わたしは、自分では、
霊覚者とか霊能者とかのジャンルではなく、
思想家のジャンルにチョッピリ
霊覚っぽい毛が生えてる位だと思ってる。
だから、自分の考えが絶対正しいとか言うつもりもないし、
違った現実に突き当たれば、考えを修正もする。
…というか、“絶対正しい”霊覚なんて、
自分を縛るものでしかないと思うんですけど…
意識というのは、自らが知るごく狭い領域しか把握できず、
現実は、それよりず . . . 本文を読む
ハンサムなアイヌを水辺に誘う美しい魔女も神とよぶ。
釧路の八重九郎さんは、「鶴には近寄るな」といっていた。
鶴の仲間には悪知恵の発達したものがいて、
「お前なんか、すぐにだまされてしまう」そうだ。
ポンオタストゥンクル(人間のユーカラのヒーロー)でさえ、
うつくしい娘に姿を変えた鶴に誘惑されそうになった物語を
伝承していたからだった。
萩中美枝 『アイヌ文化への招待』
三弥井書店
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高天原は、一般に“たかまがはら”と読むけど、
これは本当は間違いで、
必ず“たかあまはら”でなくてはならない。
“たかまがはら”では、言霊的に、
高禍原…つまり禍や曲津神の地、という意味になってしまう。
“まが”は、真我であり、曲でもあり、
古来からの、悪を示す音なのである。
この場合、か行は霊の音であり、
ま行は体の音になるので、
か行の後にま行が来る言葉は霊主体従(善)を示し、
ま行の . . . 本文を読む
国母選手の件で、ネット上は結構にぎわっていて、
国母選手の母校には、“殺すぞ”というメールまで入ったらしい。
なんかな…
わたしだって、国母選手の会見は、“イヤな感じだな…”と思ったけど、
吊るし上げる人たちも、同様にイヤだから。
日本では、こういう問題が起きるたび、
いつもの事ですけど…
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例えばなにか失敗して、クラスでシカトされるだけでも、
辛いと思う。
日本国中に責められて . . . 本文を読む
もう何年も前になるのだけど、
どうして日本はダメになったのか?
日本から父性が失われてしまったのだ、父性の回復を!
みたいな動きがあったように思う。
その時に、母性は包容であり、
父性は良い悪いをハッキリさせること、裁きである、
という父性の定義があったように思う。
それがどこから来た概念なのかわからない。
“父性”という時に、軍国時代の男性しか思い浮かばない、
思想の貧困があったように思う。 . . . 本文を読む
深見が、ヤハウェは龍蛇だったと言ったのを、批判してしまったけど、
たしかに、シナイ山には龍蛇がいたようだ。
エールとは違う、自然神だと思うけれど…
一神教の人には失礼かもしれないけれど、
モーセに十戒を与えたのは、この龍蛇ではないかと思う。
エールは、教条で人を縛って裁くような神ではないと思う。
そもそも、ヤコブに現れた神がエールかも、疑問ではあるけど。
ともかく、そのシナイ山の龍蛇が、
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色々な人たちが活躍した、戦前の古神道ムーブメントだけど、
竹内巨麿と、彼の“発見”した竹内文献だけは、
ハッキリとインチキだと思う。
“数億万年前”という時代設定がまず有り得ないし、
竹内さんの顔を見る限り、憑いているのは蛇か、
せいぜい龍蛇だ。
竹内文献や彼の“発見”した超古代の神宝からは、
“どうだ、スゴいだろ!”と主張する為のインチキの匂いしかしない。
彼はもともと御嶽行者だから、
自 . . . 本文を読む
インダス遺跡から出土した、
この、頭に三つの光の輪を戴いた女神さま。
どなたかなぁ、とずっと思っていたのだけど、
やはり、イザナミさま以外には、思い付かない。
三つの輪は、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの
三貴神だろうと思う。
という事は、古事記や日本書紀に見える、
三貴神はイザナギの命単独の禊から生まれた、
という記述は後世の創作で、
本来の話では、やはり、国生みと同じように、
イザナギ . . . 本文を読む
ブラフマーはインダス(インドの先住文化)の神だと思う、と前に書いたけど、
インダスの“神”という概念は、微粒子としての霊質(ひ)と、その様々な形相を示す。
それに対して縄文の“神”は主に自然神であって、
現に存在する自然のエネルギー体そのものだ。
虚空という霊質(ブラフマー)が、仮に形をとってくる、
すなわち下降(降臨)してくるのがインダスの神、
実在する物質がそもそも伴っている魂が縄文の神、 . . . 本文を読む
ウガリットの女神、アナトは、
言霊としては、
ア=天、ナ=イズノメ(〇の中に+のマークで示す)、ト=戸で、
“天のイズノメ(アテナ)をふさぐ戸”、
すなわち天の岩戸の意味になると思う。
アテナが、岩戸によって光を遮られている相を示すので、
テ=照らすの音は抜ける。
つまり、アナトとは、イズノメを封じる、
悪としての大地、アスタルトの分身としての、磐だと思う。
アテナとアナト、
一見似たよう . . . 本文を読む
三千年前頃、弥生人は稲を携え、
海を渡ってやってきたと考えられています。
当時、世界的に大きな気候変動が起こっていて、
日本列島もまた、寒冷化の最中にありました。
主に狩猟採集民だった縄文人は、
それに伴う食料不足に、苦しんでいたと考えられています。
長野県は縄文文化の盛んな地で、
列島の縄文人のおよそ十分の一が住んでいた、と
考える研究者もいるようです。
それが、気候変動により急激な人口 . . . 本文を読む
文化英雄、という種類の神がいる。
いまだ未開、あるいは混乱の状態の人々の前に現れ、
文明や社会道徳をもたらす存在である。
日本では、古事記以前のスサノオの命がおそらくそれで、
記紀にもその片鱗が見える。
北海道の西南部におけるオキクルミは、その代表的な存在だと思う。
南米には、ビラコチャ、トゥヌーパ、パチャカマック、
などと呼ばれる文化英雄神が語り継がれている。
彼は大きく威厳ある男性で、
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チリのアラウカノ族の民間伝承の中に、
チョンチョンという架空動物が見える。
これは、人間の頭のような姿をしていて、
翼のような長い耳をもち、空を飛ぶことができる。
逆さにした南米は、その横顔と同じ形ではないか、
と思う。
ペルーのチクラヨという都市のあたりが鼻で、
エクアドルのグアヤキルが口の下になる。
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チョンチョンは、創造神話とは縁がない。
病人をつけねらい、血を吸おうとする魔 . . . 本文を読む
北は根の国、元の国であるから、
北が一番に善くなるぞよ。
大本神諭 明治三十二年
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バビロニアのマルドゥク神話では、世界は、
ティアマットというドラゴンの死骸からできた事になっている。
これは悪竜だった。
インド神話では、世界は、
プルシャという巨人からできた。
プルシャは祭祀そのものを指すことばでもあるから、
彼は当然、神さまである。
世界地図を引っくり返すと、バビロニアを含 . . . 本文を読む
“リタ”は“天”に相当する、と書いた。
ならば“ダルマ”は、多分“道”にあたるのだろう。
あわせると“お天道さま”で、これは日本では、
太陽を示す言葉だ。
両部神道において、
太陽神を祀る伊勢の内宮は、胎蔵界の大日如来。
外宮は金剛界の大日如来に配するという。
胎蔵界は“理”、金剛界は“智”とみなす。
理は、普遍的な真理そのものであり、女性原理。
智は、現象を見通す叡知であり、男性原理にあた . . . 本文を読む