文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

宮城県の物産直売所が東京池袋にできました

2005-07-30 16:05:12 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 東京池袋駅東口から、東急ハンズに大通りを左に折れろ角地のビル1Fに、宮城県のアンテナショップができました。日曜日、結構たくさんのお客でにぎわっていました。その一角で、宮城県田尻町で作られている「ふゆみずたんぼ」米が、販売されておりました。
 冬の期間水を張っておく、ふゆみずたんぼでのお米作りでは、田尻町だけで年間100トンほどの収穫が見込まれています。
 また、周辺で独自にふゆみずたんぼ米に取り組んでいる農家の方々が増えてきており、その成果としてのお米の販路開拓も大事な仕事であります。
 どんなに良いお米であっても、実際に売れて資金回転がつかなければ、何だ、と言うことになります。
 宮城県では知事をはじめ、熱心にふゆみずたんぼ米の普及販売に力を入れていこうとの姿勢が明瞭です

クワガタの幼虫を出版社がカード申し込みのボーナスで

2005-07-30 15:53:41 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 日曜日(7/24)の午後、繁華街池袋東口の地下通路で、著名な「山と渓谷社」が、自社のサービスカードの申込者への御礼として、クワガタムシの幼虫セット(2匹単位)を配っていました。若い頃は、個の出版社の書籍をもって、秩父連山を縦走するとか、思い出をたくさん作らせて頂きましたが。その出版社がこのようなことを平気で行う時代ですかね。驚きました。
 ところで今、NEWSで世界のクワガタシリーズとして、ポケモンカードのキャラクター扱いで作られたカードが大流行だそうです。たしかに面白いでしょうね。
 同時に、世界中から200種を超すクワガタムシが輸入されて、日本で販売もされているそうです。扱い業者は10,000匹以上の注文殺到であるそうです。
 カードと原物の生きたクワガタを手に入れてほくそ笑む金満子ども達を、どのように考えていったら宜しいのでしょうか。他方では田んぼの砂漠化で、虫も湧かず
ツバメも飛ばず、川からクチボソが姿を消してしまっています。
 クワガタも昆虫としてでなく、生きたロボットとしてしか、子ども達は見ていないのでしょうか。

 平和の極地、日本。

霞ヶ浦の霞ヶ浦市根田地域には、すでに自然再生施設が集積しています

2005-07-24 17:12:24 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦市の川尻川ウエットランドの東側に、根立地区があります。ここでは二つの自然再生事業がすでに行われて、完了していました。まさにウエットランドの並列して3つの事業がおこなわれている事を知りました。
 今回根田地区の2つの事業。島提による再生事業地区では、平成15年秋に、国土交通省での工事完了後事業として、2003年10月8日に、地域の霞ヶ浦町(当時)立佐賀小学校の学童達によって、アサザ、ヒメガマ、ヨシが一気に移植されました。これは、<2000年に消えたアサザを学校で保存。私たちが育てた地元自生のアサザですという>という看板も立っています。
 すばらしい光景です。ここには先日出会ったコブハクチョウの親子もおりました。また、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヨシゴイが50羽以上の水辺にたたづみオオバン、カイツブリも定着。
 NPOアサザ基金の皆様が支援する形で、行われたとのことです。
 川尻川ウエットランドから、根田地域への連続したこれらの事業の結果として、オオバン1,000羽をはじめとした、水辺の鳥の大きな規模での復活劇が始まっている事を認識出来ました。
 関係者の皆様の甚大なご努力に、感謝の気持ちで一杯です。
同時に、だからこそ、蓮田の食害の問題(ハス田に国の助成で網を張ったら300羽以上の鴨が絡まって事故となり、新聞にも)等も、地域の行政と蓮田の所有者間での食害保証制度の締結等を含めての対策が急務です。
 今後激増の可能性が高く、増え続ける水鳥達の餌等の確保(農家の方々の生活圏、渡り鳥の生活圏の折り合い)の問題を、地域として真剣に検討すべき段階でもあります。
 オオバンの1,000羽の集団は貴重であります。
 

外来種釣り放題 80%がアメリカナマズとのことでした

2005-07-24 00:19:41 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦西浦田村地区で、数人のブラジル系の方々が、釣りをしていました。
大きなアメリカナマズをつり上げていました。片言の日本語で話し合いましたが、良く車で群馬県方面から来るとのこと。
 沖宿の湖岸では10人ほどが釣りをしていました。こちらは、小者狙いで何でも釣れるとのこと。
丁度ブルーギルをつり上げて、飲み込まれて魚体をバラバラに分解していました。アメリカナマズ80%、ブルーギル15%、フナ等その他5%とのことで、この面からは、すっかり外来種に占拠されているといって過言ではありません。

土浦で大きな地震に遭遇 その時

2005-07-23 22:58:44 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 本日所用で茨城県土浦市に参りました。
 午後4時30分ころ、帰路土浦駅で、東京行きの常磐線に乗車しましたが、直後に車両ががたがたと音を立てて、大きく揺れ直感で大きな地震と分かりました。これでは列車が止まるなと瞬間思いました。
やはり東京圏での列車が全部止まり、文京の自宅に戻れたのはほぼ10時となりました。社内にて延々と待たされたわけです。都内の全てのJR等が3時間以上全く動かない、その後も30kmでの運行となってしまいました。日暮里駅は、JRの成田線が不通で、その振り替え輸送のため京成電鉄に乗り込む人のために大混乱、長い列が出来ていました。ともかく京成日暮里駅は人があふれて危険な状況のごとくでした。
 自宅への携帯電話は、想定通りかかりにくく3回に1回。千葉市や我孫子市の友人には最後まで連絡が取れませんでした。どうしても自宅に電話して無事の確認、食事のこと、そしてTVでの最新NEWSが欲しくなりました。列車内では30分に1回程度、都内の列車の状況等をスピーカから聞くことが出来ましたが、圧倒的に不足で、最新の情報に飢えた状況に段々となっていくのが自分でも分かりました。
 ところで、地震直後から、みず知らず同士での情報交換から、色々な話しが飛び交い、それはそれは飽きることなく、結構楽しかったです。
 災害等に直面したときの人の人間心理を改めて垣間見た感じでした。

第6回 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会 

2005-07-23 22:31:18 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 05/07/23午後1時より霞ヶ浦での自然再生事業に関する第6回協議会に参加しました。いろいろとありましたし、今後も多様で困難な課題を抱えた協議会と理解していますが、本日はあるべき方向へどんどんと変化しつつあるとの実感を得られたことが最大の収穫でした。
 まず、(1) 公募委員のありかたと役割がより計画から管理、広報まで、横断的に全ての流れに関与出来ることが明確になって、位置づけがはっきりしました。
 第5回協議会終了後、公募委員からの提案を求めるアンケートに、本来あるべき<計画参加>が削除され、<施工、権利(メンテナンス)>等に限定された趣旨のアンケート記入申し出がありましたので、日本雁を保護する会等では計画参加が目的ですから、出来なくなるその理由を問うておりましたが、今回その部分は、非常に柔軟な対応が取られたと理解出来ました。その上で
(2) 工事の計画も施工後もエンドレスに見て試す方式による方向性が明確になりました。工事の結果で見直す部分が、当初の全体構想を除く、それ以下の要項全てが対象になることがはっきりしてきました。まずいという部分は設計図レベルで見直しをすると言うことが含まれると言うことです
同時に、起案する公募委員側も言い出しっぺは自己責任が重くかかると言うことだと感じます。
(3) 会議のあり方が、今回根本的に変わりました
 全体構想の中心(1)自然再生目標のなかにある3項目の配慮事項の一つに「きれいな水の再生」-<霞ヶ浦の水質の改善に寄与すること> とあって、第5回までに原案として確定した事項があります。 この内容に、流域からの流入水の水質改善に関する項目を含めるように複数の公募委員かた強い要請としての再度の提案がありました。
 そこで進行役の前田委員長が霞ヶ浦事業事務所の合意を確認の上で、異例の形で賛否をとり、賛否を取り、賛成多数で合意しました。次回1行程度の追加要項を付加する事で合意した形です。反対者は、このような議会進行は例がないと、内容より議事進行方法に異議を唱えていました。結局、これが、見て試す方式での自然再生事業推進での基本原理であると考えられます。工事内容を変えるだけでなく、一回議決して、議事録に載ったからそれで確定したと言う、いままでではなく、状況によって、会議の方も見て試す方式で変更出来るという流れが、これで確定したという瞬間です。
 後刻、個人的に良く存じ上げた方から議事方法に関して質問を頂き、計画した内容を見直すのだから、当然、その時点で、一度決めた内容を改訂が生じる事があり得る。自然再生法案の骨子はここにあるのだよと説得することに羽目に。
 今回、自然再生事業に関して、段々と行政側の方々も学習してこられたとの実感です。
(4) 今回の公募委員等が、これから施工等で優先的な立場に立つごとくに、イメージされるのは公平の原則から如何なものかという質問まで出て、その様な事は一切考えられないとの行政側からの明確な回答の出されました。


最終印刷物からXML形式で一気通巻で、初期入力はWORD+カスタマイズ

2005-07-22 23:21:16 | 組版プロの思考からXMLを考える
 昨日、ようやっと初期入力→xml→組み版タグ→ 印刷組版出力までを、一貫した
体制で動かせる統合ソフトウェアのプロトタイプが、最も難しい印刷関係の制作責任者達の同意を得られるレベルにまで到達出来た事が、相対した方々の晴れ晴れとした顔を見ながら確認が取れました。心底ほっとしています。
 と言ってもまだプロトタイプです。この11月を目指して、国内大手フオントメーカM社、xmlソリューション専門のD社、そしてコンバータメーカとしてxml処理のエンジン部分を当社が分担しています。開発開始から10年間。M社の○○○○との出会いからも5年、長い時間経過が必要な世界です。
 米国の大手フオント・ソフトウェアメーカA社、wordはマイクロソフト社。大きな取り組みとなりました。おかげさまで。
 初期入力はofficeのwordです。まずマイクロソフト社との共同でオープンタイプフオント(OTF)にて、22,000文字種をwordで入力・画面表示が出来るようにカスタマイズしました。また、人名や地名等の異体字や各種外字を豊富に搭載しています。結果、辞典や名簿の作成がword上で完結出来るようになります。
 次いで、word上で複合ルビ文字等も文芸本(岩波や講談社等の特殊な組み版指定等)に適用出来るように、JEPAXを拡張しました。また、数式・学算版用としてのXMLテンプレートの準備も。数式にはword上でも一部使えるMATHTYPEをサポートしています。word上の組み込まれた数式が、M社の数式書体で、高解像度に出力されるとお考えください。
 これらをword上で制作を頂き、あらかじめ決められたルールで、レイアウトを○○○○に組み込んで頂ければ、それらの本文をピユアなxml変換によって、wordから取り込み、M社製の○○○○に、そのまま貼り付けが出来ます。その上で、逆変換して複雑な組み版機能をタグ処理によって、XML形式でも、メーカタグででも、あらかじめ定義しておけば、自動的にword → xml →○○○○として流れて、wordの原板が、印刷用の高解像度出力となって版下が出来上がってしまいます。
 詳しいことは、改めて順々に公開していきます。

環境アセスメント学会生態系研究部会 WEBGISに関する講演

2005-07-22 22:38:47 | 生物情報収集とWEBGISと監査制度再構築
 WEBGISに関する、まさにドンぴしゃりの内容の講演会と聞いて参加してきました。武蔵工業大学横浜キャンパスで開催されました。学会の常務理事である同大学助教授田中 章氏の司会で、講演をしたのは、みずほ情報総研社会技術室高橋邦彦氏。同氏は、主に欧州での環境アセスメントの現状をいくつか紹介された後、生息地環境を定量的に評価するGISによる具体化と、その情報公開の手段として、双方向での情報集積の方法としてのWEBGISの有用性に関して報告された。
 特に、注目を集めた評価法として、事前に、生き物の種別にGISで植生や地形データをオーバレイして環境構成要素から、生息適地をWEBGIS上の地図上にメッシュ情報として出力を行い方法が紹介されました。後刻、生息の予測された、その箇所を、市民やNPO等の方々が調査に伺って、生息状況を確認、インターネット上を介して、報告をするという方法で、トンボ等に関しては80%以上の確立で生息を確認できたとのことでした。また、希少になってきているトウキョウサンショウウオ等での調査事例を発表され、WEBGISによる双方向での調査方法の革新部分を紹介されました。またWEBGISを開発・運用する上での問題点や課題を具体的にいくつか指摘されていました。






里山シンポジウム 打ち上げと懇親会が開催されました

2005-07-21 00:32:21 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
里山シンポジウム実行委員会の中心メンバーがほぼ全員集まって、金親会長が経営されるキャンプ場にて開催されました。クヌギやコナラ主体の林間では、ヒグラシのカナカナ……という、セミのすばらしい歌声を聞きながら、夜遅くまで議論と談笑と、今後の抱負等を語り合いました。
 3年目を迎えて、今まで以上に参加メンバー間での親睦と相互信頼と友情が芽吹いてきて、頼もしい限りとなってきました。今年は、里山条例の本来の趣旨からも、委員会としても、総論を語る事から、14分科会での、各論へと発展をしていけるように、お互い頑張りましょうとのエール交換も行いました。千葉県副知事の大槻さんも参加され、本当に気持の良い時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました


千葉県山武市成東・早船地区の里山と谷津田を探検

2005-07-21 00:18:45 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 いやあ、暑かったです。午前いっぱいの探検(まさに!)でしたが、総武用水路に沿っての数キロは、やはりこたえました。里山の木々の中とは5度程度の温度差があります。
 丁度1年半前に、総武用水を除いてほぼ同じコースを歩きました。道の整備も地域の方々がしっかりとはじめていて、大変歩きやすい道となっていました。
 スギとヒノキの植林、そしてシイの老木が多く、結果、生き物はかなり少ない感じです。 蝶の種類も個体数も平均を大きく下回ります。
鳥も同様で、唯一ノスリ(中型の里山の鷹)をみたのと、田んぼの絞り水にはメダカは非常に多かったと言う印象です。
 総じて山は針葉樹ばかりで暗く、田んぼは休耕田化していました。
 でも、地域の方々が道路を整備(ほぼ全部)され、1,000本の桜を植える目標で頑張っていられて、だんだん地域の方々も熱を帯びてきた状況と感じました。
 生き物を増やせる方法をやってみようと言う言葉で、里山も田んぼも1年後はがらっと変わっている事でしょう。子どもやその親たちを巻き込んでいければ良いんですが。面白い里山探検や、田んぼの生き物調査などが組み込まれた、地域の方々が、どこまで本気になるのかによって、相対する自然も、人の側もがらっと変わります。
 自分を大切に、そして何よりも自然との対話のなかで、気持の自律が大事です。自然を見る目が穏やかになります。
 成東・早船地区の谷津田と里山はとても広大なエリアですので、10年、20年、30年のスパンで、こうしたいというイメージを、デザインを地域でまとめていく。
 とくに昭和30年前頃のイメージ再現(航空写真があるとのこと)を地域でしっかりと固めることが出来るかに係わって来ます。
 まず、水の確保、ふゆみずたんぼなどによる田んぼの再生、そして地域の方々の、特に子ども達と父兄の参加。
 竹の問題、野生動物の問題、トキやコウノトリの問題、田んぼ、森林、それぞれの課題別に、必要なときに、お互いに支援しあうことができませんか。
 肝心なことは総論ではともかく、各論に入ったときの相互に支援しあえる仲間達がこれから最も重要な関係ではないかと考えます。
 その点で、今回、午後のミニシンポジウムで語られた中村俊彦さまのすばらしい話しと、その後に桜宮自然公園をつくる会の会長代理になられた所英亮さんにも、今回参加を頂きまして、いまの桜宮自然公園を立ち上げるときの経過と経験を静かに話されました。
 「おもいたったら吉日」「ボランテイアあとから町が付いてくる」というように里山整備の道半ばで殉職したと話された故佐野会長の(所英亮さんの話し)の川柳をもって、事を進めるべきと提言されていました。
 所英亮さんの、実際に地権者主体で里山を再生したプロセスが最も大事なノウハウなのだと、改めて実感させられました。
 参加者には現職の市議も4人、市役所の課長が2人と、どうしても行政ベースでものを考えてきた方々も含まれて。でも木下さんはじめ、強い意欲が噴き出して、これからグランドデザインを、地域の方々が自分で組み立てて行くべきとの意見が強く出ていました。
頼もしい限りです。

日本測地系と世界測地系の違い 日本測地系のひずみ

2005-07-16 02:27:31 | 生物情報収集とWEBGISと監査制度再構築
 国土交通省のHPに記載されている、国土交通省 土地・水資源局国土調査課発表による日本測地系と世界測地系の違い 日本測地系のひずみは、WEBGIS構築を心掛けるシステム担当者にとって、頭の痛い課題となってきている。
 たしかに、国土交通省から出ています日本測地系と世界測地系の違いを文書化とプログラムの許諾による無償提供によって、何とか乗り切ることをめざします。
 これからの仕事は、世界系で問題はありません。
北海道稚内では、420m。福岡では400m。東京で450mとなります

以下に国土交通省の案内文を添付します
 近年、人工衛星を使った観測等により、地球の極めて正確な形状が明らかになってきました。それによると、地球は当時推定されていたベッセル楕円体よりも長半径が約700mほど長く、平べったいこと、また、日本の天文観測のもとになった鉛直線も地殻構造の影響で、南東に約12秒傾いていることも分かってきました。 日本の経緯度原点は東南に約450mズレていたのです。さらにGPSによる精密な測量の結果、約10万点で構成される三角点網の形状が全体的にひずんでいることも判明しました。(MAPは、)
国土交通省 土地・水資源局国土調査課


霞ヶ浦市エリアにある川尻川ウエットランド(3)について

2005-07-16 02:02:14 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 川尻川ウエットランドそのものは、どうも余り評価されていないとの印象です。その他の3ヶ所は、ここよりも遙かに規模が大きいとのことです。
 園部川、梶無川、大円寺川、各ウエットランドの渡り鳥の現実から何か評価基準画筆余田と思います。上記3ヶ所も含めて再評価をキチンとすべきと感じます
 前から、環境省生物多様性センターでの、全国雁・鴨渡来数調査で、この4~5年の間に、霞ヶ浦に渡来するマガモやコガモ、ヒドリガモの個体数が全体で万単位で増加している報告が出ています。環境全体から異常値かと、思ってもいましたが、この周辺箇所を12月、そして今回観察して見て、本物だ間違いなく激増に近く増えていると考えています。この冬、地域の方々と調査をしてみます。
 ここに限らず、ウエットランドと呼ばれた箇所、アサザ基金が指導している箇所などで、少し宛でも個体数が前年を上回っていくと、7年後には万単位で増加という結果が出てきます。
 田村、沖戸、戸崎地区での蓮田での食害問題も、鴨やオオバン等の水辺の鳥の増加と無関係ではないと思います。蓮田での鴨などの食害を恐れて国からの助成金で、蓮田に網を張ったら、今度は何百羽もの鴨が網にひっかかって、大きな問題となってしまった件です。何でも、個体数が増加すると古典的な問題。餌の確保に結びつきます。
 これらの課題は、全体的な生態系復活への一里塚であり、事前にこのための協議会等を立ち上げておいて、食害対策条例等を立ち上げておくべきでした(理想的には)



霞ヶ浦市、川尻川ウエットランド周辺での変貌(2)

2005-07-16 01:55:02 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 オオバンの1,000羽を軽く超す大群を発見して目を白黒した経験がありました。日本最大級の群れの発見です
 河川事務所の湖沼環境課に聞きますと、川尻川の汚濁水を霞ヶ浦に直接流入させないように、河口に消波提と沈殿する地を、平成10年度までには、ここを含めて霞ヶ浦4ヶ所に設置完成したそうです。水質浄化を目的として、その後実質何もかまわないまま放置されてきた箇所とのことです。それが良かったのでしょう。自然環境がかなり良好に復活した箇所と理解出来そうです。オオバンも僅かだった個体がウエットランドの施設の環境で、波のない静謐な環境とマコモなどの繁茂によって、この7年でどんどん増えたのでしょう。調査ではモツゴ(クチボソ)やタイリクバラタナゴも多数と言うことで、湖内湖としては大変良い場所が出来たと考えられます。申請霞ヶ浦市に乾杯です。
 

合併で誕生。霞ヶ浦市は日本一住みやすい町とのもっぱら評判です(1)

2005-07-16 01:53:12 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
昨日、霞ヶ浦市の環境振興課へ電話をしました。
市の、かって霞ヶ浦町エリアにある「川尻川ウエットランド」の最近の情報を確認するためです。
 日本一住みやすい場所でだとの意見をそこに住んでいる方から聞かされました。お国自慢ですかね。でも、自然再生事業に係わるものとして、その自然再生のためのビジョン構築のために、改めてじっくりとこの地域を調査させて頂く価値は大きいと考えています。
 7月8日の朝、波の荒い霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区から、このウエットランドのはずれまで歩きましたが、突然湖面も波が消えて穏やかになり、ふとみるとコブハクチョウの両親が、丁度マガン程度にまで成長した雛を4羽も引き連れて湖岸を泳いできて、知らなかったものですから唖然としました。何かここでは5~6年以上前から定着した個体のようですね。
 同時にオオバンがたくさん越夏していました。雁・鴨・白鳥など、渡り鳥からの景観から見ても、この地区は別格に良いのかも知れません。
 昨年12月には、このウエットランド周辺域だけで、

ふゆみずたんぼと普通の田んぼの比較、そしてユスリカとツバメの飛翔

2005-07-12 23:53:21 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
 千葉県印旛郡栄町の新海さんの巨大なふゆみずたんぼ(1.8ha)で、ツバメの飛翔数を毎月1回、カウントしています。これが結構面白い結果を出してくれます。
 10分間に田んぼの2本のポールに見立てて何回横切ったか。5月の調査では320回、6月には朝76回、翌日の昼間1回。7月10日調査では午前10時頃で0回、1回でした。餌となる浮遊昆虫(殆どユスリカ)が多数採集出来れば、ツバメが多いし、少ないあるいはゼロの時はツバメが来ません。大変はっきりしています。ユスリカは、イワナ等の渓流釣りでカゲロウが羽化する時間(ニンフ)に相当することでしょう。ユスリカが1日の、どの時間帯に羽化するのか、ツバメも餌の確保に苦労している様がよく分かりました。ちなみに普通の田んぼ(慣行水田)上空にはユスリカは殆どいません。
 従ってツバメは飛びません。はっきりしています。5月の調査時点でも、ふゆみずたんぼ上で320回のとき、慣行水田は5ヶ所で調査して、全部ゼロでした。
 ユスリカ等は生き物にとって基礎的な餌となる虫です。それがゼロと言うことは、小魚にとっても河川でも、餌がないと言うことにつながり、あらゆる生き物が生活出来ない環境となっていることを示唆してくれています。
 千葉県下では、メダカが危ないだけでなく、クチボソ(モツゴ)が河川から姿を消しています。
モエビ等と合わせて、千葉県名産の佃煮用小魚やエビ、ハゼ類が河川で捕れなくなって、いま、佃煮用は、何と滋賀県の琵琶湖からの移入品だそうです。