ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

ターレガ:アランブラの思い出

2019-10-06 | スペイン音楽
昨日は、日本スペインピアノ音楽学会が主催する、「スペインピアノ作品を弾く会」の第12回目のコンサートへ、初めて行ってきました。
場所は表参道カワイ(河合楽器)のコンサートサロンで、3時間の間に、学会員のピアニスト20名がスペインや中南米のピアノ曲を、一人ずつ弾いていきます。
私の知っているスペインのピアノの作曲家といえば、ファリャ、アルベニス、グラナドス、モンポウ等々ですか。
中南米の作曲家など全く知りませんが、ヒメノとかニャッタリなどの名作曲家がいるようです。
私は、この日は用事があって遅れて参加。 後半しか聴けなかっため、そのニャッタリなどの曲は前半に演奏されたので、残念ながら聴けませんでしたが、後半で、下山静香さんを初めスペイン音楽を専門とするピアニストやピアノの先生10名による、アルベニスやロドリーゴ、トゥリーナの素晴らしい演奏を聴くことができました。
その10名の演奏がどうだったかを全部コメントするのも大変なので、機会があれば書いていきたいと思います。

今回のコンサートで印象に残った演奏があります。
ピアニストの高木洋子さんが弾かれた曲、Francisco Tárrega(フランシスコ・ターレガ)の「アラビア風奇想曲」と「アランブラ⁽*⁾の思い出」。これらは元々ギターの曲です。 ターレガは、19世紀後半を生きたスペインのギターの作曲家なのです。
「アラビア風奇想曲」はブルゲスという人が編曲したもの、「アランブラの思い出」は、高木さんご自身がピアノ用に編曲したものでした。ギターのトレモロをピアノで表現することは、かなり難易度が高いと思うのですが、みごとにそれを表現していました。
(⁽*⁾アランブラは、グラナダのアルハンブラ宮殿のことで、Alhambraと書きますが、スペイン語では”h”は発音しないため、スペインではアランブラと呼びます。)

ターレガという名前を知らなくても、恐らく、曲は聞いたことがあると思います。
哀愁を感じる素敵な曲です。
いずれもギター演奏ですが、これらの曲がピアノで演奏されたと、想像してください。

(1)アラビア風奇想曲 (ギター演奏:David Russell)

(2)アランブラの思い出 (ギター演奏:Pepe Romero)


コメント
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