何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

雪渡り新酒の会

2011年02月13日 13時40分31秒 | Weblog

2月12日
昨日、郡山から宮城県大崎市の川渡(かわたび)温泉までやって来たのですが、スケジュールを1日間違っていたようで、歌うのは今日でした。
旅館はいっぱいで、高橋酒店に泊めていただく事になった。おかげで今日の新酒の会の準備を手伝う事が出来、少しでも主催者の高橋佳弘さんの負担を少なくする事になって良かった。

川渡温泉玉造荘での新酒の会のオープンイベントはライブ、有吉かつこさん、高橋よしおさん、そして高橋忠史、三人で30分の短いライブだが、内容は濃かった。

そして、雪渡りを飲む会場へ、乾杯を終えると休む間もなく、玉造荘の雪に埋まった庭園に向かい、今日のメインイベント宮沢けんじの作品『雪渡り』の幻灯会、新聞でも紹介された事もあって、子供達が親に連れられて沢山集まった。
天気予報では今夜吹雪きになるかも知れないという事だったが、高橋佳弘さんの思いに天が答えてくれたのか、予報がうそのように空は晴れ渡り、月や星が鮮やかに輝いていた。
約30分の幻灯会は大成功で無事終了。ギターでバックミュージックを担当させてもらった僕の指は、氷そうに痛かったが、子供達の喜ぶ顔を見たら痛みもぶっ飛んでしまった。

宮沢けんじの幻想的な世界がより深く感じられたのは、雪の風景の中での幻灯会だったからだけでは無くて、高橋佳弘さんの強い思いが乗り移っていたからに違いない。
素敵な一夜でした。