ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

青のオーケストラ・東亮汰さんのトークショー&リサイタル

2023-08-26 | ヴァイオリン
2023.8.10

NHK Eテレで日曜に放送中のアニメ「青のオーケストラ」で主人公のバイオリン演奏の吹き替えを行っている、若手バイオリニストの東亮汰さんのトークショー&リサイタルに行ってきました。
場所は、東京都港区のNHK文化センター青山。
10日前に東さんの告知で知って、申し込んだら席はまだあり。これはラッキーでした。
会場には100人もいなかったと思います。


「青のオーケストラ」は、阿久井真による元天才ヴァイオリニストの少年を描くアンサンブル青春コミックが原作で、高校のオーケストラ部を舞台に、個性豊かな仲間たちが情熱を音楽にのせて織りなす、青春のアンサンブルドラマ、だそうです。
東亮汰さんは、このアニメ・ドラマの元天才ヴァイオリニスト、青野一の吹替演奏をしています。

実は私はこのアニメをまだ見ていません。先月、吹き替え演奏をやっていることを知り、放送日をチェックしていたのですが、なぜか放送時間を忘れるのですね。
改めて確認して、毎週日曜の17:00からEテレで放送。
今月に入って、さあ見ようと思ったら、夏休みで3週間放送休止。
ですが、明日、8/27㈰17:00〜再開するようです。

なぜ、番組を見ていないのに、東亮汰さんを知っているのか。
これは、別の投稿で説明しますが、YouTubeで彼の出身大学の桐朋学園作成の演奏動画を見たことがきっかけです。
桐朋学園大学を首席で卒業、日本音楽コンクール第1位受賞。現在21歳の桐朋学園大学院の学生で、且つ、ピアニストの反田恭平さん率いるジャパンナショナルオーケストラに所属するプロヴァイオリニストです。

さて、トークショー&リサイタルの話に戻ります。
トークショーの話は長くなるので、別の機会にしましょう。
注目したいのはリサイタルです。
東さんの使用したバイオリンは、1850年代のストラディバリウス。
演奏曲目は2曲。青のオーケストラの主人公、青野一が過去の放送で弾いている「カノン」と、これから放送される中で弾くという「ユーモレスク」を披露して頂きました。
会場は、NHK文化センターの教室、いわば会議室のようなところです。
コンサートホールのように音は拡がりません。
その代わり、ストラディバリウスの音色が間近で聴こえてきます。
カノンを弾き始めた時にハッとしました。
何なの、この音色は…。
言葉で表現するのは難しいのですが、まろやかで温かみがあり、明るさの中にも深みを呈する音色でした。
コンサートホールによって響きや音色が変わると思いますが、これが本来の音質ではないかと思いました。

この写真を撮った私の席から譜面台までの距離、数メートルです。かなり間近で聴くことができました。

東さんの演奏は、バイオリンの響きや音色の良さを引き出す力や情緒的な表現が気に入っています。

明日は忘れずに観たいと思います。
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小林愛実さんの9月〜10月のコンサート延期、出演者交替

2023-08-07 | ピアノ
無事第一子を出産されたピアニストの小林愛実さんですが、出産後の体調不良により9月〜10月に予定されていたコンサートが延期になったそうです。

母親になられたばかりの愛実さんのピアノの音色がどう変化するか楽しみですが、育児が落ち着く頃の演奏を聴くのも楽しみですね。
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河村尚子さん ピアノリサイタル

2023-08-07 | ピアノ
2023.7.23

ドイツ在住のピアニスト河村尚子さんのリサイタルがあって荻窪の杉並公会堂へ行きました。
河村さんは以前読響と共演したことがあり、その時の演奏はかなり好印象でした。
ドイツを拠点に活躍されているので、日本でのコンサートが少なくあまり知られていないように思えるのですが、素晴らしいピアニストです。

今回は福間洸太朗さんのプロデュースでリサイタル、ということで、河村さんの演奏をまた聴きたくて、チケットを一週間前に買いましたが、残席がかなりありました。
プログラムにはシューベルトの他に矢代秋雄作曲の曲名があり、後者は知らない作曲家ですが、聴いてみようと普通に考えていたわけです。

チケットを買う時に、河村尚子さんの名前と福間洸太朗プロデュース、曲目、しか見ていなかった。実は、これは福間さんのレア・ピアノミュージックシリーズのコンサートである、というところは読んでいなかった、または頭に入っていなかったわけです。
福間さんの話によると、レア・ピアノミュージックとは、コロナ禍に福間さんが始めた配信型演奏会の企画名で、演奏されることが殆どない曲か、殆ど知られていない作曲家の曲を演奏するのが目的のようです。今回で26回目ということですが、24回は動画配信、今回を含め有観客でのホール演奏会はたった2回だということです。
知名度が乏しいせいからか、座席がガラガラでした。

使用ピアノはドイツのベヒシュタイン。
これもあまりコンサートではお目にかからないのでレアなピアノとして選んだそうです。
音の強弱や拡がりがクリアに聞こえてくるピアノです。



レアな曲目でしたが、これはこれで河村さんの超絶技巧の演奏を聴く貴重な時間を過ごせて良かったわけです。

今日演奏されたのは、シューベルトと矢代秋雄の曲。

シューベルトのピアノソナタ17番は、河村さんにとって日本初披露となる演奏だそうです。

矢代秋雄という作曲家は聞いたことがありませんでした。この方47歳で早世しましたが、今日披露された1950〜60年代(20〜30代)に作曲した曲は、当時にしては斬新な作風と思えるすごい曲でした。プログラムに解説されていましたが、メシアンの影響が表れているそうな…。所謂、現代風音楽はよくわかりません…

初めての曲ばかりでしたが、福間さんと河村さんの連弾もあり、楽しい時間を過ごしました。



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