第一、直霊は他境に転生し、大神に向上するの
神命あり。
第二、荒身魂は墓所に止まりてこの邦土を擁護すると共に、
子孫と邦友知人とを監督し、
第三、和身魂は家の霊代、位牌等に止まりて
この子孫邦友を監督し、邦土世界を擁護す。
第四、真身魂、幸身魂、奇身魂は
生前の各事業を擁護監督すると共に、
直霊と和身魂と荒身魂との間を往復逓信の任務を尽くすものである。
川面凡児『祖神垂示の道』《付説》より . . . 本文を読む
形美しくして欲望に訴え、
五感を耽溺させる為の美と、
人の神なる精神に訴えかけ、それを喜ばせる為の美が、
あるのだと思う。
五感のみ発達して、直霊(根源意識)が全く目覚めていない場合は、
おそらく、後者の美は感じないかもしれない。 . . . 本文を読む
おお、母よ! …闇を押し返し、全人類をその光輝で照らす輝ける者よ。
万歳、多くの名をもつ偉大なる者よ…
ムト=イシスという名のもとに神々を産んだものよ!
喉に息をさせる者、ラーの娘よ。
ラーはテフヌトという名のあなたをその口から吐き出したのだ!
おお、ムトの名のもとにあなたの舟に現れたネイトよ!
おお、敬うべき母よ、ネクベトの名のもとに敵を征服する者よ!
おお、心を正しく用いる方法を知る者、 . . . 本文を読む
セトは、地の神ゲブと天の女神ヌトの間に産まれた、
四柱の神々の一柱である。
循環サイクルによる拡張(例えば種子の発芽に象徴されるような)と
豊穣の神オシリス、及び
周期的循環を司る二柱の女神、イシスとネプテュスの弟にあたるが、
長男に与えられる王権を得るために、母ヌトの脇腹を食い破り、
自らの力で産まれたのだと云う。
それでも、オシリスに先んじて産まれることができなかった。
しかし、この出 . . . 本文を読む
白状すると、
踊り食いとか、活け作りとかが大嫌いである。
グルメ番組で、
あんな残酷なことを喜んで放送しているのを、
見ているだけで腹が立つ。
外国人に、これが日本の食文化だとか、
紹介してくれるな、恥ずかしい、と思う。
自分たちの食文化を自慢するまえに、
向こうの価値観に配慮してください、とか。
日本人がみんな、ああいう事を喜んですると、
思われたくない。
あれは一部の食文化だと思いたい . . . 本文を読む
中古にできた神はみな枝であるから、
どうしたら成就するということがわからんから、
このほうが表面へあらわれたら、みな天使として使うぞよ。
大本神諭 明治三十ニ年旧七月
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古代ギリシャのアテナにあたる神を、
古代エジプトではネイトと言うのだそうです。
創造主とされることもある、両性具有の神ですが、
女神として表現されることが多く、
それは、母が子供を守るかのような、
母性的な守護を与 . . . 本文を読む
月読命は、古代エジプトのコンスにあたる神だと
書いたけれど、
コンスは、沈黙の守護神でもあるそうです。
余計な口を慎むことは、味方ばかりでない場においては、
是非とも必要となること。
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チベット仏教において、みぞおちのチャクラには、
上半分が白で、下半分が赤い、
“不滅のティグレ(しずく)”と呼ばれる珠状の粒があるとされます。
この中に、ごく微細な意識(内なるマート、或いはテフヌト) . . . 本文を読む
古来より、人々は、神の降りる場所として、
大きな岩を神聖視した。
これを磐座(いわくら)と言う。
諏訪系の神社にも、磐座は多くて、
上社本宮にもあるし、駒弓神社にも、大きな磐座がある。
磐に神が降りる、という信仰に対して、
磐自体を神さまと見る信仰もあるのかな、と思う。
戸隠山は、手力雄や如来・菩薩の降臨する岩山であると同時に、
九頭竜さまの頭そのものでもある。
(妙高山が、とぐろを巻く体 . . . 本文を読む
古代インダスは、おそらく統一国家ではなく、
都市国家のゆるやかな連合体だったと考えられる。
モヘンジョ・ダロ、ハラッパー、ドーラビーラ、他の、
他の古代都市文明に比べるとやや小規模な都市がいくつもあり、
それらが、根底に共通した文化を持ちながら、
微妙に異なる多彩な精神・物質文明を繰り広げていたと思う。
例えば、都市の作りにおいても、城塞と都市一体のものがあり、
別のものもあり、
信仰にお . . . 本文を読む
“た”行は分子・原子の凝結力、つまり内に向く力を示し、
“た”は、その始まりにおける相、
“ち”は空の状態における相、
“つ”は現世における相、
“て”は地における相で、
“と”は根底(ねそこ)の凝結力になります。
これに対して、“か”行は息吹、つまり外へ発していく力を示し、
“こ”は、その根底における相となります。
“ら”行は、流れを示す音ですから、
アイヌの神々の名前にある、“コロ”の音は . . . 本文を読む
重要な神、たとえば火はモシリコロフチ(国の女神)、
しまふくろうはコタンコロカムイ(村の神)、
立木はシリコロカムイ(地の神)で、
それぞれの持ち場が決められていた。
萩中美枝 『アイヌ文化への招待』
三弥井書店
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モシリコロフチは伊勢内宮の神でウシャス、
コタンコロカムイは高木の神でトト、或いはコンス。
シリコロカムイは、よく分からないのだが、
熊野のケツミコ=スサノオだろうか?
. . . 本文を読む
“く”は一般に、“苦”だったり“消ゆる”の消だったりして、
あまりいい音ではないイメージがある。
でも、一霊四魂の奇魂(くしみたま)は、霊妙な知性の働きを司り、
“くし”の語自体が上古では頭を指していた事が示す通りに、
人体では頭に配す。
“くし”“くすし”は、上古の言葉で、
霊妙・不可思議という意味なのだ。
後の“くすり”の語源でもある。
“くす(薬)”は、病を治す霊妙不可思議な秘術であ . . . 本文を読む
諏訪の神は、正確には、
幾つかのインダス系の神々が複合した存在ですが、
上社本宮の神は、古代エジプトの大気の神シュウにあたるのではないかと思います。
ですから、下社の神は、妻にあたる水気の母神テフヌトになるはずですが、
テフヌトはナイルの水で清められ、ハトホルに生まれ変わったとも言われていました。
下社では“お船わたり”という神事で、
春宮・秋宮の間を神さまが移動することになっています。
つ . . . 本文を読む
インダス遺跡から出土したこの神像。
パッと見たときに、イザナギの命かと思ったのだけど、
よく見れば胸が付いているのである。
これだと、女神さまかなぁ、と
保留になっていた。
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でも、よく考えると、
泰澄上人が感得した白山妙理権現は、
イザナギの命を名乗る女神でもあったような…
男性の祖のようなイザナギの命だけれど、そもそもは
両性具有的な神さまだったのかな?
鳥頭の神像は、初期のメ . . . 本文を読む