goo blog サービス終了のお知らせ 

文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉の里山、特に稲作・田圃を再生するために考えること(5)

2005-08-13 18:37:13 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:0230] メーリング掲載
これからの1次産業、特に農林水産業に関しての、問題の提起を行わせて頂きま
す。あと、何回か続きますが、それで種切れになりますので、ご安心下さい

 その後は、これからのロマンのある、事の両面で明るい面を強調して、気分も
変えたいと思います。


千葉の里山の現状で気が付いた、さらなる断面です。農家の皆様の沈黙が気になってきました
農家の皆様の現在の沈黙は、何が原因なのでしょうか
 冬期湛水水田の普及のために、関東(主に千葉県印旛郡周辺)をあちこちと歩き
回っています。でも、沈黙の壁の厚さにめげます。最近は、冬期湛水水田運動は、自立した自営農者さがしの感じがしてきたりします。
 その原因の最たるものとして考えられるひとつは、農家の実質的な小作農化が現在の事態を招いた原因のひとつと思えてなりません。
現在、千葉県下を歩いてみて、いろいろな話を聞いてみると、各種営農の失敗(そ
れこそ原因はありとあらゆることで)等によって、借金を負っている農家が実に多
く、また、最近では、ほ場整備にかかわる負担金の代金も支払えなくて、競売にかけられる事態もが、生じかけているそうです。
 もともと、日本の敗戦後、農地解放によって地主から土地を譲り受けた自営農家の皆様が、直ちに直面した現実が水争いでした。自営農業者同士の争いでは、血と血を争う事態になってしまうことが多発しました。
少なくとも戦前では、水争い等は地主間の争いとして調整が取れていました。その
ため、自営農家間では、深刻な水争い等での紛争を解決できないことから、その代わりの中立的な(擬似的な地主)調整期間として農協が、それも大きな動機で成立がすすみました。
 その役員として治まった多くが、戦前の地主方の師弟であったと考えられます。
しかし、この農協組織がいつの間にか巨大化、肥大化、多目的化、商社化、金融機
関化し、さらにはあたかも国の出先機関化してしまったと揶揄される事態を招いています。
 同時に、千葉県では農協が他の県より相対的に弱く、その分、県の行政機関が、
それこそ手取り足取り、農家の仕事に結果として介入する結果を招き、県そのものが一種の地主化しているけらいが感じられます
でも、農家自体は、自営農業として土地を所有して、農協や県が地主代行と考えれ
ば気楽なものでした。結果として形を変えた小作・地主の形態が継続し、現在に至っているとも考えられます。
 自営農家も、基本的に農協が行うことに対して、いつの間にか自分の経営という感覚が薄れ、本来の田んぼや農業経営に関心を払わなくても、農協がうまくやってくれるのだから、任せておけば良いということになってしまったのではないでしょうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。