東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

(旧)東北本線沿線を歩く旅 40日目 宝積寺駅 => 岡本駅

2014年04月30日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
40日目
2014年4月15日 宝積寺駅 => 岡本駅 約5.7Km

午前5時半起床、今日も快晴だ。
窓を開けると朝日がまぶしい。



去年は車中泊をしながら歩いていたので、朝起きたらすぐに歩き出していたのだが今回はのんびり行こうと考えている。
まず朝風呂に入りに行く。
さすがにこの時間だと誰も入っていない、ゆっくりと浴槽につかり過ごす。

さて出かけるとしよう。
駅へと向かう途中でもマンホールを見つけると写真を撮る。



駅で朝食にしようと駅中を見て回ると、モーニングセット390円というのがあった。



昨夜は夕食に1000円以上も使ってしまった、少しでもお金を節約をしたい。
駅中のコンビニでホットドッグを買って朝食とする。



ほんとうに私は貧乏性である。

宝積寺への運賃は240円だ。



Suicaを使えば切符を買わなくて済むのだが、こうして記念の写真を撮るためにわざわざ買うことにしている。

午前7時10分に宝積寺駅に到着だ。



昨日も見たのだがこの駅の天井部分はなかなか良い。



幻想的な雰囲気もあるし騒音を和らげる効果もありそうだ。

駅の東口へと行って見る。通勤通学客が切れ目なしにやってくる。



東口には石造りの蔵が建っている。ちょっとした美術館のような感じである。



駅前広場への車止めもこんな感じでなかなかよろしい。



ぶつかったら痛いだろうけどね。

マンホールの蓋もモダンなデザインだ。



“TAKANEZAWA”たかねざわ と書いてある。
「ここは高根沢町だったのか」事前に下調べをしないで歩いているからこんなことも新たな発見になる。
鳥の絵は町の鳥“ひばり”に違いない。

駅前の桜はほぼ散ってしまっていた。



上を見ると街灯に「ちょっ蔵への道」とある。



あの駅前の蔵のあるところが「ちょっ蔵」ということなんだな。

駅の南側の踏み切り。



近くには121と書いたキロポストが見えている。



踏切から駅を振り返ってみる。東北本線と烏山線が並んでいるからけっこう広い。



近くの民家には幟が立っていた。



見ると幟には名前が大きく書いてある。
この地方では5月の鯉のぼりや幟に子供の名前を書く風習があるらしく、ところどころで見かけた。

またマンホールを発見。



やはり花を見かけると写真に収めたくなる。



30分ほど歩くと鬼怒川である。さすがに川幅が広い。



朝のラッシュ時間だから交通量が多い。



ふと川原を見ると案山子のようなものが見えた。



田んぼや畑の中に立てるならわかるが、なぜ川岸に案山子を立てるのだろうか。



どうやらゴミの中にシャツと帽子があったので案山子のようにしてみたもののようだ。

橋の上から川を見ると、驚くほど澄んだ水が流れているのだった。



大きな川になれば農業用水や生活排水などで汚れるものだが、川底の石が見えるほどのきれいな水だ。

列車が来るのを待って写真を撮る。



橋を渡ってしばらく行くと岡本駅への案内表示が見えた。



ここでもマンホールの蓋を見つけて写真を撮る。
「かわち」と書いてあるところから別な町に入ったのだと分かる。
鳥とも昆虫ともわからない絵がデザインされている。



岡本駅への住宅地を抜けていくと駅北側に踏切があった。



そこから岡本駅が見えている。



岡本駅に到着だ。









駅前のバス停のデザインを見て、あのマンホールの蓋に書かれていたのは“さぎそう”だったのだとわかった。



ここの住所は宇都宮市岡本町だが、昔は河内町だったそうだ。

市町村合併が行われてもマンホールの蓋をすべて取り替えるというようなことはしないから、以前の町名がそのまま残っていることが多い。
マンホールの蓋だけを頼りに歩いていたら(そんな人はいないけど)きっと迷ってしまうだろうなあ。

この駅は地上階でキップが買える。だがホームへは階段を登り跨線橋を渡らなければならない。



時刻は9時50分だ。ここで10分間の休憩を取る。



(旧)東北本線沿線に沿って歩く旅 39日目 氏家駅 => 宝積寺駅

2014年04月29日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2014年04月14日

氏家駅 => 宝積寺駅 約7.5Km

氏家駅の自由通路を通って西口へ行く。



自由通路には子供たちの描いた大きな壁画があった。



西口側からプラットホームを見ると、懐かしい感じの駅名票が見えた。



駅を後にして歩いていくと線路下のアンダーパスに50、100、150の数字が書いてある。



近くを鬼怒川が流れているので大雨のときには、このへんも洪水に見舞われるのだろう。

また国道4号線に出る。





レストランの前の桜が見事だった。
夕日に照らされてピンク色がより際立っている。





桜も美しいが菜の花の黄色も鮮やかだ。
歩いている期間中どこでも菜の花が咲いていて、桜の写真を撮ったり菜の花の写真を撮ったりと忙しい。



踏み切りを見ると写真を撮り、列車が来るのを待ってまたも写真を撮る。







こんどは国道を離れて田んぼの中の直線道路を歩く。



陽が傾いて急激に寒くなってきた。
とても冷たい風が吹いている。

ウィンドブレーカーの下に長袖シャツ、さらにその下に半袖シャツを2枚着てなんとか体温維持をしようとするがそれでも寒い。
タオルを出してほっかむりをする。マンガに出てくるコソ泥みたいな形になってしまった。
気休め程度だが無いよりはマシだ、見た目は良くないが回りは田んぼだけなのだ。
田んぼの中の道では風を遮るものがないから全身で風に向かう体勢になる。

田んぼの中の小さな祠。風で竹の飾りが倒れてしまっている。



やっと一本道を抜けるとお地蔵様の団地?があった。



お地蔵様も道路の拡張にともない崖っぷちのほうへ追いやられ、一箇所にまとめられたようである。

宝積寺の地名が現われた。駅が近いのだ。



住宅地を抜けていくと。



やっと宝積寺駅に到着。





この駅も改札口が2階にある駅だ。
地上階からプラットホームが見えているのだがフェンスで仕切られていて行けないようになっている。



夕焼けの宝積寺駅前を見ながら階段を登る。



へとへとに疲れているので階段を登るのはかなりつらい。
脚が上がらず階段でつまづきそうになる、気をつけねば。

この駅の階段とコンコースの天井部はなかなかユニークな形状になっている。



ベニヤ板を三角形に切って蜂の巣みたいな形を作り出しているのだ。

時刻は5時45分だ、今日はこの駅までとしよう。







宇都宮行きは待たずに乗れた。





宇都宮駅に到着。



さすがに大きな駅である。



駅から出て振り返るとまだ少し明るさの残る空をバックに駅舎がシルエットになっている。



今夜と明日の二泊するのは駅から徒歩10分ほどの「宇都宮ホステル」だ。



なんと一泊1900円という安さなのだ! 30年前のカプセルホテルなみの料金である。
ただし、タオルや歯ブラシなどアメニティは一切無しだ。
普通のホテルなら浴衣か浴衣もどきがあるのだが、それも無し。
テレビもない、だがインターネットのLAN端子はある。いわばベッドのあるアパートの一室を借りるようなものだ。
だから私はパジャマもバスタオルも持ってきたのだ。

チェックインしようと窓口へ行く。
一般のホテルなどのフロントとは違い受付はアパートの管理人室の小窓と同じ造りである。

なんと私の前に先客の白人男性が二人いるのだった。
観光客ではない、ちゃんとビジネススーツ姿である。
ビジネスで日本に来てこんな安宿に泊まるなんてちょっと信じられないなあ。
片言の日本語が出来るようで管理人とは日本語で話していた。
二人はキーを受け取ってエレベーターに乗っていった。

私もカードキーを受け取り部屋へと入る。
部屋はベッド1台と奥にデスクというか棚があるだけで実にシンプル。
快適な“独房”という雰囲気である。



私のように単に寝るだけが目的ならばこれでよいのだ。
部屋も廊下もコンクリート打ちっぱなしなので“独房”感がしみじみ。



とはいえ清潔だし騒音も無い、一階にある共同の風呂は少々狭いがここも清潔で快適だった。
洗面所とトイレはもちろん共同である。



便利なことに電子レンジ、オーブントースターまで備え付けてあるのだ。
館内には「消費税増税後も値上げしません」とか増税に反対しようというポスターが貼ってあった。
私はこの営業姿勢には大いに賛同してしまうのだった。

荷物を解いたら夕食に出かける。
宇都宮といえば「餃子」である。
今夜も明日も餃子を食べようと思う。
場所は駅中か駅前である。
わざわざ遠くまで食べに行くほどの気力も体力も残っていない。
今夜の夕食は駅中の“悟空”というお店にした。



理由は蒲須坂駅にあったこのパンフレット。



この中にドリンク一杯無料クーポン券がついていたのだ。

これを活用しないのはもったいない。

ビッグ餃子とラーメンのセットを注文する。お値段は1100円だ。
もちろん注文前に「ドリンクサービスだよね?」と確認してだが。



味のほうはというと、まあ“普通においしい”のであった。

お腹が一杯になったのでまっすぐに部屋へと戻りベッドへもぐりこむ。
午後9時だった。








(旧)東北本線沿線を歩く旅 39日目 蒲須坂駅 =>氏家駅

2014年04月28日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
蒲須坂駅 => 氏家駅 歩いた距離約5.3Km

蒲須坂駅でも10分の休憩をとる。
駅を後に歩き出す。



鯉のぼりが青空に泳いでいる。
このお宅では12匹の鯉がはためいていた。



回りを見るとたくさんの鯉のぼりをあげている家が目立つ。
1本のポールに2,3匹の鯉のぼりを泳がせるというような“ケチ”なことはしないのだ。
どうだっ! これだけの数の鯉のぼりをあげてるんだぞ!という感じである。

また国道4号線へと戻る。





このマンホールには「うじいえ」と書いてある。さくら市に合併する前のものだろうか。
イラストは魚のように見えるがイルカかもしれない。



別バージョン。



よく整備された国道4号線をひたすら南下する。



本当は線路沿いを歩きたいのだが途中を川が遮っているので国道へと迂回するしかないのだ。

さくら市街へと入っていく。



駅が近くなってきた。



遠くに氏家駅が見ている。





キロポストも100メートル単位のものは小型だ。



八坂神社の前を通る。ここの注連縄は私の町でも見かける中央部が太いタイプだった。



駅へと向かう道。もうすぐ午後4時だ。



駅前は人通りが無く閑散としていた。





氏家駅に到着。午後4時ちょうどだ。









駅前はこんな感じだ。



プラットホームには帰宅する女子高生の姿だけ。近くに女子高校があるのだろうか。





(旧)東北本線に沿って歩く旅 39日目 片岡駅 => 蒲須坂駅

2014年04月27日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2014年04月14日
片岡駅 => 蒲須坂駅 歩いた距離 約4.3Km

片岡駅の前はこんな雰囲気だ。



片岡駅を後にして歩き出す。
駅前にあった桜はすでに葉桜になっていた。



駅から程近い場所で134キロのキロポストを見つけたので写真を撮る。



また国道4号線にもどりひたすら南下する。

観光地には立ち寄らずに、東京を目指して歩いているのだから旅は意外なほど単調である。
ひとり旅だから当然話相手もいない、FMラジオは持ち歩いているが天気予報やニュースを聞くだけなのだ。
満開の桜を見ても喜びを分かち合う相手が居ないというのは寂しいものだが、こればかりはどうしようもない。

国道のキロポストの数値がだんだんと減っていくのを見て、ああ自分は少しずつ東京に近づいているのだと感じる。





荒川橋を渡ると。



さくら市に入る。



さくら市で桜を見るなんてしゃれているじゃないかな。



耕した田んぼの向こうに蒲須坂駅が見えている。



宇都宮線(東北線)は電車が頻繁に通る。



駅はもうすぐだ、夕方になり電柱の影が長く伸びている。



北斗星?寝台車かな? 回送電車らしく乗客の姿は見えなかった。



駅すぐ近くの踏み切り。



駅へと向かう小道、どうしても満開の桜に目が行く。





蒲須坂駅に到着。





午後2時50分だった。







(旧)東北本線に沿って歩く旅 39日目 矢板駅 => 片岡駅 約6.5Km

2014年04月26日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2014年4月14日

矢板駅 => 片岡駅 約6.5Km

休憩を終えて歩き出す。
次の片岡駅までは6.5キロである。
少し歩くと神社が見えてきた、稲荷神社だから鳥居が真っ赤に塗られている。



ここの注連縄は中央部で結ぶタイプだった。



旧道という感じの道を歩く。
ここでアイフォンのGPS機能が大いに役に立った。



なにしろ歩いているとリアルタイムで地図上に表示されるのだ。
これなら道に迷う心配は無い。

去年までGPSが無いために道に迷ったことが何度もあった。
今回もプリントアウトした「紙の地図」を持ってきたのだが、それとは比較にならないほどの便利さである。
IT音痴の私だがGoogle Mapだけは何とか使える。
バッテリーの消耗を少なくするために使わないときは出来るだけ電源を切るようにしている。

マンホールの蓋を見つけると写真を撮る。



中央部に矢をデザインしたもののようだ。

昼12時を回った。そろそろ昼食にしたい。



回転寿司で今日の昼食だ、723円なり。

県道30号線を宇都宮方面を目指して歩き続ける。



快晴で日差しが強いのだが冷たい風が吹いているのでそんなに汗をかかずにすんでいる。
「木幡神社参道入口」前を通る。



道路わきにヘンな像を発見。



下手なモアイ像みたいに見えるのだが、像の傍に碑が立っていて「四面泰像」とある。



四方向に向かって顔が作ってあるものだった。
交通安全、家内安全などを祈願して作ったものだろう。


そのすぐ先が内川橋である。向かって左側を東北本線が走っている。



橋の欄干のデザインを見るとどうやらこの川には鮭が遡上するものらしい。



また道路わきに観音様らしき像を発見。



この観音様は小箱ではなくて蓮の花を持っている。いろんなバージョンがあるんだね。

別のデザインのマンホールの蓋を発見、すぐにシャッターを切る。



矢板市の市の鳥はキジバトということなのでマンホールの蓋にある鳥の絵はキジバトに違いない。

遠くで鯉のぼりが泳いでいる。



もうすぐ5月の連休だ。今年はカレンダーの並びが悪いのと消費税増税の影響で連休中の旅行は近くて安いところになりそうだとニュースで言っていた。

また踏み切りの写真を撮る。



花を見つけると写真を撮る、そんな風だからなかなか前へ進まない。



このあたりでは「みんなの党」の渡辺さんのポスターばかり目立つ。



栃木県は彼の地元なのだ。最近“8億円借り入れ問題”で党の代表を辞任したばかりである。
それにしても“8億円!”である。
8億円を貸すほうは当然ながらそれに伴う見返りを期待しているはずである、政治というのは金と利権だけでやっているんじゃないか(怒)
選挙のときだけは国民の皆さんのためにと言っているが、本心は自分の金と出資者の利権のためにだけ働いているんだろうなあ。

と、改めて政治家に不信の愚痴をブツブツと言いながら歩く。



片岡駅はけっこう遠かった。



やっと片岡の地名が現れた。



東北新幹線と交差する地点。



踏み切りを渡ると片岡駅が見えた。





片岡の町中へと入っていくと、



ステキな街灯が迎えてくれる。



昔のランプを模したデザインの街灯だ。



午後1時40分、片岡駅に到着。





だが、片岡駅は工事中だった。そっけない仮の駅舎で営業中だ。






待合室のベンチで10分間の休憩をする。





(旧)東北本線沿線を歩く旅 39日目 野崎駅=>矢板駅

2014年04月25日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
「旧東北本線に沿って歩く旅」も最終段階に入った。
今回は野崎駅から目的地の東京駅まで歩く予定である。

日程をどのようにしようかと検討した結果、4月中ごろがよいだろうという結論になった。
3月中だとまだ寒い日がある。
汗をかかずに歩けそうに思えるが歩いているときは汗が出る、風に吹かれると気化熱を奪われて急激に体温が下がるのだ。
ゴアテックス素材のウェアなら良いのだが私はそのようなウェアを持っていない。
当然セーターなど厚着をすることにもなり荷物が増えることになるだろう。

5月以降だと気温が上がるのでTシャツと短パンで歩くことも可能だ。
だが日差しが強くなるので日焼け対策は必須だ。
去年までの歩き旅で5、6月の歩き旅のしんどいのは分かっている。

4月中旬なら桜のシーズンで歩きながらお花見も楽しめる。
という訳で4月14日の出発と決めた。

今回歩く距離は約146キロメートルで一度に歩く距離としてはもっとも長い。
前回までは車の中で仮眠をしていたのだが、宇都宮以南のコースでは駅前に無料の駐車場は無いだろうから今回はホテルに泊まりながらの旅とする。
カメラだけを持って歩いた前回と違い着替えや洗面用具などもディパックに背負っての旅となる。
一日に歩く距離は25キロメートルと想定する。

少々無理すれば5日以内で歩けるはずだが全行程を6日間かかけて歩くつもりである。
そもそも急ぐ旅ではないのだ。なにしろスタートしたのが4年前(2010年)なのだから。

当日の朝は午前6時半に起きだして朝食の後自宅を出る。
荷物は20リットルのディパックにきっちりと収まるようにした。



重量は7キログラムだった。
このほかにカメラ用品を入れたウェストバッグとおやつにパンと缶コーヒーなどを持つ。

盛岡駅を午前8時ちょうどの「はやて8号」で仙台へ向かう。





新幹線の車内でアイフォンの充電もしておく。



今回の旅ではアイフォンのGPS地図機能がおおいに役立った。

仙台で「やまびこ210号」に乗り換えて那須塩原駅で在来線の普通電車に乗り換え。



野崎駅に到着したのは10時30分だった。







天気は文句なしの快晴だ。
「しまった! 日焼け止めを持ってくるんだった。」
と気づいたがもうどうしようもない。

案の定夕方までにはしっかり日焼けしていた。

野崎駅では那須与一像が迎えてくれる。



10ヶ月ぶりのご対面である。


野崎駅 => 矢板駅 歩いた距離約5.1Km

駅を後にして歩き出す。



椿が満開である。



国道4号線へ出る。
東京まで145Kmの標識がある。



そうだ東京駅へ着いたら日本橋にある国道の基点にも寄って見よう。

少し行くともう矢板市に入る。



宇都宮市まで37Kmとあるのをみて「どう考えても今日中に宇都宮には着けないな」とつぶやく。

おや門の上に亀が乗っている。
しかも首を長くしている、家族の帰りを亀が首を長くして待っているということなのだろうか。



縁起物なのだろうこの亀の門はあちこちで見かけた。

矢板市はつつじが有名だったのか。



相変わらず踏み切りの写真を撮る。これで東京駅からの距離も分かる。



踏み切り脇の小屋を見ると「熊に注意」の看板があった。



私の住む田舎町では頻繁に熊の目撃情報があるのだが、こんなところにもあるとは。

ここから日光までは30Kmだ。車でなら40分ほどで行ける距離である。



日光もそのうち行ってみたいと思ってはいるのだが、いつのことになるやら。

桜が満開である。
まぶしいくらいに咲き誇っている。



道路の脇にあるのはお地蔵様?とよく見ると、観音様のようである。



左手に四角い箱のようなものを持っているが良く見ると十字の模様だ。



うーむ、もしかしたら観音様が赤十字の募金をしているところなのかな?

さらに進むと見事な桜があった。





その先の妙道寺の前の桜も美しい。





桜に見とれてなかなか先に進めない。



矢板駅の案内板が見えた。





駅はもうすぐだ。



駅前にあった商店だが昭和の雰囲気を残している、入り口の戸が木で出来ているし看板や日除けが懐かしさを感じさせる。



駅に到着。11時35分だった。



駅前の桜も満開。



木造の矢板駅もなかなかよい感じだ。





最近建て替えた駅舎は2階に改札口があるのが多い。
エレベーター設置してあるとはいうものの、移動距離が長くなってわれわれ老人にはつらいものがある。
このように駅に入ってそのままプラットホームへ行けるというのが良いと思うのだが。





矢板駅前のベンチで10分間の休憩を取る。



田沢湖線 北大曲駅=>大曲駅

2014年04月09日 | JR 田沢湖線 歩き旅
北大曲駅 => 大曲駅 約3.8Km

駅を後にして国道105号線を歩く。
自動車のディーラーやドラッグストア、パチンコ店などが立ち並ぶ通りだ。
駐車場の除雪した雪山なのだろう、2メートル以上の高さはありそうだ。



あらためて豪雪地帯なのだと思う。
国道105号線と国道13号線の交差点を過ぎて大曲駅方面へと進む。





踏切が見えたのでそちらへ行ってみる。



残念ながら田沢湖線の踏切ではなく奥羽本線の踏切であった。



田沢湖線は単線だが奥羽本線は複線だ。

町中に入り交差点で駅がどの方向かわからなくなってしまい、アイフォンを取り出す。
GPSで簡単に現在地がわかり進む方向も間違えずに済む。
昨年までは近くにいる人に尋ねたりしながら歩いていたのだ。
便利とも思うが迷いながら、人に道を訊きながら歩く楽しみ(苦しみ?)が無くなった。
「道に迷う」というのも楽しみだったんだろうか、迷っていたときは「ああGPSがあればいいのに」と思っていたはずなのに我ながらずいぶんと勝手なものだと思う。



大曲市のマンホールの蓋には花火がデザインされている。



大曲駅への案内標識が見えてきた。



駅近くの駐車場は30分で50円と安いので、写真に収める。



午後1時30分に大曲駅に到着。







約20Kmを4時間半で歩いたから、自分としては上出来だ。



まずは駅舎に行き帰りの列車の時刻を確認する。



午後2時55分発の盛岡行きがあるのを確認する。

改札口への階段の上には大きな「秋田美人」のポスターがあった。



秋田の女性全てが美人というわけではないだろうが、昔から秋田は美人が多いと言われている。

発車まで90分あるのでどこかで昼食としたい。

秋田へ来たのだから稲庭うどんを食べたい。
駅前を見渡すが食堂らしきものが見当たらない。

マンホールがあると写真を撮るのがクセになってしまった。



中央部は大仙市の「大」の文字をデザインしたもののようだ。

やはり大曲市は花火が名物だ、歩道にもこんなものがある。



ここは花火通り商店街というらしい。

あてずっぽうに歩いていたら十割蕎麦の幟が見えた。





蕎麦も好物なのでお店へ入る。北野水産というお店であった。
蕎麦も出すのだけど水産というところをみると寿司がメインなんだろうか。
かけ蕎麦とミニ天丼のセットを注文したつもりだったが、出てきたのはもり蕎麦だった。



今日はかなり寒かったので暖かい蕎麦を食べようと思っていたのだが、注文を間違えたのだろうか。
この蕎麦とミニ天丼のセットは美味かった、コーヒーもついて880円。

駅へ戻ると午後2時40分だった。
切符を買ってプラットホームへ行く。



発車までの時間を利用して回りの写真を撮る。



盛岡駅より75Km590Mとあり、ここにも花火の絵がある。



車庫にはラッセル車がいるのが見えた。



ラッセル車の排雪器?部分が赤色に塗られている。
いつかラッセル車が雪をかき分けて進む姿を見てみたい。

となりのホームにはこまち号が入ってくる。



強風の影響で各列車に遅れがでている関係で発車が5分遅れた。



角館駅に到着。



車に戻り田沢湖近くの水沢温泉へと行く。



私はこの水沢温泉の硫黄系の湯が大好きである。
ここには源泉を使った打たせ湯があるのだが、湯の量が多いのでマッサージ効果抜群である。

なんと2時間も温泉でのんびり過ごした。
明日から消費税が上がるので今日のうちにガソリンを満タンにしようと、ガソリンスタンドへ行って驚いた。
数十台の車が行列しているのだった。



みんな考えることは同じで今日のうちに満タンにしようと並んで待っているのだった。
こんなに並んで給油したのは東日本大震災以来である。



田沢湖線 羽後四ッ屋駅=>北大曲駅

2014年04月08日 | JR 田沢湖線 歩き旅
羽後四ッ屋駅はちょっとモダンな外装の駅だが無人駅だからか少々寂しい感じもする。





小さなベンチと時刻表だけの待合室。汚れていないからいいけど。



駅を後にして歩き出すと古い民家があった。



昔は商店だったのだろうか。アルミサッシの戸が普及するまではこのような木枠の戸をつかっていたものだ。
吹雪の日は戸の隙間から寒風と粉雪が室内に舞い込むこともあった。

私が疑問に思うのはこの地方は積雪の多いところなのに、どの家も床が地面と同じ高さにあることだ。
雪が積もれば戸を開けることもままならないだろう。
その昔は二階の窓から出入りしたと聞いたこともある。
床の位置を高くして雪が積もっても出入りしやすくするという工夫をしないのはなぜか?

高床式にすれば縁の下は冷えるからなのだろうか。よくわからない。



町中の神社の前を通っていくと秋田銘菓「田吾作せんべい」の店があった。
田吾作とはいかにも田舎らしいネーミングである。
ここもアルミサッシの戸ではなく木枠の戸である。



普段は土産物を買わないのだが、思い出になにか買ってみようと、ガタガタと戸を開けて店内へ入る。
店先に名物らしい煎餅が並べてある。
「こんにちわー」と声を掛けても誰も出てこない。何度か大声で呼んだら奥から腰の曲がったおばあさんが出てきた。



にこにこして感じの良い人である、どうやらおばあさんの手作りらしい。
「秋田の餅米」と「みその香」を買う、どちらも390円だ。



「みその香」を食べながら歩く。



私の好みだともう少し味噌の香りがあったほうがよいが上品な甘さで食べやすい。





そうこうしていると北大曲駅に到着だ。



民家への路地を入っていくと駅がある。





殺風景な片面ホームの駅だった。





次は目的地の大曲駅なのでお菓子を食べながら待合室で一休みする。





アイフォンはしっかりと現在地を表示している。
これは本当に便利である。3年前に買っていたなら歩き旅がもっとラクになっただろうにと思う。

プラットホームからキロポストが見える。田沢湖線の72キロ地点である。



だが見るとキロポストに長い棒が結わえてあり、その上部に同じく「72」と表示されている。



キロポストが雪に埋まってしまうので補助として作ったものだろう。



田沢湖線 羽後長野駅ー羽後四ツ屋駅

2014年04月06日 | JR 田沢湖線 歩き旅
2014年3月31日
羽後長野駅では休憩をしないで歩き出す。

旧道というか旧市内の方へと進んでいく。
古い町並みに沿うように川が流れている。



積雪の多い地方だから雪をこの川に流すのだ。
ここにも「菅江真澄の道」の案内があった。



と、中仙小学校入り口とある交差点を見ると・・
道路に沿って川があり、なぜかその川に向かってカーブミラーが立っているのだった。



ミラーの位置を考えると役に立たない方向を向いているようだが?

その向かい側には造り酒屋がある。塀には「最高の品質 秀よし」のホウロー看板があった。



少し行くと別の造り酒屋がある。





さすが店構えも趣がある。



道路わきには「新奥の細道」の標識もある。



国道105号線へと戻ると「道の駅 なかせん」が目の前だ。
ちょっと立ち寄ってみるだけにする。





興味を引いたのは「米袋の歴史」だ、俵の時代から現代の袋まで展示してある。



そういえば私が子供ころは米は俵で運ぶのが普通だったなあ。

さらに少し行くと橋にかかる。
その橋の上から見ると川原に大型重機がいる、みると川原にある雪を川に捨てているのだった。



さらに歩いていくと案内標識がある。上の部分に「ホップ・ステップ・ジャンボ中仙」と書いてある。



ジャンボうさぎが名物だから「ジャンボ中仙」というわけだね。

11時10分に鑓見内駅に到着。



晴れてはいるが冷たい風が強くて歩くのがしんどい。

ここもプラットホームだけの駅だ。見るものもないので次の駅を目指して歩く。



ここからは国道ではなく田んぼの中のまっすぐな道を歩くことにする。



写真ではわからないが強い風に負けてふらふらしながら歩く。

羽後四ツ屋駅手前の跨線橋から雪の中を走る秋田新幹線をパチリ。



この誇線橋からは「おばこライスターミナル」と羽後四ツ屋駅が見える。





この標識を見ると、羽後四ツ屋駅は以前は単に“四ツ屋駅”という名称だったのがわかる。



駅へ向かう途中の道路にはこんなものがあった。



中央部分には小さな穴が開いている。



これは地下水を利用した道路の融雪装置に違いない。



これがあれば道路の除雪作業が不要だ。


右手に駅が見えてきた。



11時50分に羽後四ツ屋駅に到着。



ここも無人駅だが駅舎を新築したのだろうか、まだぴかぴかだ。





田沢湖線 角館駅ー羽後長野駅

2014年04月04日 | JR 田沢湖線 歩き旅

2014年03月31日 角館駅 => 鶯野駅 歩いた距離 約3.2Km

昨年までに青森駅から野崎駅までは歩いた。
今年は野崎駅から東京駅まで歩いて「(旧)東北本線全線全駅歩き旅」を完成させる予定だ。

なんと足掛け4年も掛けた大事業なのだ(笑)。

冬の間はまったく運動をしていないし1年ごとに身体が弱ってきているのが自分でもわかる。
数年前までは早歩きも出来たのだが、今では近所を散歩していても自分より年齢が高そうなおばあさんに追い抜かれる始末である。

野崎駅から東京駅までは146キロある。
3月にはいってから近所の散歩を始めて週に2回ほど10キロ以上は歩く訓練をしている。
練習の仕上げとして「番外編」の盛岡駅から秋田駅間の残りの一部分を歩くことにした。

前回は角館駅まで歩いたので今回は角館駅から大曲駅まで歩くことにした、距離は約20キロで一日で歩く距離としてはちょうど良い。

2014年03月30日は三陸沖に台風並みの猛烈に発達した低気圧があり、関東から北海道まで大荒れの天候だった。
盛岡市でも夜には吹雪になったが天気予報では明日は風は強いものの晴れ時々曇りとのことであった。

31日は早起きをして午前7時前に自宅を出た。
途中の道の駅で自宅から持ってきたトーストと缶コーヒーで朝食にする。
角館駅に着いたのは午前9時少し前だ。駅から300メートルほど離れたところに車を停める。

予報のとおり太陽は出ているが風が強い。気温は7-8度ありそうだが風が冷たいので体感気温は2-3度に感じる。



田沢湖線と国道105号線はほぼ平行して走っているので道を間違える心配は無いのだが、念のため地図をプリントして持ってきている。



そして今回はなんとアイフォンまであるのだ。



一気に昭和のローテクからハイテクへと突入してしまったのだ。

このiPhoneは長女のお古でiPhone4だ。
古い機種だが機能面では不足は無い。
私は回線契約をしないでWiFiだけで使っているので出発前にGoogleMapでコースをなぞっておいた。こうしておくと回線が繋がっていなくても地図は見れる、自分のいる位置がGPSでリアルタイムにわかるというのはすごく便利である。

これで去年までのように道を間違えて遠回りをしてしまうというようなことはなくなるだろう。
携帯電話とデジカメそしてiPhoneと持ち物は増えてしまったがそれぞれはコンパクトで軽いので負担にはならない。

その昔、一眼レフカメラと10本以上ものフィルムを持ち歩いたり、8ミリビデオと重いニッカドバッテリー、ビデオカセットを持ち歩いたりしていたことを思えば、この小型化、軽量化は本当に旅をラクにしてくれる。

秋田新幹線の美しい車体が角館駅に入っていく。



角館を背にして少し歩くと玉川を渡る。



その岩瀬橋から川原を見るとなにやら不気味な大きな物体が見えた。



なんと雪の山である、道路に積もった雪を川原に捨ててあるのだが、かなり解けてしまったようだがそれでもちょっとした山の大きさである。黒く見えるのは道路の雪だから泥が混じっているからだ。

さらに進むと大仙市へ入る。



ここの名物は「ドンパン節」なのだ。私は民謡好きではないがドンパン節は有名だから知っている。

秋田県は歴史のあるところだ。「菅江真澄の道」という案内もあちことで見かけた。





こういうホーロー看板も歴史の一部だ。

あいかわらずマンホールの蓋の写真を撮る。



これは大仙市のものだろうか? 普通は市のホームページには「当市のマンホールの蓋」などは乗っていないのでわからない。

鶯野駅への案内が見えた。



鶯野駅の盛岡駅寄りの踏切から駅を見る。





この駅は無人駅でプラットホームは一面だけだ。トイレもなんにもない、小さな待合室に入ってみると運賃表に張り紙がしてあった。



あさっての4月1日から消費税率が5パーセントから8パーセントに上がるのだ。
そのため旧運賃表を隠しているのである。


2014年03月31日 鶯野駅 => 羽後長野駅 歩いた距離 約3.5Km

鶯野駅を後にして国道105号線へもどる。

ガソリンが高騰している。
円安の影響が大きいのだが、それだけではないだろう。
ガソリンが高くなっても車の利用を控える人がいないということなのだ。
スマートフォン、携帯電話そして自動車は完全に生活必需品である。
ガソリンが高いからといって車の利用を控える人はいないのだから、値上げしても売れるのだ。

レギュラーガソリンは1リットル156円というのがこのあたりの相場のようだ。



あさってからの消費税増税で1リットル160円を超えるだろうと予想されている。

昨日は増税前に買いだめをする客でスーパーマーケットは大混雑であった。
前回の選挙で自民党が大勝利をしたのだが、国民は自民党が政権をとれば消費税率が上がることを知って投票したのである。
もっとも税率の引き上げの路線を敷いたのはマニュフェストを破り、選挙で大敗した民主党なのだが。

そんなことを考えながら歩いていると「ジャンボうさぎ」の看板があった。



はじめてジャンボうさぎを見たときは驚いたものだ。これがうさぎか?と思わせる大きさだった。
遠くにイオンショッピングセンターが見えている。



風は冷たいが日差しがあり、まだ雪の残る田んぼに反射してまぶしい。



イオンショッピングセンターに寄ってトイレを済まし、休憩せずに歩き出す。
こんどは道の駅なかせんの案内が見えてきた。
道の駅には一応立ち寄ってみるだけ。



国道105号線に沿って旧道がある。旧道を歩くとところどころに神社がある。



この神社の鳥居は両端がかなり反り上がっている形だ。

羽後長野駅が見えてきた、ここでも駅の盛岡よりの踏切から駅方面の写真を撮る。





10時15分に到着。



秋田新幹線の開通にあわせて改築したのだろうか、まだ新しい駅舎だ。





切符販売の窓口もある



待合室にはこんなポスターが貼ってあった。



全国の有名な花火大会のスケジュール表であった。