ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

レッスン: ドヴォルザークのユーモレスク から抜けられず

2019-11-30 | ヴァイオリン
長雨の束の間のお天気となりましたが、今週のレッスン日は快晴。でも、手袋なしではいられません。

先週から宿題になっていたドヴォルザークのユーモレスクですが、1週間、第3ポジションの練習を頑張って、音は時々少しずれるけど、手の滑らし方にも慣れてきて、キーの位置の感覚もわかるようになり、レッスン直前に練習すれば、完成!、と思っていたのですが、予想が狂いました。

未熟なせいか、ちょっとしたことで、弾き方に微妙な変化が起こります。
例えば、着ている服。 襟が付いているかいないか、スカーフを首に巻いているか等によって、いつも通り楽器を構えても、角度が少し変わるので、弓の角度に微妙に影響します。
レッスン当日は寒かったので、ウールのカーディガンを着て重ね着をしていました。カーディガンを着たら、ボタンを掛けないとヴァイオリンが動く、と習い始めたころに自分で気づいたことをすっかり忘れていました。
おまけに、レッスン直前、手は冷たくて乾燥しているはずなのに、なぜか手のひらは汗でべと付いている。いつもなら、直前に手を洗うか、ウェットティッシュで手を拭くのですが、それもうっかり忘れ。。
案の定、手のひらの汗のせいで、手をヴァイオリンのネックをスムースに滑らすことができず、あんなに練習した第3ポジションでは、何度も指がズレることとなってしまいました。😖 また、カーディガンのボタンを止めていなかったため、ヴァイオリンも少しずつ傾いていくし。。

無伴奏で2回ほど弾き、強弱や正確な運指を指摘されながら、何とかピアノ伴奏までこぎつけました。然し、中盤で第3ポジションへ移行した時に始まった音のズレからズレが連鎖し、その状態でも、先生は伴奏を止めず、最後まで弾き切ったのですが、終わったら、まだかな、という顔をされて、結局時間切れで、また次回ね、ということになりました。

YouTubeで演奏を公開しているどこかのヴァイオリンの先生が、ユーモレスクは、中級になって必要になるテクニックの要素が集まっているので、時間をかけてしっかり練習するとよいです、と仰っているので、簡単に弾けると思ってはいけないですね。

レッスンでは、次回で完成できるのを予想しているのか、次の曲、ベッカーのガヴォットも練習を始めて下さい、ということになりました。
もう練習やっちゃってます、がね。

来週はレッスンがないので、2週間ず~っとユーモレスク(Humoresque)な日々を送ることとします。





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コンサート帰りのクリスマスツリー

2019-11-30 | その他
この季節になると、都内各地でクリスマスツリーが飾られて、夜の風景が華やかです。近所のショッピングセンターでは、ハロウィーンの翌日の11/1にはもう大きなツリーが立ち上がっていました。クリスマスの翌日にはツリーは撤去されて、門松に代わるという、おかしな国ですね。。

コンサートを聴きに行くと、コンサートホール内や外にクリスマスツリーやイルミネーションがアレンジされ、毎年違うので、それも楽しみの一つなのですが、
サントリーホール前のカラヤン広場(赤坂アークヒルズ)のクリスマスツリーですが、今年は、過去のデザインに比べて質素というか、華やかではありませんでした。
今年は自然災害による被災者が多かったので、それに配慮して控えめにしたのかもしれません。(予算の関係ということもあるかもしれませんが。)
華やかさはありませんが、白色LEDを使ったツリーは透明感があってとてもきれいです。 
広い広場に、この白いツリーだけがポンと置かれ、頭上に白色LEDのモール(?)が数本、電線のように掛けられているのですが、空間が大きいこともあり寂しい感じもしました。光の色によって印象が変わりますね。

サントリーホールの中は、ここ2~3年オーナメントが同じような感じで、あまりインパクトがなかったので今年は撮影していませんが、3年前のこのツリーに似ていました。

今年は、サントリーの2代目の社長で、クラシック音楽好きが高じてサントリーホールを作った、今は亡き、佐治敬三氏の生誕100周年で、ホールの通路に写真パネル等記念の展示が行われていました。かつて、財界の影響力が強かった時代の日本、関西財界のドンと言われ、大阪商工会議所の会頭も務めた方です。 
展示は、残念ながら本日11/30で終了です。

今月、横浜元町でのコンサート帰りに、出くわしたクリスマスツリーです。おとなしい感じですが、ツリーのトップスターが、青い夜空に浮かぶ三日月に向かって突き出し、美しい光景でした。



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レッスン:バッハのガヴォット&ドヴォルザークのユーモレスク

2019-11-22 | ヴァイオリン
今朝から冷たい雨が降り続いていて、こういう天気の時は出かけたくないのですが、バイオリンケースにレインコートを着せて、長靴を履いてレッスンに行ってきました。
レッスンは1週お休みだったので、課題は2曲ありました。

①バッハのガヴォット ト短調。 
短調なので、少し悲し気な旋律ですが、きれいな曲です。 第3ポジションにするところもなく、特に難しいところもないので、無伴奏ではきれいに弾くことができました。本当はビブラートの練習のために用意された曲なのでは?と思いましたが、まだビブラートは上手くできないし、普通に弾きました。 ピアノ伴奏と合わせたときに、途中1か所間違えちゃいましたが、終わり良ければすべて良し、きれいにフィニッシュしましたので、一発で〇を頂きました。
冒頭のメロディーは、こうです。


②ドヴォルザークのユーモレスク
知っている曲だし、出だしが軽快に弾けてで、初見でも、上手く弾けそうと思っていたのが甘かったぁ。第3ポジションの指番号があるので、第3ポジションで練習してくるようにが宿題でした。
よく見ると、第3ポジションの番号は譜面のほとんどを占めている。四苦八苦しながら練習しましたが、まだ完成できていません。
下の図は、ユーモレスクの後半部分の譜面ですが、赤い横線の部分は指を第3ポジションにして弾かなければなりません。以前第3ポジションについて書きましたが、指を第1ポジションと同じ形にして、シュッと素早く滑らせて第3のキーに持って行く必要があります。
レッスンでは、一度無伴奏で弾きましたが、指の位置がずれて、何度も音が狂ってしまいました。何度か練習していると調子が良くなるのですが、レッスンの時には調子がリセットされてしまうのですね。。
人によってですが、大人になってからバイオリンを始めた人で、初級のうちは、指板上のキーの位置に丸いシールを貼って、正しい音で弾かれている方もいるようですが、私は最初からシールを貼らずに弾いています。



今日は、新しい奏法を覚えました! これはピアノにはありませんね。
ユーモレスクの譜面の最後の赤枠のところ、番号が縦に04と並んでいますが、4は第3ポジションの指の番号ですが、0は指の番号ではありません。
この曲の前のページになにやら説明が書いてありましたが、どういうことか理解できず、レッスン中に先生から指導を受けて明らかになりました。
フラジオレットという倍音奏法の印です。ハーモニックスともいうそうですが、弦の半分の位置や3分の1、4分の1の位置に、指を弦にそっと触れるだけで柔らかい美音が出る場所があるのです。
試しに、弦の半分ほどのところ、下図の音譜のキーに従って指を軽く置いて、弓を引いてみました。その音色は、グラスハープというのでしょうか。水で濡らした指でグラスの縁を擦って音を奏でるあれですが、フラジオレットでは、グラスハープが出すような透明感のある美しい音が出ます。
弦の他の位置でも出るようなのですが、私がやってみて、ちゃんと音が出たのは半分の位置でだけでした。 音の出方はバイオリンの質か技術によるのでしょうか。先生のバイオリンでは、3分の1の位置で音が出ていました。


ということで、ユーモレスクの曲に戻りますが、最後のレの音は、わからないで弾いていた時は、吊りそうな小指を懸命に伸ばしながら、レを押さえて苦しい音を出していたのですが、フラジオレットなら、軽くタッチするだけで美しい音が出るということがわかり、少しホッとした気分です。

これでまた1週間、ユーモレスクの練習です。
これがクリアできれば、鈴木ヴァイオリンの第3巻はあと3曲。😊 年内に終わるかどうか、というところですね。
然し、最後の2曲はそんなに甘くはない、でしょうね。。。😞 


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11/14 ジュディット・ハウレギ ピアノリサイタル

2019-11-15 | ピアノ
昨日は、駐日スペイン大使館で開催の、Judith Jáuregui (ジュディット・ハウレギ)のピアノリサイタルへ行ってきました。
あまり日本では知られていないスペインの若手ピアニストですが、3年前にスペイン国立管弦楽団とともに日本各地で演奏していますし、様々なオーケストラとの共演を経験しているので、実力のあるピアニストだと思います。
日本語でジュディットと書かれていましたが、発音はジュディッ(トゥ)ですね。

スペインのバスク州サン・セバスティアン生まれ。年齢は明らかにされていませんが、見かけは20代後半以上といったところでしょうか。最近、オーストリアのピアノ、ベーゼンドルファーのアーティストに選ばれています。
今回の訪日目的はわかりませんが、カタルーニャ州のタラゴナ室内管弦楽団の2019秋の公演ツアーの合い間の招聘来日で、11/14~15の2日間だけの滞在でした。11/15に都内のベーゼンドルファーホールで演奏予定とあり、情報が一般公開されていないので、恐らく音楽関係者向けのリサイタルでもあり、そちらが主な目的なのかもしれません。

さて、ピアノリサイタルですが、スペイン大使館内の、フラットな展示スペースに150席程の椅子がピアノを囲むように並べられ、フロアコンサートスタイルで行われました。ピアノはカワイのグランドピアノ。

演奏曲目:
1.ハイドン: アンダンテと変奏曲ヘ短調
2.リスト: バラード第2番ホ短調
3.ドビュッシー: グラナダの夕べ
4.ドビュッシー: 喜びの島
5.モンポウ: 子供の情景5曲
6.ショパン: アンダンテ・スピオナートと華麗なる大ポロネーズOp.22

ジュディットは、スペインの今は亡き名ピアニスト、アリシア・デ・ラ・ローチャを敬愛していると後でわかったのですが、リストの演奏を顧みると、明快で情熱的なタッチや緻密で正確な技巧はアリシアを意識してきたのではないかと感じます。
またドビュッシーやモンポウの演奏では、ジュディット独自のイメージで表現していましたが、曲の持つ色彩や情景を聴衆に伝えようとする手法は、アリシア・デ・ラ・ローチャの演奏を目指しているのかなという気もします。
今回の選曲やCDの選曲にしても、楽しそうに演奏している様子を見ても、印象派の作曲家が好きなのだなと感じました。
とにかく、タッチが正確。ひょっとしたら、左利きではないかと思うようなリストの左手の力強さ、また、ショパンのポロネーズでは、左手のメロディーがきれいに聴こえてくるのが印象的でした。
(Judith Jáureguiの公開動画。なぜか昨日着ていたのと同じドレス😊


演奏終了後、ジュディットは、スペイン大使館での演奏の機会を与えられたことに感謝を伝え、先ほどドビュッシーのグラナダを弾いたので、今度は、イサーク・アルベニスの「グラナダ」(スペイン組曲から)を弾きます、と、アンコール演奏してくれました。
終わった後の笑顔は可愛らしかったです。

(参考動画:演奏はJudith)

リサイタルは自由席なので、良い席を取ろうと開演の1時間前に大使館に着いたのですが、会場の準備が整うまで門の外で待たされ、急な温度差に、どうやら風邪をひいてしまったようです。
でも、待った甲斐があり、最前列で聴くことができました。😷 


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11/12 音楽のある展覧会~日本オーストリア友好150周年記念~

2019-11-12 | クラシック音楽
11/2からホテルオークラ東京別館で開催中の、ウィーン楽友協会アルヒーフ展「19世紀末ウィーンとニッポン」と特別写真展「素顔のウィーン・フィル」と、ウィーンフィル楽団員によるギャラリーコンサートへ行ってきました。

ブラームス、ブルックナー、リスト、ワーグナー、シュトラウス等の自筆の楽譜、手紙や、150年を辿る絵画や文献、日本との音楽交流の歴史記録等々、191点が展示されています。クラシック音楽を勉強されている方や、ヨーロッパ音楽史に興味のある方には、一見の価値はあると思います。 


これらの展示品の写真撮影はNGなのですが、会場に置いてあるグランドピアノの撮影だけはOKとなっていました。オーストリアのベーゼンドルファー。しかも、蓋の内側に、グスタフ・クリムトの絵が描かれています。世界に25点しかないそうです。
とても美しくて、うっとりします。(ブログ用にサイズを縮小したので、写真が少し粗くなってしまいましたが、実物は光り輝いて素晴らしいものです。)



ギャラリーコンサートの曲目は、ブラームスのクラリネット五重奏曲ロ短調Op.115。
曲は4楽章で構成されており、約40分の演奏でした。
 1.アレグロ(ロ短調、6/8拍子、ソナタ形式)
 2.アダージョ(ロ長調~ロ短調~ロ長調、3/4拍子、三部形式)
 3.アンダンティーノ(ニ長調の間奏曲、4/4拍子)
 4.コン・モート(ロ短調、2/4拍子、変奏曲形式)

ステージではなく、ホテルの絨毯敷きのホール内に80席ほど席を並べ、演奏者は観客と同じ高さで演奏するという形式で、室内楽という雰囲気が感じられ、居心地のよいものでした。
自由席でしたので、良い席を確保しようと開始時間の1時間前に着いたのですが、上には上がいますね。すでに2列目まで席にものが置かれていました。
後から来て、後ろの方になってしまって、見えなかった、聞こえなかった、と係員に苦情を訴えている方がいましたが、1時間以上も前から来て席を取る方がいるのですから、敵いませんね。 

楽器は、クラリネットと弦楽四重奏の編制で、演奏は、次の下記ウィーンフィルの楽団員。クラリネットは、今年入団したという若手。
 クラリネット: グレゴール・ヒンターライター
 ヴァイオリン: ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク
 ヴァイオリン: ヨーゼフ・ヘル
 ヴィオラ: ヴォルフ=ディーター・ラート
 チェロ: ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク

ヴァイオリンとチェロのヘーデンボルク氏両名は日系ドイツ人で、恐らく兄弟だと思いますが、写真展に写真がありましたので、撮影してきました。




このようなギャラリーコンサートで、アンコールはないかと思っていたのですが、最後に、「クラリネットが折角いるので、モーツァルトのクラリネット五重奏を演奏します」ということで、その1楽章を弾いてくれました。😊 







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