東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

35日目 二本松駅 => 杉田駅

2013年06月30日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅

2013年06月09日

二本松駅 => 杉田駅  歩いた距離 約4.6Km

今回の旅の第二日目だ。

今回の旅のホテルは「ホテル クラウンヒルズ郡山」である。



部屋は9階だった。ビジネスホテルの標準的なもので部屋は狭いがベッドの巾は1メートルもあるので良く眠れた。
ズボンプレッサー、電気ポットもある。



Wi-FiもOK。



残念なのはタオルが小さいことだ。フェイスタオルもバスタオルも小さめだった。

ロビーの隣がローソンなので大変便利である。

夕食は「なか卯」で済ます。



ホテルから歩いて2分と近いしなんといっても安い。



牛丼とうどんのセットを食べた。



朝5時半に起きてシャワーをする。

昨日は着替えのシャツなどが入ったデイパックを背負って歩いたのだが、今日はカメラと水などだけなので軽い。

今朝は見事なほどのさわやかな快晴である。
まだ午前6時半なので街中を歩いている人はほとんどいない。



早朝ということもあり肌寒い。だがこの日差しでは日中はかなり暑くなるだろう。

郡山市のマンホールの蓋を見つけたので撮影する。







描かれている鳥は市の鳥であるかっこうなのだろうか。


郡山駅からまっすぐに伸びるアーケードのある通りは、花壇あり変わった形のベンチありで歩いていて楽しめる歩道である。





パイプオルガンの形をしたベンチもある。
座ると「ブー、ビー」とか音が出ると面白いだろうなあ。




二本松までのきっぷを買う、400円。



朝食は駅中のコンビニでサンドウィッチとコーヒーを買って車内で食べることとする。

それにしてもスターバックスではなくドトールのコーヒーを選んでしまうとは、我ながら貧乏性なんだなあとしみじみ思う。




きょうは自転車のイベントが駅前を中心にしてあるようで準備の最中であった。






日曜日ということもあり車内はがら空きだった。



午前7時30分に二本松駅に到着。





すぐに歩き出す。
あまり気温の上がらないうちに出来るだけ歩いておきたいのだ。

駅のすぐ南にあるキロポストには250キロの表示がある。



うーん、まだ250キロもあるのか。
一日あたり30キロ歩いたとしても8日以上かかる計算だ。

東京は遠いなあ。

歩いていると緑色の壁の家があり、庭に真っ赤なバラが咲いていた。



見事なコントラストだったのでシャッターを押す。

駅に程近い踏み切りだが、ここは踏み切りの名称までが消されていた。




”千恵子の生家”はここから6Kmとある。



遠くに見える山は安達太良山だろうか。



まさに”ほんとうの空”の風景。

住宅地の狭い道路を杉田駅方面へと歩く。



ここの踏切にも踏み切り名と距離表示を表す表示板は無かったが、こんなところに”消し忘れ”があった。






杉田駅が見えてきた。



午前8時35分に杉田駅に到着。



こざっぱりとした無人駅であった。



杉田駅前にある”杉田郵便局”、ロケット?サイロ? 楽しいデザインの郵便局だ。




34日目 安達駅 => 二本松駅

2013年06月28日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月08日

安達駅 => 二本松駅 歩いた距離 約4.6Km

きょうは安達駅まで歩く予定だったが足の調子も良いし、隣の二本松駅までは4.6キロである。

あと1時間歩けば二本松駅まで行けるのだ。
さいわい雨は上がったし、気温も下がってきて歩くには最適だ。


これまでの経験で歩き始めの初日は割りと快調に歩ける。
だが2日目、3日目となると疲れが出るし、足が痛くなったりして距離が稼げないことが多いことがわかっている。

今後、強い雨が降ったりしたならば目的の駅まで行かずに中断することもあるだろう。

だから元気のある最初のうちに、できるだけ距離を稼いでおいて4日目、5日目はペースを落として歩けばよいのだ。

そう考えて二本松駅まで歩くことに決めた。


安達駅を背にして歩き出す。


安達町は現在は二本松市と合併しているので、これは安達町時代のマンホールの蓋なのだろう。



田んぼの向こうを電車が通る。



農道を歩いていくと小さな丘にお墓が並んでいる。
どの墓も田んぼの方を向いているのだ、墓のなかから稲作の様子を見守っているかのようだ。


あぜ道を通って国道4号線へと出る。
国道4号では東京までは252キロである。



原発事故で住めなくなった町からの住民が避難している仮設住宅がところどころにある。

二本松駅にほど近い「旧針道踏切」、ここも距離の部分が塗りつぶされている。



二本松市と言えば「二本松の菊人形」が有名である。マンホールの蓋にもしっかりと菊が描かれている。



交差点で信号待ちをしていたら小学生が自転車でやってきた。
手に持っているビニール袋になにか入っている。
みるとおたまじゃくしのようだ。



聞くと田んぼで取って来たのだという。
近頃の子供はおたまじゃくしを取ったりする遊びはしないだろうと思っていたのだが、そうでもないようだ。


「御免町」のバス停。



「ごめん、ごめん」と失礼が無くて実によろしい。


やっと二本松駅が見えてきた。



もうすっかり夕方である、風はひんやりと涼しい。

午後5時45分に二本松駅に到着。







二本松駅前には「千恵子の空」をイメージした銅像。



そして二本松少年隊士の像がある。



乗車券は盛岡から黒磯までを買ってあるので、二本松からは途中乗車で宿泊先の郡山まで行く。







34日目 松川駅 => 安達駅

2013年06月26日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月08日
松川駅 => 安達駅 歩いた距離 約5.5Km

松川駅では写真を撮っただけで歩き出す。



線路沿いに道が無いのでいったん国道4号線へと出る。






歩道は途中からまるでジャングルのようになっていた。



ちょっと手抜きをするとたちまち道路は雑草に覆われてしまうのだ。

農家の壁にはこのような看板があったのだが、
「時代さぬされ東北弁」とか「ぜさせでやばせ」と、まるで暗号のような文字が並んでいるのだった。



おもしろいがこのような”看板?”は他の地区では見たことが無い。

これも町おこしなのか?


国道4号線を歩いているので「道の駅」がある。

駅だからやはり立ち寄ることにする。



道の駅、安達に到着。ここでトイレと10分間の休憩をする。



ひと休みして歩き出そうとしたらいきなり雨が降ってきた。
あわててデイパックからウィンドブレーカーを出して羽織る。

小雨程度なら防水スプレーをしたウィンドブレーカーで防げるのだが、雨は強めに降ってきたので30分もすると徐々に雨が染み込んでくるようになった。

さいわいなことに雨は長く続かず、しばらくすると霧雨程度になった。


もうすぐ安達駅である。



やれやれカラ梅雨とはいっても雨の対策は十分にしておかなければならないと思い知る。

安達駅へ向かう途中の踏切。



「255K350M 巾員2.0M」の部分を消そうとした様子がわかる。

それにしてもなぜ距離の部分を消すのだろう。

やっと安達駅が見えてきた。



午後4時40分、安達駅に到着。



安達駅の前にはこのようなステージ?のようなものが組まれていた、なにかイベントでもあるのだろうか。



安達駅はこじんまりとした雰囲気の良い駅である。








34日目 金谷川駅 => 松川駅

2013年06月24日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月08日

金谷川駅 => 松川駅 歩いた距離 約4.9Km

ちょうどお昼時である。
昼食を金谷川駅前で食べようと駅すぐ脇のレストランに入ろうとしたのだが、

「当店は喫煙可能です」と大きく書いてある。
いまでは禁煙のお店が多いのだが、このお店は喫煙者優遇のようだ。
タバコの煙の中で食事をするのは絶対いやなので別の店に移動する。

駅から100メートルほどのラーメン屋で昼食にする。
福島といえば「喜多方ラーメン」である。

わたしは喜多方ラーメンが大好きである。



この店では麺を太麺か細麺を選べるのだが、太麺をオーダーした。
出されたのがこれ。

確かに太い、が・・ちょっと太すぎでないかい。



うどんみたいな麺であった。

残念ながらわたしの好みの味ではなかった。


この付近の東北本線は上り線と下り線が大きく離れている、踏切を見ると単線の状態である。

と、ここも踏切を見ると東京からの距離を消してある。



いったいなぜだろうか? 東北本線もトンネルや鉄橋を作り変えたりして距離が変わることはあると思うのだが、よくわからない。

某国のスパイに距離を知られないように消したのだろうか。




舗装されていない農道を歩く。

すぐ左は東北本線の下り線である。



すぐ脇を貨物列車が通り過ぎていく。



東北本線をまたぐ橋には「東北本線」とある。



この橋の名前が東北本線なのか? と、反対側を見ると「はやまりっきょう」とあった。



下を通るのが東北本線だ。



「はやまりっきょう」をわたり下へ降りて黒沼神社の前を通る。



この神社の鳥居に掛けてある注連縄が面白いのだ。
他の神社で見る注連縄とかなり違っている。



中央部分の太いこと、重々しい感じが風格を感じさせる。



ずいぶんと低い位置にあるのは参拝者が頭を下げて通るようにとの工夫なのだろうか。

農道を通る。道端には農家のものと思われるお墓がある。





農道を通って安達駅方面へ進むとこんなものがあった。



「ちちんぷいぷい、ほめられるときがある、おこられるときもある」ということだな。


松川駅に到着。



もう午後2時20分である。



現在はプラットホームは2面だけだが以前は6面あったらしい、かなり大きな駅だったようだ。





今年はNHKの大河ドラマ「八重の桜」は福島県会津が舞台である。
どこへ行っても《八重のふるさと》のポスターがあった。
ちなみにわたしの故郷である岩手県はNHK朝のドラマ「あまちゃん」の舞台である。
岩手県ではどこへ行って「おら三陸の海が好きだ」と、あまちゃんのポスターが貼ってあるのだ。




34日目 南福島駅ー金谷川駅

2013年06月22日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月08日

南福島駅 => 金谷川駅 歩いた距離 約6.4Km

南福島駅を後にしてどんどん南下する。

マンホールの蓋を見つけたら写真を撮るので結構忙しい。

ん?「排泥弁」ってなんだろう。字から判断すると泥を抜くためのものなんだろうけど。



後日調べてみたら水道管に溜まった泥を抜くための装置とのことだった。


むりやり線路に近い道を歩こうとするものだから大きな道を外れて農家が点在する地区を歩くことになる。



きょうは快晴で日差しが強い。

帽子をかぶりタオルで首を太陽光からカバーしているが腕と顔はチリチリと焼けていくのがわかる。


平石神社で一休みする。

この神社の注連縄はなかなか重厚な感じである。





日差しは強いが適度な涼しい風があるので木陰にいるとひんやりと気持ちが良い。
もってきた水とクラッカーでおやつタイムだ。



神社の隣は平石小学校だが、きょうは土曜日なので子供姿は無い。。



一休みしたら歩き出す。

まだ土壁で茅葺の小屋がある。

いまではこのような土壁の小屋や住宅はほとんど見かけなくなったので貴重である。



このあたりの農家は豪農といってもよいような大きなお屋敷と蔵を2つか3つ持っているようだ。

こちらの農家などは小さめのお城といった風情である。



大きな住宅を白壁の蔵が取り囲んでいるので重厚さを感じさせる。

東北本線はトンネルに入るが道路は山の上を通っている。

山をひとつ越えるともうすぐ金谷川駅だ。
やっと金谷川駅が見えてきた。



少々殺風景な金谷川駅に12時20分に到着。



この駅は福島大学のまん前にある。まるで福島大学専用の駅みたいだった。



平日なら大学生で込み合うのだろうが土曜日なのでお客は少ないみたいだ。





プラットホームの向こうにも白壁の蔵が建っていた。







34日目 2013年6月8日 福島駅-南福島駅

2013年06月20日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
やっと本来の「東北本線に沿って歩く旅」の再開である。

2013年06月08日(土)晴れ

福島駅 => 南福島駅 歩いた距離 約3.5Km


2012年5月に福島駅まで歩き、6月には北の終着駅である青森駅まで行ったのだった。
今回は福島駅から黒磯駅まで歩く計画である。

散歩のつもりで歩き始めた「東北本線に沿って歩く旅」は2010年に始めたから、すでに3年目である。

目的地の東京駅は盛岡から新幹線なら2時間半で着いてしまうのに、歩いてみるとなんと遠いことかと思う。


6月は梅雨の時期でもあり気温も高くなってきているし、歩く旅には最適のシーズンとは言えないだろう。
当初はゴールデンウェークの前後に歩くつもりでいた。

「桜を見ながら歩いたら楽しいだろう」と考えていたのだった。

今回は車中泊ではなくホテルに泊まろうと計画していたので、ウェブで安いホテルを検索していたところ、郡山市のビジネスホテルで『65歳以上で滞在中に誕生日を迎える方限定割引』というのがあったのだ。

なんと宿泊料金は一泊1900円と激安である。カプセルホテルより安いのだ。(郡山市にカプセルホテルはないのだが)
普通に泊まる場合の料金は7日前の早割りでも一泊4680円なので圧倒的な安さである。

即予約を入れホテルを確保した。
郡山市の場所も今回の歩き旅である福島駅ー黒磯駅間の中間にあり大変都合がよいのだった。

今年は気象庁から梅雨入り宣言が出されたあと、”カラ梅雨”の状態で関東以南は連日のように猛暑日が続いていて、テレビでは「熱中症にご注意ください」と呼びかけている。

歩き旅では熱中症対策は必須である。

帽子や羽織るためのウィンドブレーカー、タオルを用意する。
タオルは身体を拭いたり、水に濡らして頭や首に巻くことで気化熱で暑さを和らげてくれるのだ。
カラ梅雨ではあるが万一の雨に備えてウィンドブレーカーに防水スプレーをかけておく。

カメラと充電器、洗面用具(ホテルに備えてあったので持っていく必要は無かった)、シャツなどの着替え数枚、洗濯用洗剤などをディパックに詰め込む。

朝07時50分の東北新幹線はやて22号に乗るために早起きして朝食を摂る。

盛岡駅西口にあるマリオス(ビルの名前)の前では「もりおか花 ハンギング・バスケット・フェア」の準備の最中だった。







新幹線に乗るのは何年ぶりだろう。



最近は高速バスを利用したり、在来線での旅をしていたので新幹線の名称もよく覚えていないのだった。

さすがに新幹線は早い。

途中仙台駅ではやて22号からやまびこ130号に乗り換えても午前09時35分には福島駅に着いてしまった。



1年1ヶ月ぶりの福島である。
福島駅西口でデイパックを背負い、靴の紐を締めなおして歩き旅の出発だ。

駅の高架下には「極楽湯」という名のお風呂屋があった。



福島駅から帰るときにここで汗を流すのもいいかもしれない。


線路に沿って南下すると「あづまばし」にさしかかる。



橋から下を見ると広い河原が見えた。



雨がほとんど降っていないので川の流れはずいぶんと少ない。



橋の中ほどにはこのような銅像もある。





橋を渡ったところにあった小さな公園には、このような立て札があった。



福島原発の事故は子供たちの遊び場まで奪ってしまったのだ。

隣の駅の南福島駅まではこのような新幹線の高架下を歩く。



途中にあった「水雲神社」、喉や咳を治してくれる神様とのことだ。



鳥居に下げてある注連縄はずいぶんと重そうだった。

相変わらず踏切の写真を撮る。



東京までは270キロメートルだ。

新幹線と平行して在来線が走っているのでずっとこのようなまっすぐな道が続いている。




3.5キロ歩いて南福島駅が見えてきた。



いかにも大都市圏の通勤通学客の多そうな駅である。





歩き始めて約1時間、10時40分に南福島駅に到着。



デジカメだから撮影した日時も記録されるのだが、できるだけ記念として駅の時計も撮影するようにしている。



JR田沢湖線 赤渕駅-田沢湖駅

2013年06月07日 | JR 田沢湖線 歩き旅
2013年05月27日 

赤渕駅 - 田沢湖駅 約21Km

今年は冷夏か?と心配していたのだが、なんとか初夏らしい天候になってきた。

6月には東北本線の福島駅から東京方面へ向かって歩く予定である。

そのために体力づくりも兼ねて自宅周辺を歩き回っている。


きょうは20キロ以上歩けるかどうかのテストも兼ねて田沢湖線の赤渕駅から田沢湖駅間を歩く予定である。

天気予報では今日は終日晴れで気温も30度近くまで上がるらしい。
朝は霧のせいか肌寒い感じだったがバイクで自宅を出る。
赤渕駅に到着した08時30分ころには気持ちのよい青空になった。

駅前にバイクを停めて歩き出す。

赤渕駅を立体交差の上から振り返る。



田沢湖町まで約20キロである。

できるだけ線路に沿って歩きたいのだが、この区間は線路沿いに道が無いのだ。
それだけ急峻な山の中を線路が走っているのである。



そのため国道46号線を歩くことになる。

田沢湖駅からの帰りは普通列車で戻ったのだが、トンネルまたトンネルでまるで地下鉄のような区間だった。
トンネルを抜けるとすぐに鉄橋、そしてまたトンネルに入るといった具合なのだ。
区間はカーブの連続だ。しかもかなりの急カーブなので列車はスピードが出せず、ゆっくりと進むのだった。


さて歩き始めてしばらくすると道路沿いの物置小屋のような建物に視力検査用の“C”の字があった。





こんなところで視力検査? それともCの文字に別の意味があるのかな?

もうすぐ6月というのに山桜が満開だった。

道の駅「雫石あねっこ」まで2キロメートル。

太陽が上がるにつれて気温も上昇してきた。
先日まで「寒い、寒い」と文句を言っていたのだが、きょうは「暑い、暑い」と不平を言っている。
風はほとんど無い。日焼けを防ぐためにタオルを首の周りにかける。

道路は国道46号線だが新しく付け替えになっているので旧道は見ての通りだ、人の手が入らないとすぐに草木が道を塞いでしまう。



遠くの山並みはまだ雪がかなり残っている。



雪解け水なのか川の水は、清流といってよいほど澄んでいる。

歩き始めてちょうど1時間。09時30分に道の駅「雫石あねっこ」に到着。



5分ほどベンチで休む。

ここには産直施設、食堂そして温泉施設。さらに屋外にはオートキャンプ場まであるのだ。

「こびるコーナー」の“こびる”とは小さな昼食のことで“小昼”である。



農作業などでのいわば10時のおやつの時間のことだ、転じて軽食を“こびる”と呼ぶようになったのだ。

道の駅には日帰り温泉施設もある。



帰り道ならば、ここで温泉に入って疲れを癒してから帰宅するのだが、残念ながらまだ歩き始めたばかりだ。

キャンプ場のすぐ近くにはダムと雫石川の清流。






オートキャンプ場を経由しながら国道46号線に戻るとしよう。

平日だったのでキャンプをしているのは一家族だけだった。


さて46号線に戻ると、さすがに交通量が多い。
大型トラックとすれ違うときは風圧でよろけるほどだ。



かなり暑いと思っていたが温度計はまだ24度だった。

1時間歩いて10時30分に国見温泉への入り口に到着した。



国見温泉は有名な秘湯(秘湯なのに有名というのもヘンだが)である。

岩手県には温泉が多くあるが、ここは私の住む盛岡から1時間ほどでこれるので何度も来ている。
神秘的なエメラルドグリーンのお湯がとてもよろしい。

木陰で10分間の休憩を取る。
日差しが強いので汗だらだら。水分の補給をしないと脱水症状になるかもしれない。
ペットボトルのお茶を飲んだら、また歩き出す。

ここから秋田県と岩手県にまたがる「仙岩トンネル」まではきつめの上り坂である。

車だと気づかずに通り過ぎるのだが途中の橋から見る川のせせらぎが美しい。

仙岩トンネル入り口付近にはまだ雪が残っていた。



岩手県と秋田県のまたがる仙岩トンネルは長さが2544メートルもある。



いままで車で数え切れないほど通ったが歩いて通るのは初めてである。

そういえば、過去にも工事関係者以外の人がトンネル内を歩いている人の姿を見たことはなかった。

トンネルの入り口にはこんな案内パネルがあった。



通路は検査用だから『歩道ではない』と言っているのである。
だが歩いて通ってはいけないとは書いてない。

つまり「歩道としては整備されていないですよ」と言い訳しているのだろう。

さてトンネルへ入っていくと、ものすごい粉塵だ。
補修のための工事をしている最中だったのだ。マスクを持ってきてよかった。

工事をしている人たちは変なおっさんが歩いてきたので不審そうな表情で見ている。

気にせずどんどん歩いていく、歩道?は狭く埃や泥が積もっていて歩きにくい。
検査用通路だから仕方ないのだ。車は歩行者がいてもスピードを落とすことなく走っていくから、壁に張り付くような形で歩くことになる。

岩手県と秋田県の県境まで来た。

トンネルのまんなか辺りにあるので車のときは一瞬で通り過ぎるのだが、きょうはしっかりと写真撮影。



秋田県仙北市へと入った。



ここからもトンネルと橋の連続である。



1973年の完工とあるから、もう40年経過している。
トンネルはあちこちに傷みがみえる。

途中の堀木橋から下を見ると木々のあいだに少しだけ線路が見えている。

最後の湖山トンネルを抜けるとそこは雪国だった。ということはなかった。



国道46号線では有名な「仙岩峠の茶屋」だった。



ここのおでんは昔から有名で田沢湖や秋田市への観光のときにはここでおでんを食べるのが岩手県人の常識になっている。(ちょっとオーバー)

時刻はちょうど12時だ。おでんを食べたい気持ちはあるが、持ってきたコッペパンと缶コーヒーでわびしい昼食にする。

この峠の茶屋のところからの山道が以前の国道46号線だ。
現在は通行禁止になっていて柵で閉じられている。

温度計を見ると気温は27度になっていた。



この日は盛岡市では今年初めての真夏日になったとのだった。

山を下って仙北市田沢湖町へと入っていくと“仙岩情報ステーション”というのがある。
資料館なのだが無人である。
壁に航空写真パネルがあり、江戸時代の道路、明治時代の道路という線が引いてある。

昔の人はよくもまあこんな山道を通っていたものだ。



田沢湖駅への案内標識が見えてきた。

過去に田沢湖へは数え切れないほど来ているが田沢湖町は素通りしていた。

田沢湖観光に行くときも秋田市方面へ行くときも車だったので、田沢湖町の中を通ったことは無いのだった。
歩いてきてはじめて田沢湖町の中心部へ入るのである。

なんと道路の広いことか。まるでアメリカの田舎町のようだ。



雪の多い土地なので除雪のために道路幅を広くしているのだろう。

ぐっとモダンな田沢湖駅の駅舎。





駅前には観光客のおばさんたちが目立つ。

田沢湖周辺の温泉が目的の客も多いようで、旅館の送迎バスが客を乗せている。

胸にツアー会社のバッチをつけた一団もこまち号から降りてきてバスへ乗り込んでいく。

秋田新幹線による集客効果は十分あるようにみえる。





まだ時間はあるので隣の駅まで歩こうかとも思ったのだが、

ベンチに腰掛けてふと靴を見ると。



なんとソールの部分が剥がれているではないか。
それも一部分ではない。両足ともに大きく剥がれているのだった。

まったく気づかずに歩いていたのだった。

きょうは田沢湖駅から引き返すことにし、待合室で時間をつぶす。

赤渕駅までの乗車券は320円と少々お高い。

まあ駅の距離があるからね。

改札のとき「駅員さんが大曲駅までですか?」と声をかけてきた。

「いや、赤渕駅まで」と答えると怪訝そうな顔をした。

無理も無い、この区間だけを乗る人はほとんどいないのであろう。


プラットホームにいる人たちがみんなカメラを向けているのは・・・



やはり「新型こまち号」であった。





JR田沢湖線 春木場駅-赤渕駅

2013年06月05日 | JR 田沢湖線 歩き旅

2013年05月18日

春木場駅 - 赤渕駅 3.5Km

10日前に歩き通す予定だったのだが寒風に負けて歩かなかった区間である。

ゴールデンウィークが終わったとたんに天候はぐんぐん回復して毎日快晴が続いている。

きょう歩く距離は3.5キロメートルなので、まさに『散歩気分』である。

赤渕駅の次の駅は秋田県の田沢湖駅だ。
この区間は約21キロメートルあるし仙岩峠を越えることになるので散歩気分で歩くのは少々厳しい。
そこで今回は赤渕駅まで行き、赤渕駅ー田沢湖駅間は次回にすることにしたのだ。

きょうもバイクで出かける。

10日前にはまだ固いつぼみだった桜が満開になっていた。

5月8日の様子



きょう(5月18日)の様子。



10時30分に春木場駅前に到着。バイクを停めて歩き出す。



天気は快晴、風は弱くて歩くには最適な天候だ。

遠く奥羽山系を見ながら歩くので気持ちがよい。



国道46号線に沿ってJR田沢湖線があるので地図も不要だ。


とくに見るものもないまま11時10分に赤渕駅に到着。






駅舎は無くプラットホームに小さな待合室があるだけだった。




写真を撮ったらすることもないので同じ道を引き返す。

新型車両のこまち号も見かけた。




11時50分には春木場駅に着いてしまった。





JR山田線 山岸駅ー上米内駅

2013年06月02日 | JR 山田線 歩き旅

2013年05月14日(火)晴れ

山岸駅 => 上米内駅 歩いた距離 5.5Km

今日は降水確率ゼロパーセント、最高気温も24度と絶好の散歩日和だ。
昨夜のTVニュースで上米内浄水場の桜が満開になったとのことだったので山田線を歩くことにする。

「米内浄水場」は盛岡市の米内地区にある。
しだれ桜が有名で花見客でにぎわう。だが場所柄ということもあり場内では飲食禁止である。
花見イコール宴会という人にはお勧めできない(笑)

今日もバイクで家を出る。

10時00分に山岸駅に到着して歩き始める。

この駅の向かいに永福寺という寺があるのだが、なぜか門前には大きな鳥居があるのだ。



寺なのか神社なのかはっきりしろといいたくなる。
明治政府に逆らって「神仏分離」をしなかったのだろうか。
裏山が墓所になっていて墓石が並んでいるところを見ると「お寺」のようではある。



住宅地を抜けると中津川沿いに歩くことになる。
中津川は清流である、鮭の上ってくる川として有名だ。

対岸の桜が美しい。





踏切があると写真を撮る。



線路を見ると踏面が錆びている。一日10本の列車しか通らないのですぐに錆びてしまうのだろう。



快晴だし適度な風もあるので快適に歩ける。

先日までの寒さと雨模様続きの天候が打って変わって晴天続きになったのだ。

農家の人たちはこれで田植えができるとホッとしていることだろう。


あちらこちらにチューリップが咲いている。

赤色と黄色がまぶしくなるほど鮮やかだ。



途中で見かけた橋だが欄干がなく板を張り合わせただけのようである。



橋脚はしっかりとした鉄骨製だ、個人の橋なのだろうか。





いつものように旧道がある場合は旧道を歩くようにする。
車のすれ違いができないほどの狭い道路だ。

山田線の鉄橋を見上げると、かなり錆び付いている。





塗装は剥がれ落ちているし橋脚のコンクリートも一部剥がれていたりひびを補修した様子もある。



まるで廃線跡のように見えてしまうトンネルがローカル線のわびしさを感じさせる。

上米内駅前に到着。



米内浄水場の桜は例年ならゴールデンウィーク前には満開となるのだが、今年は2週間も遅れての開花である。







平日の昼頃だが園内はかなりの花見客がいた。



NHKテレビニュースの取材も来ていた。



桜を見ると北東北にもやっと春が来たのだと実感する。



日本人はやはり桜が大好きなんだなあ。

桜の花の写真を撮ってから上米内駅へと行く。



てっきり無人駅だと思っていたが、ここには駅員がいるのだった。
乗降客が多いから駅員がいるのではなくて列車運行の都合で配置されているとWikiに書いてあった。

駅のベンチに腰掛けておにぎりで昼食とする。

駅前はしーんとしている。




できれば列車で山岸駅まで戻りたいのだが上り列車は17時45分までない。



朝と夕方しか列車が無いというのはあまりにも不便だ。


それではバスでとバス停をみると次のバスは16時47分だった。

一日に2便しかバスの便がないのである。



すぐ近くの桜台団地まで歩けばバスがあるはずだが、山岸駅まで歩いて戻ったほうがよさそうである。

さっき来た道を引き返す。

13時10分には山岸駅に着いてしまった。