文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

組版タグコンバータ環境とは (4) コーデイングとXMLとの関連性

2007-04-30 13:57:15 | 組版プロの思考からXMLを考える
 文字精密変換機能は、日本語表記にて、正規表現+多項目一括置換+メニュー機能+計算機能+特定範囲や特定用語を、ある範囲内で緻密に定義したり置換したりできます。
 まさにかっての写研のコーデイング手法を参考にして技術としても継承。
デ制技術も積極的に活用が可能です。
 また、高機能エディターによる各種コーデイングの生成と実行、ルビ処理、文字合成等の入力指示方法を、sapcol方式に準拠した記述で生成可能にしました

 この環境では、各種の基本要素を整理して、かつマクロ化をしておきます

 方法としては、
 コーデイング技術により、プログラムレスで組版手順に沿って、メニューによって各種プログラムを呼び出したり、テーブルを組み込んだり、正規表現とセットで多項目を一括して置換したり、
 それぞれの要素を組み合わせて、読み込んだ各種テキストを加工して、中間フアイル化しておきます。
 中間フアイルの構造としてXML+XSL構造(一部)にて出力可能にしておきます。

 特にモリサワのMCB2からの逆変換によって、スタイルやテンプレート、そして各種モリサワタグ付き情報を、個別ファイルとして、ファイリングしておきます。

 そのファイリング情報から、コーデイング上で指定された手法でxmlやxslを生成して出力させます

 各メーカからのスタイルやテンプレート、そして独自タグ等を中間フアイルとして管理する技術が、コーデイング技術の一貫です。

 また、読み込んだWordなどから、そのスタイル等を、「オーダーメイドXML」を介して各種のXMLとして書き出すことも可能となります
 

組版タグコンバータ環境の形成とは (3)

2007-04-30 13:55:51 | 組版プロの思考からXMLを考える
コーデイング技術とは
 「文字精密変換」「オーダーメイドXML」との組み合せによって、日本語機能による、テキスト加工技術によって、比較的簡単にXMLを記述する方法を開発実用化しました

 コーデイング手法で棒組(XML+XSL(特定部分))を定義して出力させる
 そのテキストを加工する手法として、パールやセゾ、ジャパスクリプト、C言語等が知られている
 しかし、あくまでプログラム言語であるが故に、その学習が大変であり、かつその上で実務としての日本語処理を行うために、大変な苦労を現場の方々に掛ける結果ともなります。
 結果として、技術が会社に所属すると言うより担当者の技術者に帰属する結果、何らかの理由で休まれたり退職をされると、業務の運用が止まって、結果とした顧客先にも会社にも多大の損害を信用低下を招いてしまう結果となりがちです。
  この点から、社内外に蓄積されたプログラムを活用可能な、プログラムレス環境で極力使いわない、技能的に習熟出来る手法として、日本語をベースにしたコーデイング方法と、メニュー方式によって、多様なマクロやコンバータ等を呼び出しては実行出来るような環境として運用することを目指しています


組版タグコンバータ環境の形成とは(2)

2007-04-30 13:37:00 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-30
 現在の印刷業界の組版環境を取り巻く状況は、かっての専用のワープロが電機メーカ各社から販売が開始された直後ととても類似していると考えています。

 日本をはじめ、adobe社やmicrosoft社など、世界中の各社が独自の組版環境を形成して競ってきていましたが、そろそろ整理統合の段階にいたったと考えています

 現在、訪問させて頂きました印刷会社の制作現場は、発注先の意向もくみ取って設備してきた結果もあって、写研/モトヤ/写研サードパーティ/InDesign/そしてMCB2の導入をも含めると、あらゆるメーカの組版ソフトウェアが導入され、まさに縦割りの構造で仕事がなされている状況のごとくです。
 それでなくとも社員を減らされ、肝心の技術者が定年退職し、業務毎の多種多様なシステム機器で部屋が埋め尽くされ、その中に技能者が埋まっている状態。現場はどうしたら良いか分からない状況に近いと判断されます。

 どうしたら良いのでしょうか
 当社でも少なくとも会社発足からいままで、すでに24年間の経過がありますが、発足前から存在していた日本の㈱写研の電算写植機器のすごさが際立ってしまっています。
 実際のところ、XMLやXSLの最大の機能は、標準化したフオーマットの世界の構築特に印刷フオーマットの提案力にあります。
 ところが写研が25年以上も前に、sapcol言語で作成出来るバッチコーディング技術での印刷物がフオーマットとして先行して普及し、デファクトになってしまっているために、XML.XSLの環境が、写研製のファンクションやコマンドを、初期入力時にコマンド等の付加で作成することはとても大変で実用的には出来ないレベルでした。
 今のXML制作の現場でも発注者側でもよく分からないままに、ああでもないか、こうでもないかと言っているレベルでは普及が進まない事がはっきりとしました。

 当社でも、写研を凌駕する組版環境と、wordやエディター等で簡単に入力出来る環境を形成出来ない限り、コンバータメーカとしても立ち上がれないという事がはっきりとしてきました 
 当方は、XMLがとことん行くところまで行かないと立ち上がれなかった。

 

組版タグコンバータ環境の形成とは (1)

2007-04-30 13:14:24 | 組版プロの思考からXMLを考える
 今から25年ほど前から、一斉に大手電機メーカより、日本語ワープロが販売され出しました。
 かって、大手メーカ製の電算写植機器から㈱写研aps-5へのデータ変換を依頼され、簿記でいう勘定科目を利用して複雑な文字コード変換を思いつき変換を実行したことがありました。
 その関係もあって、日本語ワープロからデータの取り込みと、写研等の組版環境へのテキスト取り込みを各社から依頼されました。
 そこで、開発した環境をワープロコンバータとして、各社のWPから、テキストとスペース(半角、全角)、改行(疑似改行も含む)を取りだして写研等の印刷系の電算写植機器へのWPコンバータをシリーズ化しました。各メーカでは絶え間なく新シリーズを出荷されるのでデ適応しきれないため、microsoft社の提唱するshfto-jis MS-DOSに一回、中間フアイルとして内部出力を行い、改めて写研等へ変換するルールで開発を行いました。「パピリオ」ブランドです。
 同時期、A社やK社も参入されました。こちらはその後ワープロ間コンバータシリーズとして、ワープロ間での制御コード付きで、それをRTF(リッチテキスト)RTF機能を仲介としたコンバータを開発され、現在優れたXSLフオーマッタを一般企業向けに出荷されています。
 


 

Windows Vista そしてMAC os/10が提示する課題 (1)

2007-04-30 11:59:08 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-29

 大変良く似た話だと戸惑っています

1 Windows Vistaでは、新しいOSであるがために、旧OS上で運用されてきた各種プログラム等を引き継ぐためには、あらたにCDレベルでの再購入を要求される部分が生じています。
 また、旧OS上の資産を新OSへと移行させる事も一回限りと限定されてしまっているようです。
 また、パーテーション切りも出来ませんので、いままでのように2つ以上のOSを同居させて対処する事も出来ないようです。
 それらの課題がもたらす影響は、どのように波及していくのでしょうか。
 たしかにWindows Vistaは異体字等から、フォントの問題がクローズアップされていますが、それと同時に、ビルゲーツが抜けた後のmicrosoft社の経営スタンスの変化に注目すべきでしょう。
 Windows Vistaはまるでゲーム機としてしか思えない部分もあります。これから10年間で数万倍に巨大化すると言われる、かつ100%XMLベースの各種コンテンツを支えるプラットフォームとして、アニメやゲーム主体の個人レベル使用に開発ターゲットを替えて来ているようです。「X-BOX」に近い設計の様です。

2 このために、従来オフイス市場で、WindowsXPを支えてきたサードパーティにも、大きな波紋を広げつつあります。対応開発が遅れる可能性も指摘されています
Office2007でも、あまりの変更ぶりにとまどいが広がっています。
 当方も、いつまで付き合っても理解出来ない仕組みの部分が多く、これはWordではない!! これはExcelではない。とぐちりたくなる内容です。
 Wordは明らかにパブリシャぽくなって、あの硬派の使い勝手が消滅に近いと感じてもいます。
 
3 MAC os/10でも同様にして、フオントをはじめとしてOS/9上までのソフトウェア資産を継承出来ないということで、現在、MACでもOS/9の在庫機や中古機がプレミアム付きで、販売もされていると聞きました。
 その為もあってか、InDesign等の顧客先でもWindowsXP環境への移行が少し宛出始めているとの話しです。
 印刷業界が大事に共通プラットフオームとして育ててきたMACも、あるいはWindows Vistaも、惟男からどのように変化していくのでしょうか

4 明らかに紙媒体から、メディア・ミックスの世界へと、スタンスが変わってきていることは確かです。
 この意味の解析が、これから最も重要な事項だと考えています


4 何れも、日本国内でのソフトウェア資源をどのように扱うのか
 分かってきたことは、いままで継承されてきたソフトウェア資産やフオント資産が、OSの変更によって継承出来ない事態が生じてきたことにあります。
 前から指摘されていましたが、組版ソフトの世界は開発投資が巨額に上がってしまって、開発メーカが耐えきれないまでになってきてしまいました。
 そのこととの関連性は、如何なものでしょうか

指定管理者制度の功罪 (1) ひとつの捉え方

2007-04-30 11:35:43 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 指定管理者制度は、ここ数年とても広がってきた制度の一つです。
その中でも、行政業務の一部を代行するごとき業務目的型のケースでは、
(1) 任意団体であってNPOではないと言うことが、なかなか理解されていません。
 予算はほぼ全額行政側で組まれて、指定管理者側で執行されます。しかし、都内の一例では、まさに新たな出張所が出来たごとくで、年間数千万円の予算が区から支給され、事務局長はじめ複数の行政担当者や区が募集したアルバイトが指名され、その方々が実質的に業務を運用しています。
 従って殆ど行政べったりのスタンスになりかねません。絶えず行政側から監視され干渉され、人事を含めて介入されてしまいます。 まるで、財団法人や社団法人と同じ流れです。ただ、経理処理がとても明朗であるとは言えないようです。これは組織の法律的な形態がまるで固まっていない状況を反映しています。現状の形態では資産管理一つとっても、どうなるのかさっぱりと分かりません。

(2) 市民や任意団体(指定管理者を除く)、NPOは行政に対して不服の表明や、提言が出来ます。しかし指定管理者制度に加盟した先は、それがほぼ出来なくなります。あくまで、実質的な行政組織の一部門なのだとの認識が必要なごとくです。
 建前上は、行政ではなく議会に対して責任を負うという立場とされています。

(3) 現状、財団法人や社団法人等は行政上では整理・縮小される対象となっています。が、ご存じのごとくこれらは予算は削減されても、解散などで総数が減少しているとは思えません。逆にそこへ指定管理者制度が加わることで、官僚にとって典型的な焼け太りのごとく、これから人員整理等があってもその退職者の異動先、そして定年天下り対象先がとても増えたという事態と考えて間違いがなさそうです。中小の自立した商店や職人たち、企業経営者や株式会社等が苦況におちってどんど転廃業したりして苦しんでいる中で、 


(4) 同時に、有力なNPOが指定管理者制度へと移行したり、入札制度によってNPOとしての業務を継続しようとして、結果として行政側に取り込まれてしまうケース、それも、結果として行政の目的に添った協力を地域開発や河川管理などでの、地域の根回し行為をしてしまうと言う事がとても多いことが分かってきました。
 とても哀しい事だと思っています。
 
(5) 新しいタイプの行政介入の手法として利用されてしまっているとまで言う方もおられます

(6) その様な事態のなかで、若手も定年退職者も、善意のボランティアとして参加された方々も、この現実を見て、NPOや指定管理者制度などからどんどん距離を置き、さらに何らかの支援を求められたときに、まず日当や交通費を請求して、その割り切りの上で参加するという、NPOの立場からは”悪しき風習”がはびこり出していると考えているのは当方だけでしょうか。

(7) 欧米での市民社会が成熟した環境での"ボランティア"と、行政側の悪しき、お上意識がはびこっている日本国内での意識ギャップが引き起こす深刻な問題だと理解しています。
 このままでは、NPOや指定管理者制度などがもたらすのは、今まで以上に市民間と、そして行政との関係での冷え冷えとした関係が、さらに深まり続くと考えていいと思われます。
 最も恐れる事態は、いまでの危うくなりかけていると感じられる家族関係、地域社会が、一人一人の原体験を通じて、さらにモラル面からも崩壊する可能性を感じ取っているからです。




東京・新宿御苑で「みどりフェスタ&国立公園フェア」に参加

2007-04-28 16:18:28 | 東京の街角からモニタリングでわかること
2007-4-28
 土曜日で連休開始の初日。家族3人で久しぶりに新宿御苑へ。NPO法人自然体験活動推進協議会の関係で観察会に参加したもの。三々五々家族連れで和気藹々とした感じの中で、ネイチャーガイドのボランティアの方に案内されて、改めて「新宿御苑」を見つめ直した。
 とても年齢のいった古木が多く、しかも何らの剪定も受けないままで、精一杯力を発揮して大きくなった巨木がたくさん。
 枝を台風等で痛められれば、折れた枝の付け根から空洞化が始まるのでしょうが、ここの巨木は殆どその影響を受けることがなかったごとくです。すばらしい。
 まだまだ八重桜が咲き誇っていて、その花びらが地面を覆う箇所もあって華やかです。良い香りがあって、しかも甘い蜜がなめ取れるという話しでしたが、そうはいかない。
 セグロセキレイが餌を探して、平気でうろうろ。桜の木々のところには速くもムクドリが集まってきて、小さなサクランボを探している姿も。都内のムクドリの雛は、殆ど街路樹のサクランボの実で育つとの研究発表もされています。(日本鳥学会の黒田長久氏の研究)
 でも、カラスの増加は如何なものかと感じました。とてもとても多くて困惑です

 帰宅前に雷が鳴り出し、土砂降りの前に、新宿駅に辛うじて間に合ってホットしましたが、今回のイベント参加で全国から集まって、テントは張りされている方々は大変なことになってしまったなと、心を痛めています。

 

オンデマント印刷が加速度的に広がっています(3)

2007-04-28 10:05:49 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007-4-27
 当方の事情で言えば、色々な組版関連のソフトを開発して、製品化したものを顧客先に届けています。
 ㈱リコー製のカラーコピー機器である"イマジオ"を重宝に使っています。手放せません。40p程度までの中綴じでの利用は、マニュアルやパンフレットを手前で随時作成出来る機能として、これ以上もない付加価値を得ています。
 先日、マニュアル作成で、80pの無線綴じ(中綴では厚すぎ)にもチャレンジしました。とても良くできたと思います。
 でも、製本でとても厳しいことに直面しました。製本屋さんでは、帳合いを取って折ることが、予備がないために出来ません。結局手織りして、少しサイズが小さくなりましたが、一回り三面を切り落としてもらいました。

 その販促の為の資料だけで10点以上もあります。
 見込み顧客先事に、複数部のパンフレットを制作し、新しい機能を付加して解説書を造り、見積書の発行から、製品納入に伴う膨大なマニュアル等を印刷したり、PDFを作成したり、あらゆる事を、このイマジオで行っています。
 
 この流れから見てカラーコピー機器も、これからオンデマント印刷機器の中に加えてもいいのかと考えております。

 実際、使い込んでみて、これくらい役立ってくれる機器は、(勿論パソコン機器の一部であっても)ありません。
 いま、顧客先への納入経過記録や、取引経過等の商取引データとのリンクを張れる電話機器装置+データベース+カラーコピー機器の組み合わせを導入検討中です。 関係先の電話管理とデータベースを連携させる方法が、重要で、これは実務上で社内になくてはならない機能と認識したからです。

 研究者であり経営者の立場に立って考えると、IT機器とは、オールマイテイに、自己実現の為のステップアップに使えて始めて、真に機能するのではないでしょうか。

 同時に、印刷産業分野を、何処の分野とも異なる独立した分野と考えて良いのかが、これからを考えるキーワード担っていくのではないでしょうか

 

オンデマンド印刷の加速度的な普及が始まっています (2)

2007-04-28 10:04:57 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-27
 昨晩、印刷・出版会社関係での勉強会に参加しました。いろいろな話しを聞かせて頂いた中で、オンデマント印刷の普及に関して幾つかの意見を聞きました。
 まず、冨士xerox系の製品に関しての高い評価で共通でした。
キャノンは最小フオント(ルビ等が該当)での出力上の"キレ”に課題があること。総じて、プログラム上で画像を自動認識して、
明度、解像度など出力結果の自動調整を計るために、思わぬ結果を招きやすい事が悩みとのこと(明るくなりすぎ)でした。(例:葬儀関係には向かない)
 どなたももう少しインクジェット系でのコストが下がれば、普及に弾みがつくことでは一致。

 特に個人情報の管理、機密保持等の上から、500部と言えば500部ぴたりしか作成出来ない機能が、とても重要との意見もありました。
 学校の入試問題等、デリケートな諸問題を抱える分野では、従来印刷では20~30
部の部数違いはついて回る中で、管理上必須となって行かざるを得ない事がはっきりしてきています。


東京都文京区本駒込4丁目 ツマキチョウの現状(2)

2007-04-08 16:06:28 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 2007-4-8
 本日、マンションの玄関先にツマキチョウが飛んできました。
しばらく観察をしましたが、雌の個体です。どうも産卵出来る食草を求めて飛び回っているようです。
 なにせダイコンバナ(ツマキチョウはこれが餌らしいとも)は、近在のお寺や神社や空き地に、最近とても多く、明らかに優占種です。
 いままでの雑草とは明らかに異なって来ています。本駒込で見ても、この時期の雑草野種類等は変わってきています。
 とても飛ぶ力が強いので、食草があって、この時期天敵も比較的少ないので、また神社やお寺の境内も多い箇所ですから、ツマキチョウが増えることはあっても減らないのではないかと考えています。
 でもモンシロチョウやスジグロシロチョウを、この近在では今年はまだ見ていません。

文京区は春の妖精、ツマキチョウが一杯 小石川植物園でも

2007-04-07 17:08:18 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
2007-4-7
 本日の午前中、文京区小石川の植物園へ桜見学で散策してきました。園内では到る所でツマキチョウを観察。白い小型の蝶はほぼすべてツマキチョウと観察。数年目から早春の時期にツマキチョウを観察してきましたが、これほどまでとは。

 ツマキチョウは飛翔力が強いのか、ほとんど飛びっぱなしで、花などに止まりません。一度に数匹単位でみていると目で追っかけるのも疲れてしまいます。
 どうしてこうなったのでしょうか。
 これから夏にかけて、次いでツマグロヒョウモンや、ナガサキアゲハなども観察されることでしょうが、都内の蝶類の主役がすっかり変わってしまうような事態になってきているとの実感です。
 温暖化の影響が色濃いと思います。同時に野草や栽培種のなかに最適な食草が増えているとのことだと思いますが、40年前の蝶を見てきた立場からは、いつまでたっても、とまどいから抜け出せません。

 モンシロチョウやスジグロシロチョウらしき個体は観察できませんでした。
 このほかは、結構キチョウが多いのが目につきました。あと1匹のみですがクロアゲハを観察できました。

オンデマンドの加速度的な普及が始まっています

2007-04-04 23:18:44 | 組版プロの思考からXMLを考える
 東京都心にオフイスを構えている印刷・組版会社の間では、いま、オンデマンド系の印刷機器の導入が始まっています
 先攻した会社先では、引きも切らない顧客の訪問される風景が見られます。
また、インターネットを介しての受注も膨らんできていると同時に、今までではとても取引が開始出来なかったような大手クライアントをはじめとして、新規の取引がとても活発になってきたとのことです。
 これには東京都心(中央区や千代田区、港区)のオフイス街に所在することが良く、場所をとても選んでいる模様です。
 オンデマンドメーカとしては、冨士ゼロックス㈱がとても強く、大きく先攻しているようです。複写機の㈱リコーも、IBMのこの印刷分野の事業全体を買収しているように、いまではコピー機器メーカというより、世界一の印刷機メーカとして名を売り出しています。
 この2社が中心になって、これから大きなサービスとしての市場が形成されていくと考えられています

日本の文化 これからのコンテンツ(6) 文芸書版のコンテンツ作成

2007-04-04 23:03:48 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-6
 日本語の組版とは、日本語の抱える問題点を抜きにしては考えられません。
 その1として、自分たちの都合だけを考えて、「欧米系」組版ソフトウェアの環境を、印刷会社に押し付けてしまいつつある一部の出版社内の方々の考え方に、パートナーとしての短絡的すぎる課題が生じている事はっきりとしてきました。
 それは、修正なしの責了を前提とするワンライティングを原則とするDTP環境(後刻の修正は大変で、作業現場では深刻なコストアップを招く)の前提条件をクリアされないまま、いままでの商習慣で印刷会社に仕事として押し付けてしまう結果を招いている出版社側の感性が理解しにくいと思っています。

 その結果もあって、意図に反してWEBへの投資を必須とされる出版社にとっては、現場の非効率を産み出してしまい、印刷会社の体力を奪い、WEBへの投資機会を喪失する結果を招いているのではないでしょうか。

 効率的に、低価格で高品質の大量コンテンツを、生成する社会的な責任を負うべき印刷会社側でも、DTPの導入の結果として、フルバッチの仕組みを喪失してしまいかねない事態は、結果としてWEB用のコンテンツそのものを誰も制作出来ない環境を、業界全体に産み出してしまう結果となって来ているのではないでしょうか

 いま、改めて必要なことは、出版社にとっての最大のパートナーは印刷会社です。そこで、建設的に、コンテンツを生成出来る、生産会社を創出しなければなりません。
 それを怠ると、結果として、投資の量的にも質的にも最も損失を被るのは出版社であろうと考えられます。

 改めて、現在の事態を冷静に沈着に考えるべき段階と理解すべきです。


日本の文化 これからのコンテンツ(5) 出版社の文芸書等のコンテンツ

2007-04-04 22:38:44 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-6
 日本では文芸書等のコンテンツ産業がなかなか立ち上がれていません
なぜ、肝心の出版社でコンテンツが大量に出来ないのでしょうか。携帯等の画面が小さすぎて読めない、縦組みが苦手、市場の未成熟等が指摘されていますが、
 それと同時にこれからの優れたコンテンツは、100%XMLで、しかもフルバッチで作成されると言うことが関係していると思われます。
 ここ4~5年、DTPが全盛となって、フルバッチ組版を否定してしまう流れが色濃く、結果として印刷会社の組版の現場が手作りのDTPメンバーばかりで構成される事態を招いてしまっている会社が増えています。
 印刷会社側がここ5~6年、デザインの世界、感性を重視したものつくり。DTPという手作業をベースにした制作環境を強化してきたことがあります。

 出版社から考えると、WEB上へのコンテンツ作成は、すべて設備投資と同様になります。その投資費用はは出版社自体が背負わなければならない宿命を負うことになります。
 コンテンツの生成は、相当大量に作成する必要性がありますが
 現在のIT産業がWEB上で作成するコンテンツは殆どHTMLレベルで作成されています。それ自体は品質の課題もあって、殆ど顧客が費用を払いません。従って課金とか、広告収入に依存する仕組みとなってきています。
 
 いままで、紙媒体での出版の事例では、その初期投資を印刷会社が負担し、その再販以降で、印刷会社が初版の赤字を埋めるというビジネスモデルが成立してきていました。  
 でも最大の理由と考えられる事は、コンテンツのコストが決定的に安い。今の手作りの印刷会社では取り込めない価格帯です。コンテンツの求める制作コストが、印刷の現場でのコストとあまりに遊離している事にこの原因があると考えられます
 勿論、印刷機を廻すことで利潤を確保するという印刷産業の姿勢も大きいです

 2つ目は、コンテンツの世界は、100%XMLでされています。構築です。その為には100%バッチコーディングとなります。そのスタッフを喪失してしまったことに大きな原因があります。
 フルバッチではものつくりが出来ない環境ばかり強化してきてしまったという特殊な事情があります。
 作り手が、XMLが理解出来ない。作り方がわからない。XSLが存在しない。ないないづくしです。

 Web上でのHTMLが100%バッチコーディングでされている事は広く知られています。
 でも、コンテンツ制作費用がWEB上での著作権上での権利の認識で物別れとなっています。
 いま、XML周辺を誰が担うのかが、出版会社側とコンテンツ制作のIT企業群と、印刷会社間での綱引きされています。
 現実は、誰もただみたいに安いと評価されるコンテンツに手を出していこうという方々が見いだされいません。
 従って出版社系のコンテンツ産業がIT時代になっても、なかなか立ち上がれない事態となっているのではないでしょうか。

日本の文化 これからのコンテンツ(4) 出版社と印刷会社との関係

2007-04-04 22:24:02 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007-3-22
 この2,3月、都内の主要な写研システム導入先の印刷会社を多数訪問させて頂きました。その結果、印刷会社と出版社間での力関係が大きく変わってきていること。その関係が相互のコミュニケーション不足もあって、ますます先鋒化してしまっていることが見えてきました。
 特に今年の4月の新年度からは、InDesign入稿をベースにした組版環境へと、さらに流れが変わってきていると感じています。
 しかし、同時にInDesignを受け入れた印刷会社の組版部門からは、InDesignが現場に対して、その修正にともなう煩雑さや、手作業的な部分をクリアするための長時間労働等に対しての課題、そして組版の上で、出来ること出来ないことのギャップが大きく、写研では出来ることがInDesignでは難しい、
 あるいは出来ない部分があると言った声があちこちで噴き出していることも事実です。
 印刷会社の経営サイトからは、修正業務に対して、出版社側で、応分でも費用負担をお願いできないかとの悲鳴が上がってきています。
 写研環境でのフルバッチでの修正業務の容易さを熟知している出版者からは、印刷会社からの悲鳴が理解出来ないというジレンマでしょう。
 もともと完全原稿を入稿するという、入稿原則の見直しを怠り修正だけ、しかも2校、3校、責了という従来と変わらないサービスを要求する。ワンライティングでの基本的な約束事を、校正行為という最もコストも時間も労力も要する部分を、自分たちの都合で無視しているという、悪しき流れを引きずっているままでは、相互にあまり良い結果を招かないと考えられます。

 まず、「InDesign」は出版者からの初期入稿に利用される入力装置と考える
microsoft社のWordが、行政組織や一般会社や医療品業界等での入力装置と考えています。
 と同様に出版社から考えると、Wordよりの「InDesign」が相応しいだろうと考えることは自然でしょう。結果、初期入稿原稿であるという認識を組み立てなければなりません。
 「InDesign」での入稿は、出版社から完全原稿としての入稿ではないという確認が必須です。本来はワンライティングとして、それが前提なのですが、実際はいままでの商習慣が根強く、初稿を持ってはじめて原稿と見なすような非常識がまかり通ったままです。これは出版社というより幅広い著作者側の、入稿に関する社会的な常識が、まだ変わっていないことに大きな原因があるとも言えます
 
 このため、「InDesign」入稿に関しては、出版社側と印刷会社側で、明確に契約条項を整備して、それによって始めるべきであります。
 現状は商習慣の違いにより、2校正、3校正,責了と言う手順を要求するなどは論外となります。
 出版社からの受注1点事に、単品管理で作業工数等を追跡出来るように個別原価計算をじっくりと行って、単品事に作業単位での時間経過をカウントして、自責と他責、追加発注等、工数に係わる費用等は、早い時期に修正費用をも正式に請求出来る様に、工業簿記的に管理しながら、きちんと請求出来る仕組みの構築が最優先でしょうか。