飛魚的日乗 (現代詩雑感)

詩のことを中心に書いていきます。

友人の死

2006-07-23 | Weblog
 友人が逝った。20代の頃、いつも一緒にいていろいろな話をしていた。肝硬変で病院に運び込まれて帰らぬ人になった。
 まるで高杉晋作のような男だった。繊細で豪放で、ひたすら酒を飲み続けていた。「酒なくて、なんで己が桜かな」が口癖の男だった。田村隆一の詩が好きだった。死を宣告されても酒を止めなかった。体が病魔に犯されているのが判ると、退職してでも繁華街に住んで飲み続けた。覚悟の死だった。
 訃報を聞いて、「おもしろきこともなき世をおもしろく 棲みなすものは心なりけり」だったか・・高杉晋作の辞世の句を思い出した。
 最期に会っておくんだったと後悔している。明日が告別式だ。遅ればせだが、会いに行ってくるつもりだ。

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