ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)

2023年05月21日 | 海外ミステリー(和書)

コルソン・ホワイトヘッドの「地下鉄道」を読んだ。

ピュリッツアー賞受賞作で、書評で薦められていた
作品だ。

19世紀、アメリカ南部農園の奴隷少女、コーラの
物語だ。

母親は、少女だったコーラを置いて、農園から、
逃亡した。成功した唯一の例だった。

とても、無理と考えたコーラも、少年、シーザーから
奴隷を逃す「地下鉄道」の話を聞き、一緒に、逃亡
するこに決める。

それからが、大変な逃亡劇の始まりだった。

前半の農園での生活などは、悲惨な生活に少々、うんざり
するぐらいだったが、逃亡してからは、かなり、スリリング
で、面白くなってくる。

アメリカの闇を描いた作品だが、この地下鉄道がフィクション
ながら、あたかもノン・フィクションのごとく感じる作品に
筆者の筆力を感じさせる。

 


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