所長 「噂のイースがついに出たのぉ。」
助手 「第3のエコカーってヤツですね。」
所長 「なかなか上手いコトやりおるの。」
助手 「そうですかぁ。単に第3のビールを真似ただけじゃないですか。」
所長 「ま、元ネタは『第三の男』じゃけどな。ハイブリッド、EVに続くエコカーっていうイメージはつくれてるんじゃないかのぉ。マツダのスカイアクティブよりはわかり易くっていいと思うんじゃが。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。でも、クリーン・ディーゼルの立場はどうなるんですかね。」
所長 「そんなモン、ダイハツの知ったこっちゃないわ。お客にハイブリッドやEVに匹敵する新しいクルマっていう触れ込みが出来ればそれでいいんじゃから。」
助手 「まぁ、ブルース・ウィルスはどうかと思いますけど、瑛太のCMはクルマに興味のないヒトにもウケは良さそうですね。」
所長 「じゃろう。」
助手 「でもクルマ自体そんなに凄そうに見えませんけどね。10・15で32キロでしょ。この間のデミオで30キロ、ムーヴでも27キロいってますし、第3のエコカーって名乗るほどのモンですかね。」
所長 「制約のある軽自動車で燃費を良くするのは至難の業らしいぞ。それに値段が全然違うじゃろ。」
助手 「それは・・・。」
所長 「考えてみろ、ハイブリッドっていわば燃費をよくするための付加価値なワケじゃ。例えば普通のフィットとフィット・ハイブリッドってはっきりと価格に差がついとるじゃろ。スカイアクティブにしてもそうじゃ、ハイブリッドと比べれば安いんじゃが、普通のと比べるとやっぱり割高になっとるじゃろ。」
助手 「ですね。ムーヴも27キロのはアイドリングストップ付きですし、付いてないのよりは高くなりますよね。」
所長 「じゃろ。じゃからワシらみたいなのが、価格差とガソリン代の節約分を天秤に掛けて、やれ元が取れるのに何年掛かるから、結局高い買い物になるとか言っとるワケじゃ。」
助手 「はい。」
所長 「じゃが今度のイースに限って言うと付加価値が付いとるのに価格を下げてきとるんじゃ。つまり購入価格が安くってなおかつガソリン代も掛からんのじゃから、誰がみてもお買い得なのは一目瞭然じゃろ。」
助手 「確かにそうですね。フィット・ハイブリッドの半額だそうですしね。」
所長 「今までそんなのはなかったじゃろ。じゃから他の自動車メーカーにとっては脅威以外の何モンでもないわな。」
助手 「でもそんなコトをしたら利益がなくなるんじゃないですか。」
所長 「そんなコトないじゃろ。目標販売台数を7,000台も見込んどるんじゃから、利益もちゃんと出とるはずじゃ。」
助手 「うーん、でもダイハツの他の車種も売れなくなるんじゃないですか。」
所長 「もちろん煽りは喰うじゃろうけど、他のクルマにはイースにないスペース・ユーティリティなんかの使い勝手の魅力があるし、心配いらんじゃろ。」
助手 「そうですか。やっぱりイースって凄いんですね。でもそれだったら、もっとインパクトのあるデザインにした方が良かったんじゃないですか。前にモーターショーに出てたイースはもっとカッコよかったでしょ。」
所長 「ま、それもひとつのやり方なんじゃろうけど、ダイハツは違う作戦を立てとるんじゃろうな。」
助手 「なんか中途半端じゃないですか。安さを売りにするんなら、もっとこう、昔のフィアット・パンダみたいに、安っぽいのにそれを魅力にしたデザインもあると思うんですけどね。」
所長 「じゃからそれもアリじゃとは思うんじゃが、違う道を選んだって言うとるじゃろ。」
助手 「ふーん、そんなモンですかね。じゃあミラ・イースって名前はどうなんですか。かつてはダイハツの看板だったミラの販売台数を底上げしたいっていうのもわからなくはないですけど。」
所長 「それもデザインとおんなじ考えなんじゃ。」
助手 「どういう考えですか。」
所長 「ミラ・イースはイースにミラの名前を付けたんじゃなくって、ミラにイースって名前を付けたってコトじゃ。」
助手 「えっ、おんなじじゃないんですか。」
所長 「全然ちがうわ。ようするにこれはミラなんじゃ。」
助手 「でもミラは他にもあるじゃないですか。」
所長 「併売するのか、フェードアウトさせるのか知らんが。とにかくミラ・イースはミラそのモノなんじゃ。」
助手 「何を言ってるんですか。さっぱりわかりませんけど。」
所長 「ミラ・イースのエンジンや技術って別にこのクルマにしか使えんモンじゃないじゃろ。つまり今後発売するダイハツ車に順次採用していくと見るべきじゃろ。」
助手 「あっ・・・。」
所長 「もちろんボディがデカくなる分、ミラ・イースに比べると燃費は劣るじゃろうけど、今よりはずっと良くなるはずじゃ。そのクルマをムーヴ・イース、タント・イースとして販売してくるんじゃないかのぉ。」
助手 「そういうコトですか。」
所長 「そうとしか思えんのじゃ。その第一弾として、一番インパクトの高い、小さくて軽いクルマをつくったんじゃ。それがダイハツで言うとミラに当たるんじゃないかのぉ。」
助手 「なるほど。」
所長 「そう考えるとじゃな、物足りんと思ってたデザインもじゃな、先進的なミラって感じに見えてこんか。」
参考資料
ダイハツ・ミライース(ダイハツ工業株式会社)
ダイハツ・ミラ(轟クルマ文化研究所)
マツダ・デミオ(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・フィットその3(轟クルマ文化研究所)
助手 「第3のエコカーってヤツですね。」
所長 「なかなか上手いコトやりおるの。」
助手 「そうですかぁ。単に第3のビールを真似ただけじゃないですか。」
所長 「ま、元ネタは『第三の男』じゃけどな。ハイブリッド、EVに続くエコカーっていうイメージはつくれてるんじゃないかのぉ。マツダのスカイアクティブよりはわかり易くっていいと思うんじゃが。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。でも、クリーン・ディーゼルの立場はどうなるんですかね。」
所長 「そんなモン、ダイハツの知ったこっちゃないわ。お客にハイブリッドやEVに匹敵する新しいクルマっていう触れ込みが出来ればそれでいいんじゃから。」
助手 「まぁ、ブルース・ウィルスはどうかと思いますけど、瑛太のCMはクルマに興味のないヒトにもウケは良さそうですね。」
所長 「じゃろう。」
助手 「でもクルマ自体そんなに凄そうに見えませんけどね。10・15で32キロでしょ。この間のデミオで30キロ、ムーヴでも27キロいってますし、第3のエコカーって名乗るほどのモンですかね。」
所長 「制約のある軽自動車で燃費を良くするのは至難の業らしいぞ。それに値段が全然違うじゃろ。」
助手 「それは・・・。」
所長 「考えてみろ、ハイブリッドっていわば燃費をよくするための付加価値なワケじゃ。例えば普通のフィットとフィット・ハイブリッドってはっきりと価格に差がついとるじゃろ。スカイアクティブにしてもそうじゃ、ハイブリッドと比べれば安いんじゃが、普通のと比べるとやっぱり割高になっとるじゃろ。」
助手 「ですね。ムーヴも27キロのはアイドリングストップ付きですし、付いてないのよりは高くなりますよね。」
所長 「じゃろ。じゃからワシらみたいなのが、価格差とガソリン代の節約分を天秤に掛けて、やれ元が取れるのに何年掛かるから、結局高い買い物になるとか言っとるワケじゃ。」
助手 「はい。」
所長 「じゃが今度のイースに限って言うと付加価値が付いとるのに価格を下げてきとるんじゃ。つまり購入価格が安くってなおかつガソリン代も掛からんのじゃから、誰がみてもお買い得なのは一目瞭然じゃろ。」
助手 「確かにそうですね。フィット・ハイブリッドの半額だそうですしね。」
所長 「今までそんなのはなかったじゃろ。じゃから他の自動車メーカーにとっては脅威以外の何モンでもないわな。」
助手 「でもそんなコトをしたら利益がなくなるんじゃないですか。」
所長 「そんなコトないじゃろ。目標販売台数を7,000台も見込んどるんじゃから、利益もちゃんと出とるはずじゃ。」
助手 「うーん、でもダイハツの他の車種も売れなくなるんじゃないですか。」
所長 「もちろん煽りは喰うじゃろうけど、他のクルマにはイースにないスペース・ユーティリティなんかの使い勝手の魅力があるし、心配いらんじゃろ。」
助手 「そうですか。やっぱりイースって凄いんですね。でもそれだったら、もっとインパクトのあるデザインにした方が良かったんじゃないですか。前にモーターショーに出てたイースはもっとカッコよかったでしょ。」
所長 「ま、それもひとつのやり方なんじゃろうけど、ダイハツは違う作戦を立てとるんじゃろうな。」
助手 「なんか中途半端じゃないですか。安さを売りにするんなら、もっとこう、昔のフィアット・パンダみたいに、安っぽいのにそれを魅力にしたデザインもあると思うんですけどね。」
所長 「じゃからそれもアリじゃとは思うんじゃが、違う道を選んだって言うとるじゃろ。」
助手 「ふーん、そんなモンですかね。じゃあミラ・イースって名前はどうなんですか。かつてはダイハツの看板だったミラの販売台数を底上げしたいっていうのもわからなくはないですけど。」
所長 「それもデザインとおんなじ考えなんじゃ。」
助手 「どういう考えですか。」
所長 「ミラ・イースはイースにミラの名前を付けたんじゃなくって、ミラにイースって名前を付けたってコトじゃ。」
助手 「えっ、おんなじじゃないんですか。」
所長 「全然ちがうわ。ようするにこれはミラなんじゃ。」
助手 「でもミラは他にもあるじゃないですか。」
所長 「併売するのか、フェードアウトさせるのか知らんが。とにかくミラ・イースはミラそのモノなんじゃ。」
助手 「何を言ってるんですか。さっぱりわかりませんけど。」
所長 「ミラ・イースのエンジンや技術って別にこのクルマにしか使えんモンじゃないじゃろ。つまり今後発売するダイハツ車に順次採用していくと見るべきじゃろ。」
助手 「あっ・・・。」
所長 「もちろんボディがデカくなる分、ミラ・イースに比べると燃費は劣るじゃろうけど、今よりはずっと良くなるはずじゃ。そのクルマをムーヴ・イース、タント・イースとして販売してくるんじゃないかのぉ。」
助手 「そういうコトですか。」
所長 「そうとしか思えんのじゃ。その第一弾として、一番インパクトの高い、小さくて軽いクルマをつくったんじゃ。それがダイハツで言うとミラに当たるんじゃないかのぉ。」
助手 「なるほど。」
所長 「そう考えるとじゃな、物足りんと思ってたデザインもじゃな、先進的なミラって感じに見えてこんか。」
参考資料
ダイハツ・ミライース(ダイハツ工業株式会社)
ダイハツ・ミラ(轟クルマ文化研究所)
マツダ・デミオ(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・フィットその3(轟クルマ文化研究所)
もしかしたら、ミライースの商用車をトヨタのディーラーで売ると、街で見る営業車両でセダンはプリウス軽自動車はミライースで独占状態に成るのかなと感じます。
安くて燃費良い「だけ」の車なら、いつか「もっと安い中国車にするわ」と言われかねない世の中です。自社の持っている力を出し惜しみ、安易な道に走ったメーカーの行く末は多くの失敗例が示していると思うのですが。
前回の東京モーターショーで「イース」に一目惚れしていたもので。。
価格、ランニングコストとも安く抑えられるので、営業車両としてはうってつけかもしれませんね。
ダイハツとしては営業車両のイメージが付くのはあまり嬉しくないでしょうけど。
トヨタの軽自動車3車種目がミライースって話も噂されてますし、導入されれば街の景色が変わるかもしれませんね。
ちなみに「ダイモツ・ミロウース!」が正しいようです(いや正しくない!)
厳しいですね。
スズキのイース対抗車、来年発売ですか。うーん、ボクはスズキがイースと同等以上の性能(燃費、価格共)を持つクルマをすぐに出せるとは思えないんですが。
と言うのもトヨタという後ろ盾があるダイハツと比べてスズキが置かれている現状では、そうやすやすと新エンジンを投入するコトも難しいでしょうし、しかも今年MRワゴンで新型エンジンがデビューしたトコですしね。
このエンジンを改良して徐々にダイハツとの差を詰めていくと推測しています。
(それか次期アルトがビックリ価格で出るとか)
ただ数値ではムーヴよりも劣っているワゴンRがベストセラーを保っていることからも、燃費・価格だけで優劣がつくとも思えませんけどね。
>前回の東京モーターショーで「イース」に一目惚れしていたもので。。
まったく違うクルマになってしまいましたね。小さくて軽くて燃費がいい、おまけにカッコもいい。埋もれてしまうには惜しいクルマですよね。
次期ミラは全高1550mmらしいですが、それだけで差別化は難しい様な気がします。かといってekに浸食され過ぎたミニカの様にはならないと思いますが(笑)。
そういえばアルトの3ドアって先代からバンにもないんですね。ということは軽の3ドアはミラのみですね。
軽の営業車といえば最安値のミニカバンですが、別に生産終了する必要無かったんじゃないかと思うんですけどね。少なくともアルトバンよりかは三菱にとって隠れた金のなる木の筈ですが。ミニカ終了するならekの営業車を作れよ!
こう思うとスバルも軽を契約がゼロになるまで意地で作れば良かったんじゃね?思えなくもないです(笑)。
>後席ヘッドレストが上級グレードにすら無いのは・・・
割り切りなんでしょうか。グレードによって選択できるようにするのが誠意だと思うんですが。
>次期ミラは全高1550mmらしいですが、それだけで差別化は難しい様な気がします。かといってekに浸食され過ぎたミニカの様にはならないと思いますが(笑)。
次期ミラ、あるんですね。所長の予測ではイースが取って代わるってコトでしたが。
>そういえばアルトの3ドアって先代からバンにもないんですね。ということは軽の3ドアはミラのみですね。
言われてみればそうですね。同じ車種で3ドアと5ドアをつくり分ける方がコストが掛かるってコトなんでしょうね。スズキらしい考え方かもしれませんね。
>軽の営業車といえば最安値のミニカバンですが、別に生産終了する必要無かったんじゃないかと思うんですけどね。少なくともアルトバンよりかは三菱にとって隠れた金のなる木の筈ですが。ミニカ終了するならekの営業車を作れよ!
ミニカバン、なくなってたんですね。知りませんでした。商用車のニーズが変わってきたんでしょうか。
乗用車のekか、ワンボックスのミニキャブがあれば対応出来るというコトなんでしょうね。
>こう思うとスバルも軽を契約がゼロになるまで意地で作れば良かったんじゃね?思えなくもないです(笑)。
ミライースなんかの燃費と低価格を追求したクルマが販売の中心になると、スバルのラインナップでは対応出来ないってコトなんでしょうね。