何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

東日本被災地視察ツアー

2011年09月10日 18時28分53秒 | Weblog
9月10日

綱渡りのような、崖っぷちを歩くような経済状態はあい変わらずでが、今10日の午前2時、バスの中でこのブログを書いています。

磐田市のエマ観光の社長の江間さんから電話がかかって来たのは一週間ほど前だった。東日本大震災の被災地を視察するツアーを組んだから、一緒に現地を見に行かないかという事だった。江間さんとは、春野町にくる少し前からだから10年以上の付き合いになる。彼が磐田青年会議所で活動していた頃、短編アニメーション映画「天平の風」を作るにあたって主題歌を作って欲しいという依頼から付き合いが始まった。その時作った曲が「風をつかまえて」だ。その後も色々とお世話になり続けている人だが、その彼が、ミュージシャン高橋忠史として大震災のあった現地に出掛け、自分の目でその現状を確認して何かを感じて曲作りに生かしてもらいたいという思いで連絡をくれた。

そして、8日の夜10時に磐田市役所に集合してツアーに参加した人達を含め23人でバスに乗り込み被害の大きかった石巻市に向かった。

ここからは浜松に戻って書いています。

震災から6ヶ月もたっているし、テレビの画面で情報も得てるから驚きはしないだろう思っていたが、実際にその場所に立つと、想像していた事などぶっ飛んでしまった。
驚きはそれほどなかったが考えさせられる事ばかりで、何を書いていいのか分からない。

その体験はこれからのライブの中で語って行きたいと思います。ぜひライブ企画して下さい、いままで通り、人数もギャラもこだわりません、おひねりライブで大丈夫です。
この体験、語りたくてしかたがないです。

視察の最後にテレビでも何度も報道された、児童達が沢山亡くなった「大川小学校」に訪れました。切なさで胸がいっぱいになりました。
その時の思いを詩にしました。読んで下さい。

「この空涙で濡らしましょう」

すきとおった青い空
ぽっかり浮かんだ白い雲
あなたが重なるその時は
この空涙で濡らしましょう
見えなくなるまで濡らしましょう

あなたと過ごせたよろこびが
ちぎれるほどのやさしさで
胸に痛くのこります
この空涙で濡らしましょう
見えなくなるまで濡らしましょう


私は風あなたは夢
叶わぬ思い追い続け
変わらぬ愛を誓うたび
この空涙で濡らしましょう
見えなくなるまで濡らしましょう
この空涙で濡らしましょう
見えなくなるまで濡らしましょう


今まで沢山の体験をしてきた僕ですが、今回の体験は生涯大きく残るものとなるでしょう。
金の無い僕をさそって連れて行ってくれた江間さんに大感謝です。

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