何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

胸を張って歩こう

2015年12月22日 20時41分39秒 | Weblog
おやじ会議のアイドル「アトム」だ。
朝、やって来てはおやじ達をいやしてくれる。

今日は火曜日、資源ごみの日。
集積係りの仕事を終え、2ヶ月に一度の病院に行く日。
年末の休日前という事もあってか、予約していた時間の2時間待ち。
治療は出来ないから、僕が医師に病状の進行を伝えるだけなのにこんなに待たされるのは理不尽だと思うが仕方ない。
患者数が少なくてデーター不足なので、原因解明と治療対策を遅らせていている。
僕達の病状データーが、治療可能な病気になる手助けになると思えば悪い気はしない。
「脊髄小脳変性症って、昔は治療法が無くて死んでしまう病気だったらしいよ。」
どれぐらい先の未来かは予測できないけど、そんな声が聞こえて来るような気がする。
そうであってほしい。
僕達の死が、犬死にならないように。

どこかで卑屈になっている僕がいる。
申し訳ないという思いが僕の中に芽生えてる。
歩くのが困難になってきて、それでも歩くことにこだわって歩き続けているが。
狭い歩道で前からやってくる人や自転車はわかるので、くぼみを見つけて通り過ぎるまで待てる。
だが、タイミングをはずすと道いっぱいハの字で歩いているので相手を立ち止まらせてしまう。
後ろから来るものは見えないので、健常者や自転車は、ゆっくりしか歩けない僕の後ろから、追い越せる場所に来るまで着いてきてもらうしかない。
前から来る人には声を掛けることが出来るが、急いで僕を追い越してゆく人には謝ることも出来ない。
バランス感覚が悪くなっているので、転ばないように地面を見る回数がふえる。
必然的に下を向いて歩く事が多くなる。
背中を丸めて下を向いて歩き続けていると、意味も無く申し訳ないという気分になってくる。
いかん、いかん。
この姿勢が意味も無く卑屈になっている原因だ。

下っ腹に力を込めて、肛門をぎゅっと締めて、丸めた背中をのばし、大きく息を吸い込んで胸を張って、ゆっくりと足を踏ん張って歩き出そう。
ん!、気分が前向きになった。
進め~っ…!。

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