みそ汁はたまご入り

群馬の山奥・通称ムーミン谷に住んでいる プライベーターラリーストのライブログ

排気2次エアポートシステム

2010-09-22 18:20:11 | 製作・メンテナンス

以前、ALS(アンチラグシステム)について書いた時に

モータースポーツ限定のテクノロジーで市販車には

役立たない!と書いたことが有りましたが

それは間違いだったことが判明しました

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この車に付いている黒いパイプは排気2次エアポート供システム

用のエア導入のパイプです

因みにこの車はNA(自然吸気)です!

こんなのランサーにも付いているじゃん

と思われるかと思いますが、ランサーの2次エアバイパスバルブ

は本当にALS(アンチラグ)の為に付いているデバイスで

それ以外の目的の物では有りません。

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この車の2次エア供給システムはALS(アンチラグ)が

目的ではなく、環境対策で排ガスのクリーン化の為に

付いています。

昔の酸化触媒時代には二次エア供給は付いていましたが

3元触媒になってからは二次エア供給は無くなりました!

最近この新しい技術が採用されてきましたが

このポンプより常に空気(酸素)をヘッドの中を通って

排気バルブ直後に酸素を供給しています。

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何の為かと言いますと、エキマニに直接酸素を送り込む

事により燃え残した未燃焼ガスをエキマニの熱により

着火させ燃焼させるそうして排気ガスを浄化するのと

エキマニ内で燃焼させることにより触媒を初期から加熱させることが

出来るので触媒の浄化性能を初期から発揮させる

(触媒は十分に温まらないと性能を発揮できないのです)

目的の為なんです

NAなのでエキマニ内で燃焼させても速くなったりは

しません

と、今の説明でお判りになったと思いますが

全てアンチラグの行程と同じ理論なんです

アンチラグの理論を応用して環境対策をしている

というのは初めて知ったシステムですね

ALS(アンチラグシステム)も市販車そして環境対策に

役立つんですね

そのシステムを搭載した車はというと

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ブルーライオンことプジョーでした

間違いなくWRCに参戦した技術からのフィードバック

ですねさすがプジョー

と言いたい所ですが、2次エアをヘッド内から排気バルブ後方に

通している為かホコリや砂がヘッド内ポートに段々と

付着してカーボンの用に固着してしまい

ポートが動脈硬化を起こしてしまうと

エンジンチェックが付いてしまいます

直すにはヘッドを剥がして、2次エアポートを研磨して

動脈硬化をキレイにしてあげないと直らないそうです。

その為非常に費用もかかるし、そのまま走行しても

走行に全く支障が無い為、大抵は直さないそうです。

最近のプジョーで距離を乗ってくると必ず起こるトラブル

だそうです

理屈は素晴らしいのですが、実践するのは改良が必要なのは

欧州車って感じですね~

ちなみに、国産でもホンダやスバルが同じようなシステムを導入しています!

と、まあたまには難しいごたくを並べておかないと

いつもポンコツの軽自動車を手板金している奴と

思われてしまいますからね