轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

ダイハツ・ウェイク

2015-02-27 19:39:21 | DAIHATSU
所長 「ダイハツのウェイク、よく見掛けると思わんか。」

助手 「よく売れてるみたいですね。ボクにはどこがいいのか、さっぱりわかりませんけど。」

所長 「そりゃ、広い室内じゃろ。」

助手 「もちろんそうでしょうけど、正直そんなに広いのが必要なんでしょうかね。タントでも十分広いと思いますけどね。」

所長 「ミニバンに乗っとるモンとは思えんセリフじゃな。」

助手 「いや、だからボクは必要だから乗ってるんですよ。6人乗ろうと思うとミニバンに行くしかないでしょ。」

所長 「3列シートのSUVもあるじゃろ。」

助手 「ありますけど高いじゃないですか。コストパフォーマンスを考えればステップワゴンのクラスってやっぱり優れてると思いますけどね。子供を迎えにいって自転車をそのまま積んで帰れますし、スキーに行って仮眠を取るくらい楽勝ですしね。」

所長 「まぁ、あのサイズがあれば大抵のコトは出来てしまうじゃろうな。」

助手 「そう思いますね。正直あれより大きいアルファードなんかの必要性は感じませんし。」

所長 「そう考えるモンが多いから、あのサイズのミニバンってよく売れとるんじゃろう。」

助手 「日本人の使い方にあってるんでしょうね。ま、その分走りはそれなりですけどね。」

所長 「もしお前が6人乗せる必要がなくなったとしたら、どうじゃ。」

助手 「そうですね。子供が独り立ちして二人だけになったら、もっと小さいのがいいですね。それかお金があればアテンザやCクラスなんかのセダンもいいですね。」

所長 「ま、そんな感じじゃろうな。じゃがミニバンの積載能力も捨てがたいんじゃないか。」

助手 「まぁ、そうですね。一度味わったら不便を感じるかもしれませんね。あっ、そうやって『そんなモンのためにウェイクみたいなクルマが必要なんじゃ』って言うつもりでしょ。」

所長 「よぉわかったのぉ。軽の維持費の安さや燃費の良さってやっぱり大きいじゃろ。5人以上乗せるのさえ諦められたら、ウェイクで十分じゃろ。」

助手 「かもしれませんね。」

所長 「今までミニバンに乗っとったモンにしても、実際5人以上乗せるコトってどれだけあったか怪しいモンじゃし。」

助手 「うちはしょっちゅうですけどね。」

所長 「そういうモンはミニバンに乗っとればいいんじゃ。高い維持費を払ってな。」

助手 「でもウェイクも高いですよ。」

所長 「高いと言ってもお前んトコのステップワゴンよりもうんと安いじゃろうが。燃費もいいし、税金も自賠責も任意保険まで安くなるんじゃから、少々高くついても十分元が取れるじゃろうが。」

助手 「あっ、それもそうですね。」

所長 「もちろんタントやムーヴを選べばもっと安く手に入るんじゃろうけど、燃費や価格の差なんてたかがしれとるじゃろ。ステップワゴンからの乗り替えじゃったら気にならんレベルじゃと思うぞ。じゃったら自転車や車中泊を考えて、よりデカいウェイクを選ぶのになんら不思議はないんじゃないか。」

助手 「なんでそこでステップワゴンなんですか。ウェイクを買うヒトってみんなステップワゴンからの乗り替えでもあるまいし。」

所長 「そんなワケないじゃろ。他の軽からの乗り替えや初めてのクルマとして買うモンもおるじゃろうし。なんでウェイクを買うのかわからんって言うから、お前を例に挙げて言っただけじゃ。」

助手 「そういうコトですか。ま、ボクはウェイクを買うんならハスラーにしますけどね。」

所長 「それはお前の好みの問題じゃろ。」

助手 「ウェイクってそんなにいいですかね。デザインもビミョーな感じですし。」

所長 「それもお前の好みの問題じゃ。」

助手 「所長はどうですか、ウェイクのデザイン。」

所長 「この手のクルマが出るたびいつも言っとる気がするんじゃが、せっかく新しいジャンルのクルマをしつらえるんじゃったら、もっと違うデザインにしても良かったと思うんじゃ。ウェイクのデザインって従来の軽の価値観のままじゃろ。」

助手 「まぁ、そうですね。タントなんかと比べたら道具っぽい感じを強く出してますけど、保守的と言われればそうでしょうね。」

所長 「これだけ背高のっぽのシルエットをしとるんじゃから、もっとやり様があったと思うんじゃがな。ま、どっちが売れるかと言えば従来のカタチになるんじゃろうけど。」

助手 「ですね。変わったカタチにして大ゴケしたら目も当てられませんからね。ほらっ、モビリオも意欲的なデザインでしたけど、販売面で見ればやっぱり保守的なフリードの方がよく売れてるワケですしね。」

所長 「そうかもしれんのが、アルト、ミラの時代にワゴンRが登場して市場が変わってしまった例もあるじゃろ。あれがもしミニカトッポみたいなクルマじゃったら、そうはならんかったと思うぞ。」

助手 「そう言われればそうですけど、ワゴンRのような大ヒットはそうそう起こるモンじゃないでしょ。」

所長 「じゃが、アルトが主流じゃったトコにワゴンRの市場が出来て、そのあとタントのクラスに取って代わられとるワケじゃろ。タントが出たときもワゴンRのサイズで十分じゃと思っとったんじゃがな。そう考えると決してないとは言い切れんじゃろ。」

助手 「まぁ、それもそうですね。」

所長 「ま、もっともワシは小さいクルマが好きじゃし、アルトの方に行ってもらった方が嬉しいんじゃがな。」

助手 「新しいアルト、いいですね。」

所長 「軽の需要が高まっとるから、各社あの手この手と智恵を絞って出してきとるのが面白いの。」

助手 「言えてますね。」


参考資料
ダイハツ・ウェイク(ダイハツ工業株式会社)
ダイハツ・タント(轟クルマ文化研究所)

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2 コメント

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Unknown (ひでゆき)
2015-03-24 17:00:43
 モーターショーに「デカデカ」が登場したとき
「アトレー」の存続の危機と恐れましたが
現実「ウェイク」が出て、これからも「アトレー」が存続されるであろうと
安心しました。(とはいえ決定ではありませんが)

 確かに「タント」より大きいとはいえ
もう10年選手の「アトレー」の方が、ゴルフバックを初め
荷物は積めますけど(自転車は4台ぐらい積めそう)
さすがに安全装備と燃費は、昔のクルマなのでダメダメですが。

 安全装備や燃費が良くて、荷物をソコソコ積めるんで
普通なら「アトレー」よりも「ウェイク」の方を勧めますけど。
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Unknown (宇垂)
2015-03-26 18:40:06
ひでゆきさん

アトレー存続の危機は逃れましたか。
ボクもデカデカを見たときは、FFベースでこれだけのスペースがつくり出せるのなら、安全の面から考えてキャブオーバーバンに取って代わる存在になるのでは、と感じました。

が、やっぱり商用車のハイゼットから派生したアトレーとタントを大きくしたウェイクは別モノですね。
値段も違いますし。
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