2022.12.12
この日の公演は、自分の買っている読響名曲シリーズではなく、定期演奏会の公演なので、9月の先行発売日を待ってチケットを購入しました。S席があまり良いところが残っていなかったため、少しでもステージに近いところと思い、サントリーホールのPブロックの2列目の席を選択。
数日後にはチケットは完売となりました。
Pブロックというのは、リサイタルの時は良いですが、ステージ後ろ側なので、コンチェルトでは手前のオーケストラの音にかき消されて、ピアノが聴こえにくいことがしばしばあります。
反田さんは、暮れに髪を切りましたが、この時はまだ長髪で、束ねてもいませんでした。
この日のプログラムは、
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=反田恭平
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44
タネーエフ:交響曲第4番 ハ短調 作品12
ピアノ=反田恭平
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44
タネーエフ:交響曲第4番 ハ短調 作品12
反田恭平さんのチャイコフスキーの演奏模様が今月の読響プレミアで放映される予定です。放送スケジュールは文末あたりをご覧ください。
チャイコフスキーのピアノコンチェルトは3曲あるそうですが、
第1番はあまりにも有名で、かなりの人が冒頭のホルンの勇壮なメロディ、それに呼応するオケ、力強い和音で始まるピアノの独奏は聴いたことがあると思います。チャイコフスキーをイメージ付ける華やかなコンチェルトですね。
それに反して、第2番は演奏されることが少ないようなので、聴いたことがない方の方が多いかもしれません。指揮者のヴァイグレさんは、時折馴染みのない曲を選曲するので、1番でなくて2番にしたのは何か意図があるのかもしれません…。
私はまだ聴いたことがなかったような気がします。
因みに、第3番は未完成のままでチャイコフスキーは亡くなり、後に友人のタネ―エフが書き加えて完成させたそうです。
2楽章が意外な展開でしたので、曲の内容を少し書いていきます。
1楽章: ロシア的な音階のメロディで始まり、同じメロディをピアノが反復していきます。少し大人しめと感じますが、徐々に盛り上がって行く曲です。技巧性の高いピアノの独奏部が多く、メロディも美しく、最後は力強く終わります。
反田さんは指揮者でもあることから、オケの流れや呼吸をしっかり捉えているし、力強さもあり、コンチェルト向きのピアニストだと改めて感じさせられました。
Pブロックからの景色
2楽章: まるで弦楽二重奏か三重奏。オケの導入と共にコンサートマスターのヴァイオリン独奏が始まります。その後、チェロの独奏が始まり、ヴァイオリンとの穏やかな二重奏が続きます。ようやくピアノの独奏が入り、オケが加わって徐々に盛り上がっていきます。後半はヴァイオリン、チェロ、ピアノの三重奏、若しくはヴァイオリンコンチェルト?と思わせるような穏やかで美しいメロディが続きます。とてもきれいな曲です。
3楽章: ロシア的な音階でピアノで勢いよく始まります。タータタタ、タータタタなど、韻を踏んでいるのが印象的です。途中、ピアノが低音でつぶやくように弾いたり、聴いていて楽しい曲です。
さて、反田恭平さんの演奏の放送予定ですが、
読響プレミア
2023年1月19日(木) 午前 2:29~3:29 日テレ
(1/18の深夜です。)
再放送は1月28日(土) 朝7:00~8:00 BS日テレ
ステージ後ろからは聴こえなかったピアノ演奏の細部をじっくり聴きたいと思います。
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反田さんの演奏の余韻を残したかったので、前半だけで退席し、後半のタネ―エフは聴いていません。なぜか、常任指揮者のヴァイグレさんの指揮の時は、前半だけで帰ることが多い不届き者です。😄
年明けから体調が不調気味。仕事もあるので、昨年のコンサート等について書こうと思ってもなかなか追いつけない状態なのですが、今月はコンサートは1回しかないので、ゆっくり少しずつ書いていくつもりです。
ヴァイオリンの方は、重音に悩まされ、1曲がなかなか完成できず進歩なし…。