織笠駅 ―> 岩手船越駅 3.8Km
2021年9月12日(日曜日)
織笠駅付近は高台になっていて震災後に移転してきたのだろう新しい住宅街になっている。

丘を越えていくと学校が見えた。

校庭が荒れ放題である。

織笠小学校は2020年に145年の歴史の幕を閉じたのだそうだ。

校舎はかなり立派なものだ、その昔はかなりの生徒がいたのだろうが閉校時には45人だったそうだ。
少子化の影響だろうな。

わたしは団塊の世代の人間だ。小学校、中学校でも1クラスは55人~60人だった田舎町なのに中学校の生徒数は1300人ほどいたように記憶している。
少人数での授業など考えられない時代だったのだ。
小学校の向かいには石碑が建っていて山の上には慰霊碑があった。過去の津波の記憶はこうして受け継がれていくのだ。



坂を下っていく。


道路わきの堤防の上には「山田湾展望広場」がある。


天気も良くまことに良い風景である。「ああ、こんな景色が見たくて来たんだよなあ」と写真を撮りまくる。


この穏やかな海が大震災であれほどの被害をもたらすとは、、、と、どうしても津波のことを思うのだった。
織笠川の河口では水門の工事中だった。はやく完成させてほしいものだ。


道路わきにはだれが手入れをしているのだろう見事な花壇があった。


天気が良いから気温もぐんぐん上昇して25度になってしまった。

今日も日焼け止めを忘れてきたので首にタオルを巻いて日焼け防止、マンガのコソ泥みたいな格好になった。
道の駅が近い。

長林バス停の中を見ると、ゆりの絵があった。



説明には「オランダの花 カサブランカ」とある。帰宅後にウィキで調べるとオランダで改良されたユリなのだそうだ。
さらに進んでいくと「カキ小屋」の看板があった。

毎年夏になると季節のニュースで取り上げられるのだが今年の営業はすでに終わっている。
その近くには「船越半島」のゲートがあってクジラが歓迎してくれている。

「鯨と海の科学館」があるのだ。わたしはかなり以前に見学したことがある。
「道の駅 やまだ」に到着。店内を見て回る。



海沿いなので当然のことだが海産物が多い。
山田湾のかきは500円とお手ごろだが、焼きうには2400円だ。


特産の松茸は4300円もするのだった。「えーっ!これ1パックでわたしの1か月分の食事だな」とオーバーに驚く。


わたしに100円の「まつたけのお吸い物」で十分だな。
冷凍ものだが「あずきばっとう」もあった。


わたしの田舎町でも昔は食べられていた。子供のころは甘いものに飢えていたから楽しみだったなあ。
店内を一通り見たら、また国道45号線に戻って歩く。


船越駅前までやってきた。



「本州最東端の駅」と書いてある、だが残念ながらこの駅から海は望めない。


海が見えたなら「最東端」が実感できただろうにと思う。


ここは高台なので津波の被害はなかっただろうと思うが待合室は新しかった。
どの無人駅でもごみ箱はないのだがなんと待合室にごみが捨ててあった。

新しい待合室だからマナーを守ってもらいたいものだなあ。
