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朝日新聞「慰安婦」記事取り消し 前代未聞の事態に波紋広がる

2014-08-17 | 報道・ニュース
8月15日は、69回目の「終戦の日」。日本では、戦没者の冥福を祈る追悼式が行われた。一方、韓国では、日本の植民地支配からの解放を記念する光復節の式典が行われた。

依然、隔たりの大きい日韓関係。

大きな原因となっているのが、いわゆる「慰安婦」問題。

こうした中、朝日新聞は、これまでの慰安婦に関する記事に誤りがあったとして、記事を取り消した。

この前代未聞の事態に、波紋が広がっている。

安倍首相は、全国戦没者追悼式で「戦没者の皆様の尊い犠牲の上に、今、私たちが享受する平和と繁栄があります。そのことを片時たりとも忘れません」と述べた。

69回目の終戦の日。

2014年は、例年以上にクローズアップされた問題がある。

それは、いわゆる従軍慰安婦をめぐる問題。

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は「今まで、韓国政府は、日本の指導者たちに旧日本軍の慰安婦被害者が生きている間に、納得できる前向きな措置を要求してきた」と述べた。

朴大統領は15日、この問題の解決こそが、日韓関係改善の核心だと強調した。

一方、15日午後、自民党本部では、朝日新聞の慰安報道について、議員たちが歴史教科書や日韓関係に与えた影響について、話し合いをしていた。

自民党の高市早苗政調会長は「一刻も早く、日本国の名誉を取り戻す。そのための行動を起こしていくべき時と考えている」と述べた。

さまざまな波紋を呼んでいるのが、朝日新聞が自ら検証した、これまでの慰安婦報道についての記事。

朝日新聞は、8月5日の検証記事の中で、これまでの慰安婦報道に一部誤りがあったということを明らかにした。

その1つが、済州(チェジュ)島で、慰安婦が強制連行されたという証言について、読者に対して、虚偽だと判断し、記事を取り消しますとしている。

この証言をしていたのが、徴用工などを連行する現場の責任者を自称していた吉田清治氏。

この吉田氏の証言がきっかけとなり、慰安婦問題がクローズアップされることになる。

吉田氏は1983年、「公式には、朝鮮人徴用と言っていましたが、業務上、わたしたちは、『朝鮮人狩り』と呼んでいました」と話していた。

朝日新聞に、吉田氏の証言が初めて載ったのが、1982年9月。

済州島で十数回にわたり、950人の女性を慰安婦にするため、強制的に連れ出したと証言した吉田氏。

フジテレビは、済州島に戦中から暮らす人を訪ねた。

当時6歳、済州島の海女(77)は「そんな話、今まで聞いたことないよ」と話した。

当時16歳、済州島で海女をしていた女性(87)は「村から50人も連れて行かれたら、わたしが知らないわけないでしょう」と話した。

その一方、朝日新聞は1982年以降も、吉田証言をもとにした記事を繰り返している。

1983年には、土下座している写真も紹介している。

結局、朝日新聞側は、1990年代まで、確認できただけでも16回、吉田証言を記事にしたと報じている。

朝日新聞の慰安婦関連の記事は、1990年代前半に多くみられるようになり、1992年、宮沢首相の訪韓5日前にも1面に記事が載った。

そして、宮沢首相は晩さん会でのスピーチで、「反省とおわびの気持ちを申し上げたい」と、また、韓国国会での演説で、「誠に申し訳なく思っています」と繰り返し、謝罪。

そして、その翌年には、慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者が主としてあたり、本人たちの意思に反して集められたとする、いわゆる河野談話。

その後、1996年には、国連で、この問題が取り上げられ、慰安婦は性的奴隷制だと日本を批判したクマラスワミ報告が出された。

フジテレビの石原正人政治部長は「国連の報告書などが、慰安婦の強制連行を認定する重要な根拠として、吉田証言、河野談話を挙げている。さらにその後、日本の教科書にも、この慰安婦の記載がなされるなど、日本の外交、そして、教育に、大きな影響を与えたのは間違いない」と話した。

最初に報じられてから、32年後に取り消された、吉田証言をめぐる記事。

15日、韓国・ソウルでは、「(朝日新聞の記事取り消しだけをもって)過度に拡大解釈すると、慰安婦女性の証言が、かき消されてしまう可能性がある」との声が聞かれた。

朝日新聞社は、FNNの取材に、「紙面で詳しくお伝えした通りです。編集部門の責任者が『裏付け取材が不十分だった点は反省します』と述べています」とコメントしている。

朝日新聞社はその責任を明確にすべきですね。


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