ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

ヴァイオリンを始めて8ヶ月

2019-09-28 | ヴァイオリン
9月ももう終わりですが、ヴァイオリンを始めてから8か月経ちました。
もはや過去のレッスン記録を遡って書く気力は失せてしまいました。
鈴木ヴァイオリン第1巻から第2巻の前半まで奮闘した経過が抜けてしまいましたが、もう前進するしかありませんね。 

速いのか普通なのかよくわかりませんが、第2巻の後ろから2曲目を昨日クリアしました。 ベートーヴェンのメヌエット ト長調です。ピアノ曲として聞いたことがある方は多いかと思います。


メヌエットは、A~B~Aの三部で構成されるのですが、BのところはTRIO(トリオ)と言い(TRIO?本来は三重奏なのでしょうか。)、ここは少し速度が上がるので、スラーとスラースタカートの組み合わせで、弓の運びに苦労しました。 
私の場合、ここは、ゆっくり弾くと弓が他の弦に当たって躓くので、速度をつけて勢いよく弾くと、上手く弾けた気になります。

今後の課題: 右肘の位置や弓の角度、弓への力の調整がまだ上手くできないため、隣の弦を引っ掛けて余計な音を出したり、きれいな響きが出せないということに気が付いているのですが、これがなかなか直りません。練習あるのみです。

鈴木ヴァイオリン第2巻の最終ページ辺りをパラパラめくると、ポジション3の練習譜が出てきます。
先生から、これから左手の指の動きが複雑になってくるので、この教本もやって行きましょうと、いうことで、セヴシックの教本がプラスされました。少し厚くて重いです。内容も重いです。 
第1巻をやっているときに、自主練習をしようと興味本位で買っておいたのですが、レッスンで役に立つときが来ました。

次回のレッスンは、いよいよ鈴木ヴァイオリン第2巻の最終曲、ボッケリーニのメヌエットです。😅 





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ウィーン三羽烏

2019-09-26 | ピアノ
訃報: クラシックコンサートのプロデュース団体MCS Young Artistsの先ほどの情報によると、フリードリヒ・グルダ、イェルク・デムスとともに戦後のウィーンに現れた3人の新星ピアニストで、「ウィーン三羽烏」と呼ばれてきたピアニストの最後の一人、パウル・バドゥラ=スコダが亡くなられたそうです。 

先週まで入院されていて、退院をされたそうですが、ご本人は、元気になって来月の日本公演を実現させたいと思っていたに違いありません。
10月22日に銀座ヤマハホールで予定していたリサイタルはキャンセルとなったそうです。 誠に残念です。


すでにフリードリヒ・グルダは2000年に他界、イェルク・デムスは今年の春に亡くなられ、ウィーンの伝統を伝える最後の一人となって頑張られていたようです。
92歳だったそうです。 

謹んでご冥福をお祈りいたします。


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リュリのガボット、実はマレのロンド

2019-09-22 | ヴァイオリン
鈴木ヴァイオリンの教本を順番に進めていくと、ピアノ曲では聞いたことのない作曲家の名前が出てきます。
先週のレッスンで、リュリのガボットが宿題となっていましたが、作曲家と曲について調べてみたら、バロック時代のものだということがわかりました。
少し悲しげですけど、きれいな曲で、何度練習しても飽きませんでした。

リュリとは、ジャン・バプティスト・リュリ(Jean Baptiste Lully)、17世紀、フランス全盛期、ルイ14世の宮廷楽長で、ルイ14世のためにバレエ音楽やオペラ音楽等を作っていた偉い方だったようです。 ルイ14世は、ベルサイユ宮殿でバレエを踊っていたのでしょうか。
ところが、このガボットですが、また作曲家に誤解が生じたようです。
歴史研究が進められる過程で、間違いが見つかって訂正されるということはよくあります。 
教本に出てくるリュリのガボットは、リュリの弟子であったマラン・マレという人の曲だということが解明されているそうです。
マラン・マレ(Marin Malais)は、リュリの弟子で、バス・ヴィオール(またはヴィオラ・ダ・ガンバ)という楽器奏者・作曲家で、リュリのガボットとされた曲は、実はマレのヴィオール曲集第1巻「組曲第2ニ短調」の24曲目のロンドであるのに、誤解されていたらしいです。
ある米国の音楽家によると、1907年にドイツのバイオリニストWilly Burmesterが、そのロンドをバイオリン用にアレンジし、リュリのガボットの編曲として発表し、鈴木バイオリン教本の鈴木鎮一先生が20代にベルリンに留学していた時にその曲を聴き、リュリの曲と理解したという話です。
発端は、編曲者が音源名を間違ったということですね。
リュリはリュリで、ガボットを作曲していて、それも聴いてみましたが、メロディーが違います。 マリーアントワネット時代の映画等に出てくるような、宮廷の踊りの音楽に近いです。(リュリの本当のガボットは、レッスンの参考にならないので、特に音源は載せません。)

これはチェロ演奏ですが、リュリのガボット/マレのロンドと併記して紹介しています。

ということで、先週のレッスンで、 通称「リュリのガボット」をクリアしたので、今は、ベートーヴェンのメヌエットに取り組んでいます。

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ウィーンの巨匠ピアニスト ブッフビンダー 読響と初共演

2019-09-21 | ピアノ
昨夜はサントリーホールで、読売日本交響楽団(以下、読響)と、オーストリアの巨匠ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダー(Rudolf Buchbinder)とのコンサートがあり、素晴らしいベートーヴェンを聴きました。

ルドルフ・ブッフビンダー、「ウィーンの宝」とか「現代最高のベートーヴェン弾き」と呼ばれるほど、ベートーヴェン作品の演奏をライフワークにしているピアニスト。
5歳の時、耳で覚えたラジオの曲を2曲、ウィーン音楽大学で披露して入学が認められ、その後8歳でマスタークラスに上がるなど、ピアニストとしての天性の才能を持っていたようです。
その後、クラウディオ・アバド、ニコラウス・アーノンクール、ズービン・メータ等の指揮で、ウィーンフィル、ベルリンフィル、ニューヨークフィルなどと共演を重ね、72歳の現在、今だ精力的に演奏活動を続けているそうです。
日本での初公演は、1965年、NHK交響楽団と演奏したベートーヴェン三重協奏曲No56だったそうです。

昨夜の曲目は、今年度新しく読響の常任指揮者となったドイツ出身のセヴァスティアン・ヴァイグレ指揮で、ブッフビンダーが演奏した曲は、
● ベートーヴェンピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58

この日、ブッフビンダーと読響とは初共演の初日で、その演奏を生で聴くことができてとても光栄に感じています。
滑らかで正確な指の動き、ベートーヴェンらしさというのか、ベートーヴェンが忠実に表現され、 少しでも聞き逃したらもったいないと思うような、価値のある演奏でした。
前髪のウェーブの感じが、何となくベートーヴェンのようでした。😊 

演奏後、拍手が鳴りやまず、何度か挨拶をした後、ピアノに再び向かい、客席に曲名を伝えると、聴き覚え弾き覚えのある旋律が流れます。
● ベートーヴェン ピアノソナタ第17番テンペスト第3楽章Op.31-2
素晴らしい演奏が終わる時、曲の最後の2音を弾きながらすっと立ち上がり、楽団と観客に挨拶をして退場されました。
(この曲の参考音源:https://www.youtube.com/watch?v=ItC7n-2aMXs

9/22に読響と東京芸術劇場、9/23にリサイタルで東京オペラシティで演奏するようですが、読響の方はチケット完売のようです。


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「ミニヨン」のガボットはサラサーテ作曲?

2019-09-13 | ヴァイオリン
プロの素晴らしい演奏を聴いたり、そのことをコメントする方が楽しいのですが、自分のヴァイオリンの進行度がどうなっているのかということも書かないといけませんね。
レッスンには今のところ、休まずに通っています。
先週はお休みでしたので、今日は2週間振りのレッスンでしたが、宿題が2曲ありました。
いずれもガボットで、①トマのガボット(ミニヨンより)と②リュリのガボットです。
いつも練習では上手く弾けていると思っていても、先生の前では、こんなはずではなかったと思うことがしばしばあります。
トマのガボットは、経験のある人はわかると思いますが、左手の指の動きが複雑で、曲も速いです。 私の場合、左指の動きは問題なくこなしていると思っているのですが、右手が・・・曲のスピードに合わせて弓が弦に正確に当たっていないので、急がせると音が飛んだり、隣の弦の音が一緒に出てしまったりで、今日は何度もやり直し。 
おまけに今日は、隣のレッスンルームからサックスの音が聞こえてきて、つられないように堪えるのに必死でした。 防音室でも、金管の音は通ってしまうのでしょうか!
極めつけは、先生が弾くピアノ伴奏が右の耳から、サックス音が左の耳から入ってきて、頭の中は大混乱です。 今日ほど演奏に集中した日はありません。 
四苦八苦した結果、トマのガボットは少々難ありでしたが、かろうじてクリア。 (先生、優しい!😅
リュリのガボットは、また宿題となりました。 リュリについては、また次回書きます。

さて、オペラ「ミニヨン」は、フランスのオペラ作曲家、アンブロワーズ・トマ(Ambroise Tomas)が作曲し、1866年に行った初公演が大絶賛されて以来、1999年までフランスでロングラン上演されていたということです。
「ミニヨン」は、ゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を基に製作され、それに登場するミニヨンがモデルとなっています。(ストーリーは割愛。)
ガボットは、このオペラ「ミニヨン」の第二幕の始まりに流れる曲のようです。
ところが、オペラ「ミニヨン」のガボットの作曲家はトマですが、ヴァイオリン曲は、パブロ・サラサーテが1869年に編曲して発表したものなのだそうです。

これはサラサーテ作曲のミニヨンの「ロマンス」と「ガボット」です。
「ガボット」は4′24″あたりから始まります。ヴァイオリン演奏はTianwa Yang。







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