ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

雪で諦めたコンサートがTV放映される 読響プレミア

2022-03-27 | クラシック音楽
2月10日に予定していた読響のショスタコーヴィチのコンサート、雪のせいで行くのを諦めてしまったことを前に書いたのですが、先週の水曜23日の深夜(木曜の午前2:40〜)の日テレ・読響プレミアで放映したのです。 
ありがたや〜😄
知ったのが水曜日。間に合いました。流石に夜中は起きていられないので録画予約して、後でゆっくり鑑賞しました。
超絶技巧の得意な百音さんのショスタコーヴィチ、素晴らしいです。
ハプニングもありました。
やっぱり生で聴きたかったなぁ。

これは再放送があります。
BS日テレ 4月2日㈯朝7:00〜8:00 読響プレミア
演奏: 読売交響楽団
指揮: 井上道義
バイオリン: 服部百音
曲目:
・ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番ニ短調Op.47から4楽章のみ放映

百音さんは舞台であまり笑顔を見せない方ですが、ハプニングで焦りもあってか、終わったときの表情は疲れと安堵感と達成感。笑顔がありません。 

ヴァイオリン協奏曲第1番は4つの楽章で構成されています。
第3楽章は、ヴァイオリンの長いカデンツァ(独奏)が続き、切れ目なく第4楽章に突入、ティンパニがドカンドカンと合図を打ち出します。ソリストのヴァイオリンのパートが始まるまでわずか約18秒。その間に、百音さんは指揮者の譜面台に置いたハンカチを取り、顔の汗を拭い、楽器を下ろしたまま顎あての汗も拭き、ぐっと肩当てを押して、ハンカチを譜面台に置き、ヴァイオリンを持ち上げた瞬間、肩当てが外れて落ちました。肩に楽器を載せたときに落ちたことに気が付き、拾って嵌め込み、再び肩に載せてすぐに演奏に入ります。その動きはわずか20秒ほど。
隣で指揮棒を振る井上道義さん、心配していたのではないでしょうか。
百音さんの解説によると、それで3音弾き逃したそうです。
でも演奏に動揺が表れていませんでしたね。プロの演奏家は流石です。
それにしても、すごい早業。構えてすぐ途中から入れるのはすごいです。
肩当ては、どんなにしっかり嵌めていても、演奏後にヴァイオリンを下ろしたときに落ちることがあります。
肩当てが何だかわからない方は、こちらへ…

次に、後半の交響曲第5番(放送では4楽章だけですが、実際は全楽章演奏)ですが、日本では副題を「革命」と称しています。ショスタコーヴィチが名付けたわけではありませんが、ロシア革命を主題として作られたものとされています。
この曲は、ソヴィエト連邦時代、1930年代のスターリンの大粛清によりショスタコーヴィチの友人や親類が次々と逮捕・処刑されていく厳しい状況下で書かれ、作曲家の名誉回復をもたらした重要な曲です。

スターリン体制下では、音楽は「形式において民族的、内容において社会主義的」であり、そうでなければ反逆者と貶められる時代でした。
後に、ショスタコーヴィチ について、「自らが求める音楽と体制が求める音楽との乖離に葛藤した悲劇の作曲家」というイメージが作られています。

音楽から離れますが、今のウクライナに対するプーチンの残虐性はスターリンと重なります。スターリン政権下、ウクライナ人から食糧を奪って大量虐殺(大量餓死)させたホロドモール、その時の名目が「非ナチ化」であったことも、共通するところがあります。
歴史的に、独裁者が倒れるときは、自分で起こした戦争が原因のケースが多いそうです。
ウクライナへの攻撃が長期化しないことを祈るばかりです。


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2/13のピアノコンサート

2022-03-22 | ピアノ
お昼前後から雪が降り始めました。寒いです。
東京電力が電力需給が逼迫しているというので、節電のために朝からエアコンをつけず、ガスの床暖房だけで暖を取っています。
まだ咳は治っていませんが、少し落ち着いてきたので、先月転倒した日の前日に行ったピアノのコンサートの回想をしたいと思います。

2月13日(日)都内で、スペイン・バルセロナ在住のピアニスト、鈴木羊子さんのリサイタルがありました。
羊子さんは、2001年よりバルセロナに移住し、スペインの著名ピアニスト故アリシア・デ・ラローチャさん等に師事し、スペインの作曲家の音楽を学んでこられ、そのままバルセロナに定住されています。
ピアニストとして活躍される一方で、サグラダ・ファミリア教会(聖家族教会)等の教会ミサの公式オルガニストとしてバルセロナに貢献されています。
また、2017年のアイスショー「THE ICE2017」で、浅田真央さん、高橋大輔さん、宇野昌磨さん等のスケーター達の演技に、ピアノ生演奏で共演された経験もあります。

当日の演奏曲目です。作曲もされるので、グラナドスの未完成の曲を自分のイメージで作曲して完成させたり、後半はご自身の曲も披露されました。
情熱的で華やかな曲風がお好きなのかなという印象。


鈴木羊子さんの紹介動画を掲載します。各曲抜粋して編集されています。
場所はバルセロナ・リセウ大劇場の鏡の間です。

スペインの曲はこちら…



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気をつけましょう、話をしながらの楽器の収納。

2022-03-19 | ヴァイオリン
先月転んでケガをした上に、二日後に低体温症になり、それで風邪をひいたと思ったら感染が判って自宅療養。立て続けにアクシデントが続き、皆様にはご心配をおかけしております。

先日気温が高い日が2日続き、治ってきたかと思うほど快調だったのですが、気温が下がり、また咳の症状が出始めました。これは後遺症なのでしょうか…。

ひと月が経過したので、そろそろバイオリンに復帰しようと、昨日レッスンに行ってきました。
練習時間はたっぷりあったのに、やる気が起こらず、レッスン前日になって慌てて練習。
ひと月前に弾けなかったところは、未だ弾けないまま。

教室は防音個室で、なかなか距離を空けられないスペースなので、マスクを2重にしっかり装着していましたが、久しぶりで先生もいろいろ聞きたがっていたので話をしないわけにはいかず、結構喋ってしまいました。心配が残ります。

レッスンを終えて出てきたところに、チェロ教室の顔なじみの生徒さんと久しぶりに再会し、今までのいきさつを話しながらバイオリンをケースにしまって、帰る支度をしていました。
全部整ったと思ってケースを背負おうとした時、チェロの方がいきなり声を上げて手を伸ばしてきました。
振り向くと、中に入っていた小物がバラバラ落ちて、ケースがパックリ開いているじゃないですか。
そうです、お喋りに夢中になって、ケースのロックを閉め忘れていました!
幸いなことに、バイオリンと弓は固定金具などでしっかり止まっていたので落ちることはなく、万事休す。
これで落ちて壊れてしまったら、私の不運はマックス、最悪、厄除け祈願に行かなくちゃ!😱

チェロの方が止めてくれなかったら、パックリ開いたまま、知らずに背負って数歩歩いていたかもしれません。何と恐ろしいこと…。

お喋りしてると注意力散漫になりますね。
反省…。

ロックは二つあり。両方かけ忘れていました。
閉まった状態。

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コンサートの記憶は何処へ。 転倒してケガ、その後感染

2022-03-02 | その他
前回の投稿で、雪で読響のコンサートを断念したわけですが、不運はこの後も続き、書けなくなったばかりか、バイオリンもずっとお休みしています。

2週間ほど前の朝、仕事先の最寄り駅で、電車から降りようとした時、何かに躓いて前のめりに激しく転びました。
倒れてから、大丈夫ですか?という声がして、私、はい、と答えたものの、両膝が痛くて立てません。
ちょうど目の前で電車を待っていたご夫婦。助け起こしてくれて、駅員さんまで呼びに行ってくれました。コロナ禍で人の温かみが身に沁みます。本当に親切な方たちで有り難かったです。
その後、駅員さんが車椅子持参で駆けつけてくれ、それに乗せられて駅員室の救護室へ。
ズボンを捲りあげると、両膝に擦り傷と赤いアザ。湿布等を用意して頂き、コロナ禍なので自分で応急処置を。何とか歩けたので、駅員さん達に御礼を言って、事務所まで歩いて行きました。
骨折が心配だったので、午後早めに退所し、整形外科でレントゲン検査。
幸いどこも骨折していませんでした。

それだけで済めばよかったのですが、その2日後です。
朝から体温が34度台。仕事に出かけると次第に寒気が始まり、夕方には酷い寒気で食事ができなくなりました。発熱したわけではなく、体温が上がらず、低体温症状です。たくさん着込んで眠り、翌日の昼、何とか平熱に戻ったのですが、今度は咳が始まりそうな兆し。普通の風邪だと思っていたし、熱もなく、翌日医者に薬を処方してもらい、3日目位には咳も収まり、風邪の症状にあまり苦しむことはなかったのですが、一週間程して念のためにPCR検査を受けたら、翌日医師から陽性の連絡。😳

外出中も、人と話すときも常にマスク装着、外食は一切しない、という感染対策生活をずっと続けてきたのに、どうして?
全く心当たりがありません。
もしや、転んだ時にコートや鞄にウイルスが付着していて、それを家に持ち帰って吸い込んでしまったのではという考えが頭を過ります。

転倒した日の前日に、世田谷区の住宅街にある松本記念音楽迎賓館というところで、鈴木羊子さんというバルセロナ在住のピアニストのコンサートを聴きに行ったのですが、楽しかった時間の記憶は全てショックに変わってしまいました。

自宅療養期間は終了しましたが、バイオリンのレッスンは用心して2週間ほどお休みすることに…。

コメント (4)
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