衆議院選挙、注目の選挙区を追う第4弾は、栃木3区です。
栃木3区では、前回、みんなの党の渡辺喜美候補(62)が圧勝しました。
ところが今回は、8億円借り入れ問題を発端に党が解散するなど、危機に立たされています。
そんな渡辺陣営に挑むのは、「三区一新」を掲げる自民党の簗 和生候補(35)と、渡辺批判票を狙う、共産党の秋山幸子候補(63)。
その猛攻によって、かつて無敵を誇った「渡辺王国」が揺らいでいました。
無所属の渡辺喜美氏は7日、栃木・大田原市で行われた唐辛子のPRイベントに現れた。
唐辛子の入った辛い空揚げを食べた渡辺氏に、「今回の選挙は何辛?」と質問が飛ぶと、
渡辺氏は、「アゲンスト(逆風)の激辛でしょうね、わたしにとってはね」、「小選挙区で勝たせてもらわないと、国会には戻れませんから」などと話した。
これまで、盤石の地盤を誇り、対立候補を寄せ付けなかった渡辺氏が、一転、逆風に見舞われたきっかけは、2014年3月に明らかになった、8億円借り入れ問題だった。
「酉(とり)の市で買った熊手などに使った」と釈明したものの、みんなの党の代表を辞任することなり、みんなの党は結局、解党へ向かった。
今回は、比例復活のできない無所属での出馬となり、これまでの構図とは一変した。
無所属の渡辺氏は、「わたしの父・渡辺 美智雄は、志半ばであの世に行きました。その思いを私が引き継いで、今日までやってまいりました」と訴えた。
首相候補と言われながらも、病に倒れ、世を去った父・渡辺 美智雄元副総理の名前を出し、自らへの支持を訴える渡辺氏は、増税の前にやることがあると主張している。
渡辺氏は、「大変厳しい選挙なので、お助けください」と呼びかけた。
街頭演説では、渡辺氏の妻・まゆみ夫人もマイクを持ち、必死に支援を呼びかけた。
渡辺氏の妻・まゆみさんは、「どうぞ見捨てないでやってください。渡辺喜美を再度、国政に送っていただきたい」と訴えた。
また、まゆみさんは「やはり厳しい選挙でありますので、一寸たりとも気合を抜かず、最後まで走り抜けたいと思います」と話した。
今回、その渡辺氏を追い込んでいるのが、自民党から出馬する簗 和生氏。
簗氏は、「地元の皆さんから、地域を代表して、国政に送り込んでいただいている。したがいまして、しっかりと地元の皆さんの声を代弁できなければいけません」と訴えた。
簗氏は、地域のために、国とのパイプ役が必要だと強調する。
簗氏は2012年、この栃木3区から初出馬し、渡辺氏におよそ3万5,000票の差をつけられ、敗れたものの、比例区で復活当選した。
「渡辺王国」といわれてきた、この栃木3区から、あえて出馬した理由について、簗氏は「渡辺さん(当時)党首でしたけれど、やりがいのある、挑戦意欲をかき立てられる。そういう思いでやらせていただきました」と語った。
簗氏は、自民党では、TPP(環太平洋経済連携協定)に反対する議員連盟に参加。
この日、簗氏は、農村部を回り、TPP賛成を主張している渡辺氏をけん制した。
簗氏は、「私は、この地域の農業をしっかりと守ってまいります」と訴えた。
また、簗氏が「この地域のために頑張りたいと思います」と呼びかけると、有権者は「小さい農家じゃしょうがないもんね」と話し、これに、簗氏は「農業しっかりと守れないと、これはもう、農政じゃないんです」と語った。
簗氏のもとには、7日、自民党の茂木敏充選対委員長が応援に訪れ、「新しい政党を作ること、そして新しい政党をぶっ壊すこと。こんなことばかりに一生懸命になっている人に、地元のことを任せるわけにはいかない」と、皮肉たっぷりに、ライバルとなる渡辺氏の政治姿勢を批判した。
共産党からは、元町会議員の秋山幸子氏が出馬。
この日は、午前8時前に、バナナとチョコレートを持って、栃木・那須塩原市の事務所をあとにした。
秋山氏は、「消費税10%は、はっきりと中止を求めてまいりましょう。日本共産党が伸びれば、政治は必ず変わります」と訴えた。
消費増税のほか、アベノミクスや集団的自衛権、原発再稼働、そして、TPPにも反対すると訴えた秋山氏。
自転車に乗った外国人にも、英語で声をかけた。
秋山氏は、「全力で、体力の続くかぎり、駆け回っていきたいと思います」と、選挙戦を戦い抜く意気込みを語ったが、このあと、ハプニングが起きた。
選挙カーが故障し、みんなで車を押して、レッカー車に乗せることになった。
これ以降、町で予定していたこの日の選挙活動は、全てキャンセル。
支援者の車で、事務所へと戻った。
選挙戦は、いよいよ後半。
運命の投票日まで、あと6日となった。
どうなるんでしょうか。
栃木3区では、前回、みんなの党の渡辺喜美候補(62)が圧勝しました。
ところが今回は、8億円借り入れ問題を発端に党が解散するなど、危機に立たされています。
そんな渡辺陣営に挑むのは、「三区一新」を掲げる自民党の簗 和生候補(35)と、渡辺批判票を狙う、共産党の秋山幸子候補(63)。
その猛攻によって、かつて無敵を誇った「渡辺王国」が揺らいでいました。
無所属の渡辺喜美氏は7日、栃木・大田原市で行われた唐辛子のPRイベントに現れた。
唐辛子の入った辛い空揚げを食べた渡辺氏に、「今回の選挙は何辛?」と質問が飛ぶと、
渡辺氏は、「アゲンスト(逆風)の激辛でしょうね、わたしにとってはね」、「小選挙区で勝たせてもらわないと、国会には戻れませんから」などと話した。
これまで、盤石の地盤を誇り、対立候補を寄せ付けなかった渡辺氏が、一転、逆風に見舞われたきっかけは、2014年3月に明らかになった、8億円借り入れ問題だった。
「酉(とり)の市で買った熊手などに使った」と釈明したものの、みんなの党の代表を辞任することなり、みんなの党は結局、解党へ向かった。
今回は、比例復活のできない無所属での出馬となり、これまでの構図とは一変した。
無所属の渡辺氏は、「わたしの父・渡辺 美智雄は、志半ばであの世に行きました。その思いを私が引き継いで、今日までやってまいりました」と訴えた。
首相候補と言われながらも、病に倒れ、世を去った父・渡辺 美智雄元副総理の名前を出し、自らへの支持を訴える渡辺氏は、増税の前にやることがあると主張している。
渡辺氏は、「大変厳しい選挙なので、お助けください」と呼びかけた。
街頭演説では、渡辺氏の妻・まゆみ夫人もマイクを持ち、必死に支援を呼びかけた。
渡辺氏の妻・まゆみさんは、「どうぞ見捨てないでやってください。渡辺喜美を再度、国政に送っていただきたい」と訴えた。
また、まゆみさんは「やはり厳しい選挙でありますので、一寸たりとも気合を抜かず、最後まで走り抜けたいと思います」と話した。
今回、その渡辺氏を追い込んでいるのが、自民党から出馬する簗 和生氏。
簗氏は、「地元の皆さんから、地域を代表して、国政に送り込んでいただいている。したがいまして、しっかりと地元の皆さんの声を代弁できなければいけません」と訴えた。
簗氏は、地域のために、国とのパイプ役が必要だと強調する。
簗氏は2012年、この栃木3区から初出馬し、渡辺氏におよそ3万5,000票の差をつけられ、敗れたものの、比例区で復活当選した。
「渡辺王国」といわれてきた、この栃木3区から、あえて出馬した理由について、簗氏は「渡辺さん(当時)党首でしたけれど、やりがいのある、挑戦意欲をかき立てられる。そういう思いでやらせていただきました」と語った。
簗氏は、自民党では、TPP(環太平洋経済連携協定)に反対する議員連盟に参加。
この日、簗氏は、農村部を回り、TPP賛成を主張している渡辺氏をけん制した。
簗氏は、「私は、この地域の農業をしっかりと守ってまいります」と訴えた。
また、簗氏が「この地域のために頑張りたいと思います」と呼びかけると、有権者は「小さい農家じゃしょうがないもんね」と話し、これに、簗氏は「農業しっかりと守れないと、これはもう、農政じゃないんです」と語った。
簗氏のもとには、7日、自民党の茂木敏充選対委員長が応援に訪れ、「新しい政党を作ること、そして新しい政党をぶっ壊すこと。こんなことばかりに一生懸命になっている人に、地元のことを任せるわけにはいかない」と、皮肉たっぷりに、ライバルとなる渡辺氏の政治姿勢を批判した。
共産党からは、元町会議員の秋山幸子氏が出馬。
この日は、午前8時前に、バナナとチョコレートを持って、栃木・那須塩原市の事務所をあとにした。
秋山氏は、「消費税10%は、はっきりと中止を求めてまいりましょう。日本共産党が伸びれば、政治は必ず変わります」と訴えた。
消費増税のほか、アベノミクスや集団的自衛権、原発再稼働、そして、TPPにも反対すると訴えた秋山氏。
自転車に乗った外国人にも、英語で声をかけた。
秋山氏は、「全力で、体力の続くかぎり、駆け回っていきたいと思います」と、選挙戦を戦い抜く意気込みを語ったが、このあと、ハプニングが起きた。
選挙カーが故障し、みんなで車を押して、レッカー車に乗せることになった。
これ以降、町で予定していたこの日の選挙活動は、全てキャンセル。
支援者の車で、事務所へと戻った。
選挙戦は、いよいよ後半。
運命の投票日まで、あと6日となった。
どうなるんでしょうか。