[satochiba:0224]メーリング掲載 2004/5/17
これは本年2月の雁・鴨・白鳥の専門誌に掲載した内容を再編集しました
1 本年度の関東地方、特に成田市周辺の田圃の状況は空恐ろしくなってきていま
す。一面たんぼも山も灰色に染まっています。 栄町の新海さんの冬期湛水水田横の水路もからからでたくさん産卵されたはずの鮭の卵も底から砂ほこりが舞っています。新海さん自体、このように乾燥したのは初めてという状況です。
2 佐原市の藤崎さんの冬期湛水水田の周辺では、
田圃自体からは塩の塊が出現し、道路には流砂がよどみ、高速道路でも砂ぼこり
で煙のようにたなびいている状況です。とうとう行き着くところまで来てしまったように感じます。 でも、農家の方々からの反応がほとんどありません。
少なくともほかの県(宮城県等ほか)では、この無反応ぶりは考えられない事態だと思います。
3 千葉県の現状は、砂漠田んぼ地帯に、里山はあっちでもこっちでも産廃の山、
千葉市民等のための飲用水は、日本一汚濁のひどい印旛沼の水そのものです。
世界の文明は、資源枯渇と水源喪失で、砂漠化と環境汚染が重複してだめにな
る、最後のとどめは農地に塩が噴き出し、みずが枯れて農地の放棄となって、ジ、エンドと、アーノルド・トインビー等が歴史の教科書上で述べています。
4 印旛郡本埜村周辺では、秋の刈り入れ直後に耕起してしまい、田んぼを乾燥化
させます。
白鳥群への餌付けでも、本年は、朝の餌を止めて頂きましたが、12月中旬には、周辺にまったく餌のないことが分かりました。
異常なほど鴨も少なく、かって利根川流域、印旛沼周辺合わせて150万羽はいたであろう鴨群も、全域で10万羽程度に減少しているのではと。個人的に試算しています。 その上で、砂漠地帯には、水鳥が生息できない理屈を、嫌でも突きつけられる感じです
5 いま、心配なのは、この地方へ渡来した雁、鴨達が、餌にありつけず、栄養失調のままで北帰しても、繁殖出来る体力がなく、寿命が尽きた鴨から姿を消していく状態に陥っているのではないかとの心配です。
数年後には鴨の姿までもが消えるのではないかと恐れています。 印旛沼も水面上に鴨がいません、どこへいっても空っぽです。
6 その反面で、佐原市にある、岩澤さんが指導している藤崎さんの田んぼの稲を
改めてよく見てびっくりしました
冬期湛水水田の稲は、根っこの部分が冬の盛りでも元気に生きています。
この根っこの部分は真っ白で、茎は柔らかくプリプリして、みずみずしいままです。この根っここそ、昔の田んぼには無尽蔵にあって、白鳥や雁や、鴨達の越冬期の最大の餌の一つなのだと、専門家のも聞きました。
7 かって、150万羽もの雁、白鳥、鴨達が、印旛沼の周辺で生きていけたのは、まさしくこの生きた根っこと、水が張られた田んぼがあって、無尽蔵に餌が食べられたからだと理解できます。
同時にハスと、マコモと、ヒシの身が周辺にほどよくあって、初めて雁・鴨・白鳥
は多様な餌によって、バランスの取れた栄養を採餌地で獲得できたのだと理解でき
ました。
これは本年2月の雁・鴨・白鳥の専門誌に掲載した内容を再編集しました
1 本年度の関東地方、特に成田市周辺の田圃の状況は空恐ろしくなってきていま
す。一面たんぼも山も灰色に染まっています。 栄町の新海さんの冬期湛水水田横の水路もからからでたくさん産卵されたはずの鮭の卵も底から砂ほこりが舞っています。新海さん自体、このように乾燥したのは初めてという状況です。
2 佐原市の藤崎さんの冬期湛水水田の周辺では、
田圃自体からは塩の塊が出現し、道路には流砂がよどみ、高速道路でも砂ぼこり
で煙のようにたなびいている状況です。とうとう行き着くところまで来てしまったように感じます。 でも、農家の方々からの反応がほとんどありません。
少なくともほかの県(宮城県等ほか)では、この無反応ぶりは考えられない事態だと思います。
3 千葉県の現状は、砂漠田んぼ地帯に、里山はあっちでもこっちでも産廃の山、
千葉市民等のための飲用水は、日本一汚濁のひどい印旛沼の水そのものです。
世界の文明は、資源枯渇と水源喪失で、砂漠化と環境汚染が重複してだめにな
る、最後のとどめは農地に塩が噴き出し、みずが枯れて農地の放棄となって、ジ、エンドと、アーノルド・トインビー等が歴史の教科書上で述べています。
4 印旛郡本埜村周辺では、秋の刈り入れ直後に耕起してしまい、田んぼを乾燥化
させます。
白鳥群への餌付けでも、本年は、朝の餌を止めて頂きましたが、12月中旬には、周辺にまったく餌のないことが分かりました。
異常なほど鴨も少なく、かって利根川流域、印旛沼周辺合わせて150万羽はいたであろう鴨群も、全域で10万羽程度に減少しているのではと。個人的に試算しています。 その上で、砂漠地帯には、水鳥が生息できない理屈を、嫌でも突きつけられる感じです
5 いま、心配なのは、この地方へ渡来した雁、鴨達が、餌にありつけず、栄養失調のままで北帰しても、繁殖出来る体力がなく、寿命が尽きた鴨から姿を消していく状態に陥っているのではないかとの心配です。
数年後には鴨の姿までもが消えるのではないかと恐れています。 印旛沼も水面上に鴨がいません、どこへいっても空っぽです。
6 その反面で、佐原市にある、岩澤さんが指導している藤崎さんの田んぼの稲を
改めてよく見てびっくりしました
冬期湛水水田の稲は、根っこの部分が冬の盛りでも元気に生きています。
この根っこの部分は真っ白で、茎は柔らかくプリプリして、みずみずしいままです。この根っここそ、昔の田んぼには無尽蔵にあって、白鳥や雁や、鴨達の越冬期の最大の餌の一つなのだと、専門家のも聞きました。
7 かって、150万羽もの雁、白鳥、鴨達が、印旛沼の周辺で生きていけたのは、まさしくこの生きた根っこと、水が張られた田んぼがあって、無尽蔵に餌が食べられたからだと理解できます。
同時にハスと、マコモと、ヒシの身が周辺にほどよくあって、初めて雁・鴨・白鳥
は多様な餌によって、バランスの取れた栄養を採餌地で獲得できたのだと理解でき
ました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます