goo blog サービス終了のお知らせ 

Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

試行錯誤

2010-02-19 | 思索のかけら
わたしは、自分では、 霊覚者とか霊能者とかのジャンルではなく、 思想家のジャンルにチョッピリ 霊覚っぽい毛が生えてる位だと思ってる。 だから、自分の考えが絶対正しいとか言うつもりもないし、 違った現実に突き当たれば、考えを修正もする。 …というか、“絶対正しい”霊覚なんて、 自分を縛るものでしかないと思うんですけど… 意識というのは、自らが知るごく狭い領域しか把握できず、 現実は、それよりず . . . 本文を読む

2010-02-18 | 思索のかけら
ハンサムなアイヌを水辺に誘う美しい魔女も神とよぶ。 釧路の八重九郎さんは、「鶴には近寄るな」といっていた。 鶴の仲間には悪知恵の発達したものがいて、 「お前なんか、すぐにだまされてしまう」そうだ。 ポンオタストゥンクル(人間のユーカラのヒーロー)でさえ、 うつくしい娘に姿を変えた鶴に誘惑されそうになった物語を 伝承していたからだった。 萩中美枝 『アイヌ文化への招待』 三弥井書店 *** . . . 本文を読む

あくま(天熊)

2010-02-16 | 思索のかけら
高天原は、一般に“たかまがはら”と読むけど、 これは本当は間違いで、 必ず“たかあまはら”でなくてはならない。 “たかまがはら”では、言霊的に、 高禍原…つまり禍や曲津神の地、という意味になってしまう。 “まが”は、真我であり、曲でもあり、 古来からの、悪を示す音なのである。 この場合、か行は霊の音であり、 ま行は体の音になるので、 か行の後にま行が来る言葉は霊主体従(善)を示し、 ま行の . . . 本文を読む

吊るし上げる人たち

2010-02-15 | 思索のかけら
国母選手の件で、ネット上は結構にぎわっていて、 国母選手の母校には、“殺すぞ”というメールまで入ったらしい。 なんかな… わたしだって、国母選手の会見は、“イヤな感じだな…”と思ったけど、 吊るし上げる人たちも、同様にイヤだから。 日本では、こういう問題が起きるたび、 いつもの事ですけど… *** 例えばなにか失敗して、クラスでシカトされるだけでも、 辛いと思う。 日本国中に責められて . . . 本文を読む

“男性原理”は裁きではなく知恵である

2010-02-14 | 思索のかけら
もう何年も前になるのだけど、 どうして日本はダメになったのか? 日本から父性が失われてしまったのだ、父性の回復を! みたいな動きがあったように思う。 その時に、母性は包容であり、 父性は良い悪いをハッキリさせること、裁きである、 という父性の定義があったように思う。 それがどこから来た概念なのかわからない。 “父性”という時に、軍国時代の男性しか思い浮かばない、 思想の貧困があったように思う。 . . . 本文を読む

シナイ山の龍蛇

2010-02-11 | 思索のかけら
深見が、ヤハウェは龍蛇だったと言ったのを、批判してしまったけど、 たしかに、シナイ山には龍蛇がいたようだ。 エールとは違う、自然神だと思うけれど… 一神教の人には失礼かもしれないけれど、 モーセに十戒を与えたのは、この龍蛇ではないかと思う。 エールは、教条で人を縛って裁くような神ではないと思う。 そもそも、ヤコブに現れた神がエールかも、疑問ではあるけど。 ともかく、そのシナイ山の龍蛇が、 . . . 本文を読む

竹内巨麿

2010-02-10 | 思索のかけら
色々な人たちが活躍した、戦前の古神道ムーブメントだけど、 竹内巨麿と、彼の“発見”した竹内文献だけは、 ハッキリとインチキだと思う。 “数億万年前”という時代設定がまず有り得ないし、 竹内さんの顔を見る限り、憑いているのは蛇か、 せいぜい龍蛇だ。 竹内文献や彼の“発見”した超古代の神宝からは、 “どうだ、スゴいだろ!”と主張する為のインチキの匂いしかしない。 彼はもともと御嶽行者だから、 自 . . . 本文を読む

イザナミの命

2010-02-08 | 思索のかけら
インダス遺跡から出土した、 この、頭に三つの光の輪を戴いた女神さま。 どなたかなぁ、とずっと思っていたのだけど、 やはり、イザナミさま以外には、思い付かない。 三つの輪は、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの 三貴神だろうと思う。 という事は、古事記や日本書紀に見える、 三貴神はイザナギの命単独の禊から生まれた、 という記述は後世の創作で、 本来の話では、やはり、国生みと同じように、 イザナギ . . . 本文を読む

神道と仏教

2010-02-08 | 思索のかけら
ブラフマーはインダス(インドの先住文化)の神だと思う、と前に書いたけど、 インダスの“神”という概念は、微粒子としての霊質(ひ)と、その様々な形相を示す。 それに対して縄文の“神”は主に自然神であって、 現に存在する自然のエネルギー体そのものだ。 虚空という霊質(ブラフマー)が、仮に形をとってくる、 すなわち下降(降臨)してくるのがインダスの神、 実在する物質がそもそも伴っている魂が縄文の神、 . . . 本文を読む

アナト

2010-02-05 | 思索のかけら
ウガリットの女神、アナトは、 言霊としては、 ア=天、ナ=イズノメ(〇の中に+のマークで示す)、ト=戸で、 “天のイズノメ(アテナ)をふさぐ戸”、 すなわち天の岩戸の意味になると思う。 アテナが、岩戸によって光を遮られている相を示すので、 テ=照らすの音は抜ける。 つまり、アナトとは、イズノメを封じる、 悪としての大地、アスタルトの分身としての、磐だと思う。 アテナとアナト、 一見似たよう . . . 本文を読む

弥生人と古代インダス

2010-01-29 | 思索のかけら
三千年前頃、弥生人は稲を携え、 海を渡ってやってきたと考えられています。 当時、世界的に大きな気候変動が起こっていて、 日本列島もまた、寒冷化の最中にありました。 主に狩猟採集民だった縄文人は、 それに伴う食料不足に、苦しんでいたと考えられています。 長野県は縄文文化の盛んな地で、 列島の縄文人のおよそ十分の一が住んでいた、と 考える研究者もいるようです。 それが、気候変動により急激な人口 . . . 本文を読む

失われた文化英雄

2010-01-19 | 思索のかけら
文化英雄、という種類の神がいる。 いまだ未開、あるいは混乱の状態の人々の前に現れ、 文明や社会道徳をもたらす存在である。 日本では、古事記以前のスサノオの命がおそらくそれで、 記紀にもその片鱗が見える。 北海道の西南部におけるオキクルミは、その代表的な存在だと思う。 南米には、ビラコチャ、トゥヌーパ、パチャカマック、 などと呼ばれる文化英雄神が語り継がれている。 彼は大きく威厳ある男性で、 . . . 本文を読む

南米を逆さにすると

2010-01-17 | 思索のかけら
チリのアラウカノ族の民間伝承の中に、 チョンチョンという架空動物が見える。 これは、人間の頭のような姿をしていて、 翼のような長い耳をもち、空を飛ぶことができる。 逆さにした南米は、その横顔と同じ形ではないか、 と思う。 ペルーのチクラヨという都市のあたりが鼻で、 エクアドルのグアヤキルが口の下になる。 *** チョンチョンは、創造神話とは縁がない。 病人をつけねらい、血を吸おうとする魔 . . . 本文を読む

逆さまの世

2010-01-15 | 思索のかけら
北は根の国、元の国であるから、 北が一番に善くなるぞよ。 大本神諭 明治三十二年 *** バビロニアのマルドゥク神話では、世界は、 ティアマットというドラゴンの死骸からできた事になっている。 これは悪竜だった。 インド神話では、世界は、 プルシャという巨人からできた。 プルシャは祭祀そのものを指すことばでもあるから、 彼は当然、神さまである。 世界地図を引っくり返すと、バビロニアを含 . . . 本文を読む

お天道さま

2010-01-11 | 思索のかけら
“リタ”は“天”に相当する、と書いた。 ならば“ダルマ”は、多分“道”にあたるのだろう。 あわせると“お天道さま”で、これは日本では、 太陽を示す言葉だ。 両部神道において、 太陽神を祀る伊勢の内宮は、胎蔵界の大日如来。 外宮は金剛界の大日如来に配するという。 胎蔵界は“理”、金剛界は“智”とみなす。 理は、普遍的な真理そのものであり、女性原理。 智は、現象を見通す叡知であり、男性原理にあた . . . 本文を読む