東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

37日目 豊原駅 => 黒田原駅

2013年07月30日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月11日

豊原駅 => 黒田原駅 歩いた距離 約7.1Km

ゆっくり足を伸ばして休めたので元気が戻ってきた。

駅を後にして歩き出す。



「鳩サクラ学生服」のホーロー看板があった。
「トレーニングパンツ」とい言葉もなんだか懐かしい。



あれ? いつの間にか栃木県に入ってしまったようだ。



国道4号線なら県境を示す標識があるだろうが、わたしの歩いた道では見かけなかった。



黒田原まで6キロメートルと少々遠い。







広くてよく整備された県道だが交通量は少ない。

向こうの山のふもとを線路が走っている。

人家の少ない田んぼの中の道路を進む。





ときどき車がスピードを上げて通り過ぎて行くだけだ。

このような林の中を歩くのは涼しいし直射日光も避けられて気持ちが良い。



「聖血礼拝修道会」というのがあった。
ん? 修道院ではないの? よく分からない。



見学できるなら入ってみようかと思ったが、そのような雰囲気は無い。

帰宅してから詳しく知りたいと思いホームページを検索したが見つからなかった。

マンホールの蓋にはローマ字で”NASU”とある。



那須町役場の前を通ると駅はもうすぐだ。






午後3時に黒田原駅に到着。







駅前はこんな感じだ。



ここの待合室もガラーンとしている。
ベンチに座ってもなんだか落ち着かない。かつてはプラットホームが4面あったように思えるが、いまは使われていない線路と線路を撤去した跡が見える。広い構内だけに哀愁を感じる。







駅前にはこんなものがあった。ちょっとすました顔をした馬の像だ。



この地方は”那須駒”という馬の産地だったそうだ。
駅の北側では馬市場があったと書いてある。

わたしの住む岩手県は”南部駒”で知られる全国有数の馬の産地だった。
盛岡市にも大きな馬市場があったし、地方でも馬場競走など行われていたものだ。

それにしてもお腹がすいた。昼食無しで水だけ飲んで歩いていたから腹がグーグー。

だが駅前にはレストランらしきものは見当たらない。駅近くのスーパーに入ってみたが弁当は無かった。

そういえば駅前に産直施設があったなあ、と行ってみると。
産直施設だけど食堂もやっているのだった。



おお、なんとハンバーガーまでメニューにあるではないか。その名も「黒田原バーガー」でお値段250円とお得感がある。

バーガーに心引かれながらも注文したのは”うどん”だ。
上品な薄味でとても美味しい。天かすはサービスで入れてくれたものらしい。



うどん一杯で満腹になる訳ではないが、それでも十分満足である。そして安い!というのが重要なポイントだ。

ここまで来れば今回の目的の駅である黒磯駅はあと2つ目の駅である。
黒田原駅から黒磯駅間の距離も10キロ未満なので楽勝間違いなしだ。

と、いうことで今日は黒田原駅までとしてホテルのある郡山へと帰ることにする。

きっぷは950円。車内はがら空きである。







郡山駅に午後4時半過ぎに到着して、ホテルへ戻ってゆっくりとお風呂に入る。



今回は黒磯駅まで歩く予定だったので、その先の地図を用意してこなかった。
だがホテルには無料で使えるパソコンがあってインターネットも使えるという。
しかもプリンターを使いたければ用紙も無料で使ってくださいということだった。
「安く泊まっているのにこんなにサービスしてもらって悪いなあ。」と思いつつも利用する。

ところが、ネットは遅すぎるしプリンターはインク切れで使えない状態だった。うーむ残念。

泊まっているのはビジネスマンだけのようだ。
彼らはノートパソコンやタブレット端末を持ち歩いているのでホテル備え付けのPCを使う必要が無いのだろう。

わたしのようにタブレットもスマートフォンも持ち歩かない客はいないのだろう。
だからPCもずーっと電源を入れてなかったに違いない。

黒磯駅から先の地図をプリントしようと思ったのだが残念ながら出来なかった。

天気予報を見ると台風が近づいている。明日は関東地方は雨になるらしい。

とにかく黒磯駅までは行き、その先は天候を見ながら決めることにしよう。

今日も夕飯は”なか卯”で済ませた。
安いし味もよい、親子丼とうどんのセットである。





そういえばお昼もうどんだったなあ。まっ、いいか。

午後8時、もういちどお風呂に入ってから就寝。



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37日目 白坂駅 => 豊原駅

2013年07月28日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月11日

白坂駅 => 豊原駅 歩いた距離 約5.9Km


わたしの”歩いた距離”はマピオンの地図にある「キョリ測」機能で出している。
マウスで大雑把になぞって出している数値だ。当然ながらJRの営業キロとも違ってくる。

さて白坂駅の写真を撮ったら次の駅へと歩くことにする。



道を間違えてだいぶ時間をロスしたから気持ちは急ぐのだが、そろそろ疲れが足にきている。
無理をしてヒザを痛めたりしたら大変だ。

さいわいというか天気は曇り空で涼しい、と言いたいところだが。
実は全然「さいわい」ではなくて台風が近づいているのだ。
天気予報では曇りだが、もしかしたら雨になるかもと言っていた。

森の中を抜けて行く。



こういうところを歩くときは気持ちが良い。森林浴の効果なのだろう。
このあたりも東北線は上り線と下り線が大きく離れているので踏切をみると単線のようだ。



畑の脇に蛇の死骸があった。長さは1メートルほどだ。



腹の部分に穴が空いている。もしかしたら鷹とかに襲われたのかもしれない。

道路の両側はジャングル状態だ。
日本という国は本当に緑の濃い国なんだなあと実感する。



Y字路へ差し掛かる。案内板が壊れていて役に立たない。



地図を出して左へ進むことを確認する。

竹の林がある。竹は”木”ではなく”草”の一種だとなにかで読んだ気がするなあ。



岩手県では竹の林は県南地方を除けば、ほとんど見かけない。
寒い地方では竹は育たないのであろう。(笹はどこにでもある)



進んでいくと鉄橋が見えてきた。
長さもありかなり迫力がある。





上下線別々の工法で造られているのが面白い。
地面に横たわっているのは死体ではない(笑)。鉄橋の補修工事をしている作業員たちの昼休憩中の姿だ。



石作りの土台のあるほうが古いものだろう。がっしりした感じで安定感がありそうだな。
たしかこの鉄骨造りはトラス式というんだったな。



右のほうのコンクリート造りの鉄橋は支柱が細くて横揺れに弱そうに見えてしまう。
でもこちらのほうが耐震性があるのだろう。



鉄橋を背にして田んぼの中の一本道を歩く。





なぜかこのようなまっすぐな道は歩いていてしんどい。
適度にカーブしているほうが歩きやすく感じるのはなぜだろう。

小さな集落を通り抜ける。





そして歩いて行くと電柱に「最高水位」と書いてある。



おやこれはもしかして洪水の記録か?

この地域を流れる黒川が平成10年8月に氾濫したときの水位を表したものだった。





高さは2メートルはないだろうが、あのさほど大きくも無い川が氾濫するとここまで水が来るのだ。



集落を抜けて坂道を登っていくと線路が上に見える。





やっと豊原駅に到着だ。時刻は午後1時を過ぎた。



駅は道路から一段と高い場所にある。





無人駅で待合室もがらんとしている。





実に殺風景な駅だが屋外には清潔なトイレがあった。
地元の人が毎日きれいに清掃しているのだろう。

ここで15分ほど休憩するとしよう。
まわりに人気の無いことを確かめてから上半身裸になって、タオルを水で濡らして汗だくの身体を拭く。




昼食がまだである。
お腹がすいたが来る途中には食堂も商店も無かった。
デイパックの中にはペットボトルの水しか入っていない。
食堂は無くてもどこかに商店はあるだろうと考えていたが甘かったようだ。
我慢するしかない。



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37日目 新白河駅 => 白坂駅

2013年07月26日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月11日

新白河駅 => 白坂駅 歩いた距離 約4.6Km

駅を背に歩き出す。



駅前はホテルやオフィスビルが立ち並び道路巾も広い。



しばらく歩いて行くと巨大なショッピングモールが見えてきた。

大型家電店、回転すし、ホームセンターなどが立ち並んでる。

そのまま30分ほど歩いてから「自分は間違った方向へ歩いているのではないか?」と気がついた。
デイパックから地図を出して見てみると・・
地図にはショッピングモールなど載っていなかった。

「いったい、ここはどこなんだろう?」

プリントして持ってきた地図は自分の歩く予定のコースを拡大したものだけなので、コースを外れてしまうと自分がいまどこにいるのか分からなくなってしまうという欠点があったのだ。



犬の散歩をしていた人に聞いてみると「まったく違う方へ来てしまっている」と言われた。
ショッピングモールに気をとられてしまい、ほぼ逆方向へ歩いてきてしまったのだ。



やれやれ大失敗だ。
こういうことがあるから地図を持ち歩いているのに、歩き始めたときに「この方角だな」と思い込んでしまい途中で地図を確認しなかったのがいけなかった。
時間にして1時間半は無駄にしてしまっただろう。

新白河駅近くまで戻り、そこから地図を何度も見直しながらの再スタートとなった。

地図では新白河駅を背にしてしばらく進むと東北本線の上を通るコースにしたのだった。



ここがその東北本線を跨ぐ高架橋だ。奥のほうに白河の町並みが見えている。



工場が点在する山間部を通って行くと白坂駅が見えてきた。



駅へ向かって歩いて行くとセブン・イレブンの電気自動車が走ってきた。



周りに商店の無い地区なのでコンビニが宅配サービスをしているのだろう。
これはお年寄りにも便利なサービスだなあ。

白坂駅南側の踏切。





いつの間にか東京からの距離も181キロになっている。

駅への小道を進む。



白河市のマンホールはデザインが良い。



11時30分やっと白坂駅に到着。







ここもプラットホームが長い。



いまは使われなり雑草が生えている線路跡に哀愁を感じる。



駅前もしーんとしている。



「アウシュヴィッツ平和博物館」が近くにあるのだが定休日が火曜日とある。



残念だが今日は火曜日だ。
見学したかったがあきらめよう。




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37日目 白河駅 => 新白河駅

2013年07月24日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月11日

白河駅 => 新白河駅 歩いた距離 約2.6Km

白川駅のある一帯も城下町だったために遺跡が残されている。





このタイプのバスは岩手県では見たことが無いぞ。
結構珍しいのではないかと思われるJRの連結バスだ。



”白河の関”への案内板がある。
12Kmという距離は車なら10分もあれば着いてしまうが、歩きでは3時間もかかってしまう。
行ってみたい気はあるが諦める。





新白河駅の案内が見えてきた。



新白河駅前の公園ではバラが見事に咲いていた。







マンホールの蓋のデザインが変わったところを見ると別の町へと入ってしまったのだろうか。



9時25分に新白河駅に到着。





ここにも松尾芭蕉の像がある。





今年は福島といえば「八重の桜」ということですね。



改札口の側には小峰城の模型があった。

本物の小峰城には近づけなかったので、模型を撮影して我慢する。



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37日目 久田野駅 => 白河駅

2013年07月21日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月11日

久田野駅 => 白河駅 歩いた距離 約5.3Km

昨夜は午後8時前に寝てしまった。やはり疲れが溜まっているのだ。

今朝は5時半に目が覚めた。昨日の疲れはかなり回復している。



起きだしたらシャワーをしてから駅へと向かう。



さほど待ち時間無しで上り列車がある。







黒磯行きの普通列車へと乗り込み車内で朝食のサンドイッチをほおばる。
あいも変わらずドトールのコーヒーだが、これが美味いのだ。







6時53分に久田野駅に到着。





変哲の無い無人駅だが新鮮に感じるのはまだ早朝だからか。







駅舎を後に歩き出す。



15分ほど歩くと県道139号線へ出る。右折し白河方面へと歩く。



通学途中の小学生とすれ違う。



一列になって歩く子がいるかと思えば道端に座って遊んでいる子もいる。



県道をそれて田んぼの中の道を進む。







空は青空である、きょうも暑くなりそうだ。





白河市街へと入って行く。「らかんばし」を渡る。



道路は通勤の車で渋滞している。

駅近くの横町架道橋はいかにも古そうである。



アーチ状のレンガ造りで趣のあるものだ。
巾も狭いが高さがかなり低い。昔は自動車の数も少なかったし、車の大きさも小さかったのでこれで十分だったのだろう。





ふと案内板を見ると小峰城まで500mとある。



線路沿いに歩くのが目的だから、観光のための寄り道はしないのだが往復でも1キロならば行ってみよう。

足元のマンホールの蓋にも城が描かれている。



行ってみると大震災のため石垣が崩れてしまい修復中とのことだった。



毎度のことだが事前に観光情報を集めるようなことはしていない。

小峰城があることさえも知らなかった、当然工事中であることも知らずに来たのだった。



天守閣には近づくことも出来ない。見るとかなりの被害だったようだ。よく天守閣が壊れずに済んだものだ。





公園のトイレも「お城の公園にあるトイレ」らしく、”お化粧所”と書いてある。



白河駅は小峰城公園駐車場に隣接している。

午前8時30分に白河駅に到着。



駅舎は古き良き昔を偲ばせるデザインだ。この駅もステンドグラスの明り取り窓があった。





プラットホームやプラットホームにある待合室も古さを感じさせるものだ。



白河駅で少し休憩をして次の駅に向かって歩き出す。


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36日目 泉崎駅 => 久田野駅

2013年07月20日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月10日

泉崎駅 => 久田野駅 歩いた距離 約5.1Km

泉崎駅で10分の休憩をしてから歩き出す。

駅南側の高架橋から泉崎駅を振り返って撮影する。



線路は3本あるが、中央の線路は使われていないようで錆付いたままであった。

太陽が西に傾いてきた、ほんの少しだが気温が下がった。



福島県内を歩いてみて感じたのは意外なほど山が多いことである。



あくまでわたしの歩いてきたルート上でのことだが、高い山というのではないが、あちこちに大きなコブのように山が立ちはだかっているのだった。
このアップダウンの多いところを歩くのは結構ヒザにこたえるのだ。

「峠踏切 196K336M」を過ぎると、また舗装されていない山道へと入っていく。





地図上では東北本線はこの先でトンネルへと入るのだが、わたしは山の上を通って行くことになる。





わりと勾配の緩やかな坂道を登って山林の中へと入って行く。
道は軽自動車がやっと通れるほどだが草に覆われていて歩きにくかった。

山を越えて田んぼを抜けて行くと久田野駅である。





田んぼのあぜ道や山道を通ったので、疲れてぐったりだ。

郡山駅に着いてホテルへと帰る途中の”なか卯”でカレーをテイクアウト。



ホテルフロント隣のコンビニでインスタント味噌汁を買って部屋食にすることにした。
これだとまた出かけなくて済むから、食べ終えたらすぐベッドへもぐりこめるのだ。


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36日目 矢吹駅 => 泉崎駅

2013年07月18日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月10日

矢吹駅 => 泉崎駅 歩いた距離約6.7Km

矢吹駅を後にして歩き出す。

たっぷり休憩したので元気復活だ。

駅からしばらく行き、また農業道路を歩く。



舗装されていない道路だが歩きやすい。



町の集会所や高等学校に避難所の案内板があった。
まだ新しいから大震災のあと立てられたものだろう。



大きな池があった。池の向こうは東北本線が走っている。



池に映る列車の写真を撮ろうと待ち構えていたが、30分ほど待っていてもこない。

あきらめて立ち去ると列車の通る音が聞こえた。

ビニールハウスの脇にかなり昔のバンが朽ち錆びている。運転席の三角窓が懐かしい。



またマンホールのデザインが変わった。これは矢吹町のものだろうか?



しばらく進むと別のデザインのものがあった。



ひとつ山を越えて畑の中の道へ出る。



田の向こうを貨物列車が通る。



「大小踏切」を渡る。東京まで200キロを切った。



線路脇の農道を歩いて行く、右側が東北本線だ。
後ろから農家の軽トラックが来たので草むらに避けてやりすごす。



この辺の踏切には踏切名と距離がしっかりと書かれているだけでなくご丁寧に所在地まで書いてある。



趣味で東北本線沿いを歩いているので、農道を歩くのは気にならないのだが、、、



道を進んで行くと、、道が消えている。



マピオンの地図では確かに表示されているのだが、この農道はいまは使われなくなっているようだ。
草むらを掻き分けていくと橋があった。地図にも橋が表示されている。



だが、その橋の先はいきなり田んぼになってしまっている。



おそらく昔は道路だったのだが、新しい道路が出来たためにこの道は使われなくなったのだ。
鉄道なら「廃線跡」というのだが、これは「廃道路跡」といったらよいのだろうか。

目指す駅はもう目の前である。
いま来た道を戻るのも面倒なので田んぼのあぜを歩いて行く。



橋を振り返ってみると橋は草で覆われていてジャングルの中みたいだ。
背景に鉄道線路や住宅が見えていなければ”失われた都市への橋”に見えなくも無い。



こんなところを歩いて行くところを見られたら怪しいやつだと思われるだろうなあ。

向こうに見えるのが泉崎駅のようだ。

だがその建物は泉崎資料館だった。わたしはその資料館の裏口の駐車場のほうへ歩いているのだった。
引き返すのイヤだから資料館の通路を抜けて行く。





泉崎資料館の正面には「雷(いかずち)峰右衛門の碑」というのがあった。
江戸時代の力士だそうだ。



モダンな建物の資料館の隣が泉崎の駅である。

午後3時35分に泉崎駅に到着。
「ああ、やれやれやっとたどり着いた」とため息が出る。



ホームは3面あるが、使われているのは2面だけだ。
使われていない線路が茶色く錆びている。



タクシーが客待ちをしているのはバスの便がないからだろうか。



駅前は商店も無くひっそりとしている。



ああ、喉がカラカラだ。
駅の自動販売機で水を買って一気に飲んでしまう。






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36日目 鏡石駅 => 矢吹駅

2013年07月16日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月10日

鏡石駅 => 矢吹駅 歩いた距離 約5.8Km

駅を後にして矢吹駅方面へと歩き出す。



途中の熊野神社の鳥居にはこのような注連縄が架けてある。





注連縄といってもいろいろあるものだなあ。

また国道4号線へ出る。東京まで207キロだ。



国道に沿って農業用道路があったので、舗装されていないがそちらを歩く。



まっすぐに伸びている。表示には農業用水配管が通っているので大型車両の通行を禁止すると書いてあった。



マンホールの蓋のデザインが変わった。別の町に入ったようだ。





やっと矢吹駅への案内が見えてきた。



杉玉が下がっている。



盛岡市にも何軒かの造り酒屋があるので杉玉は見慣れている。

盛岡市も清流の流れる町だがこの町も美味しい水あり、それが造り酒屋を育んできたのだろう。



この酒造店の店構えは趣があっていいなあ。

酒屋の向かいの洋風建築の玄関に大きな青色のリボンが結んである。



はてなんだろうと行ってみると。

リボンではなく地震で壊れた部分をブルーシートで覆ってあるのだった。



大正9年に建てられた産婦人科の医院だったのだそうだ。


駅へ向かう交差点にも明治、大正時代を思わせる建物があるのだが。



現在は衣料品店になっていて、出っ張ったショーウィンドーがちょっとちぐはくな感じだ。

文化遺産の面もあるので取り壊せないし、そのまま使うには不便だしというところか。


駅方面へ歩いていくと、「え、これが駅なのぉ?」



うーん、なかなか奇抜なデザインである。
縄文時代の遮光式土偶を思わせる形というか、一時代前のサングラスみたいだ。

美術館、博物館ではこんな形の建物はありそうだが。うーん、駅とは知らずに通り過ぎてしまいそうだ。

午後1時に矢吹駅に到着。



駅前の食堂の奥さんが話してくれたところでは、有名な建築デザイナーの作品で、二つの大きな丸い窓は矢吹町の将来を見ているのだとか。

窓からは矢吹町のメインストリート?が見渡せる。



デザインはユニークなのだがまったく不案内で来た旅行者にはいささか勝手がわかりづらい。

この駅も例にもれず地域のコミュニティセンターを兼ねているのだが、わたしはうかつにもそちらへ行く階段を登ってしまい「ありゃ? ここは駅じゃないのか」と、戸惑ってしまった。

もちろんコミュニティセンター側からも駅へといけるのだが少々あせってしまうのだ。



駅のコンコースには”中畑清さんDeNAベイスターズ監督就任”を祝う垂れ幕があった。





中畑さんはこの町の出身だったんだなあ。

午後1時ということで昼食の時間である。
駅前に食堂があったので入る。



ご主人が調理、奥さんがウェイトレスをしているこじんまりとした感じの良い食堂だ。

味噌ラーメンのセットメニューをオーダー。味はわたしの好みだったので美味しくいただけた。



奥さんが気さくな人で、わたしにどこから来たのかと話しかけてきた。

「福島駅から東北本線沿いに歩いているんです」と答えると、「奥州街道を歩いている人や、松尾芭蕉のルートを歩く人などがときどき来ますよ」とのこと。
世の中にはすごい歩き旅をしている人も結構いるのだ。「わたしの散歩気分で歩いているのなんかは歩き旅のうちに入らないのかもしれないなぁ」と、ちょっとへこむ。

地震の影響を尋ねると。
「この店は大丈夫だったけど、両隣は崩壊してしまった」のだという。
道路向かい側の現在は空き地になっている場所も震災前は住宅があったのだが損壊が激しかったので取り壊した跡なのだそうだ。

食堂を出てふと看板を見上げると「楽器正宗」とある。



楽器正宗? 酒のネーミングにしてはチト変だ。

食堂の奥さんに聞いてみると、やはり酒の名前だそうだ。
だが今では造っていないという。なぜお酒に「楽器」という名前を付けたのだろうか。

みんなで飲んで楽しいハーモニーを奏でるように、かなあ。






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36日目 須賀川駅 => 鏡石駅

2013年07月14日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月10日

須賀川駅 => 鏡石駅 歩いた距離 約6.5Km

ひとやすみしたら歩き出す。

須賀川駅前は広々として気持ちが良い。

しばらく歩くと”栄町遺蹟”の案内ボードがあった。



だが周囲は住宅地である。この場所が遺蹟だったのかなあ。


高架橋から須賀川駅を振り返る。




そして線路沿いに歩き釈迦堂橋を渡ると、道路沿いというよりは線路沿いに電話ボックスがあった。



この電話ボックスのある位置がとても不思議なのだ。



周りは雑草に覆われているのだが、なぜか線路にとても近いところにあるのだ。
しかも道路から電話ボックスへの道があった様子が無いのだ。



まるで使われなくなった電話ボックスをここへ持ってきて立てたという雰囲気である。

しかも、こういう道路沿いの電話ボックスはガラスが壊されていることが多いのだが、どの面のガラスも割れていないのだ。
ボックスの中は温室状態なのだろう、内部はびっしりと草で覆われていた。

須賀川牡丹園への案内板がある。

なるほど須賀川は牡丹が有名なのか、それでマンホールの蓋にも牡丹が描かれているのだな。



国道4号線では東京まで214キロ、白河まで25キロである。



白河が射程距離に入ってきた。



一里塚の案内表示がある。





マンホールの蓋を見ると「かがみいし町」の文字。鏡石町へと入ったのだ。



福島県は果物の産地である。あちこちに”果物直売”とか”もも、りんご園”とか看板があった。





それにしても暑い。身体中が汗だらだらで気持ちが悪い。

どこかでひと休みしたいし水を全部飲みきってしまったので水かお茶を買いたい。

ホームセンターがあったので入ってみる。

ペットボトルの水を買う。屋外の自動販売機だと120円だが店内には45円の商品があった。



迷わず45円のものを買う。冷えていないが気にならない。
ベンチに腰掛けて一気に半分飲んでしまった。

トイレに行きタオルを水に濡らして身体を拭く。
汗でべとべとだったから何度も繰り返す。やれやれやっと生き返った感じ。

ゆっくりしてはいられない、また歩き出す。

このマンホールには”町花あやめ”と書いてある。



道路は広くきれいに整備されている、歩道も立派過ぎるほどである。
だが交通量は少いのでちょっともったいない感じだ。

道路脇で何かを測っているようだ、みると町の職員が放射線量を測っているのであった。



宮城県、福島県と歩いているとイヤでも福島原発の影響の大きさを思い知らされる。

鏡石駅まであと400メートル。



駅が見えてきた。なかなか立派な駅舎である。



駅前の広場には牛がいるし風車小屋があるぞ、この町は牧畜が盛んなのだろうか。



牛の中には太目のいのししがスキーをしているようなのもいてつい笑ってしまう。



駅舎には商工会の事務所も入っているようだが、看板を見るとやはり牧場があるのかと思っていると。



小学校唱歌の「牧場の朝」であった。



時刻は11時30分だ。





暑さでしんどいのでここでも休憩する。

歩き旅も3日目となると疲れも溜まってくる、暑いので無理をすると熱中症で倒れるかもしれない。
ときどき休んで水分補給が大切である。






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36日目 安積永盛駅 => 須賀川駅

2013年07月12日 | 東北本線 福島駅ー宇都宮駅
2013年06月10日

安積永盛駅 => 須賀川駅 歩いた距離約7.2Km


駅の写真を撮ったら、駅を背にして歩き出す。

安積永盛駅で降りた高校生が向かうのは日本大学東北高校だろうか。



この橋は歩道が無い。通学路なのだから歩道をつけるべきだなあ。


橋は渡らずに阿武隈川の堤防を南へと歩く。



だが川の流れと道路は平行していない、すぐにもとの県道へ戻ることになる。





この辺の県道355号線は道路巾が狭い。歩道の無い場所も多い。



ちょうど出勤ラッシュ時間帯なので歩いているすぐ脇を車が通るのでスリルがある。

須賀川市へと入って行く。



線路があるがこれは水郡線の踏み切りだ。





このマンホールには「あぶくまがわ 県中幹線 県中流域」とある。



こんどは東北本線の踏切を渡る。



田植えの終わった水田に貨物列車が映る。



田んぼの中央部に小さな石垣が残してあった。



お社でもあるのかと見たのだがそれらしいものは見えない、ちょっと不思議。

須賀川まで4キロだ。左側を東北本線が走っている。

歩道の無い道は歩き旅にもつらい。
その道を自転車通学の高校生が通り過ぎて行く、交通量が多いだけに事故が心配な道路である。



そういえば朝食がまだだ。



須賀川市のはずれにあるコンビニでサンドイッチなどを買い、すぐ近くの神社の石段に腰掛けて食べる。



相変わらずドトールのコーヒーだが今日はヨーグルトを奮発した。ちょっとだけ贅沢な気分。





須賀川市のマンホールはこんなデザインだ。





最初はマンホールの蓋の中央部に描かれているものが判らなかったが、よーく見るとひらがなの「す」をデザインしたものだった。


線路沿いの住宅地を抜けて駅方面へと歩く。





上人坦地下歩道を通る。「しょうにんだん」と読むのだ。





須賀川駅はもう目の前だ。



午前9時10分に須賀川駅に到着。









正面の部分にはステンドグラスの窓。



駅はコミュニティプラザも兼ねていて、一階には観光案内所もある。





この町も松尾芭蕉ゆかりの地で、須賀川には8日間滞在したのだそうだ。「芭蕉記念館」もあるという。

観光案内所前のベンチに腰掛て休憩する。




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