コルソン・ホワイトヘッドの「地下鉄道」を読んだ。
ピュリッツアー賞受賞作で、書評で薦められていた
作品だ。
19世紀、アメリカ南部農園の奴隷少女、コーラの
物語だ。
母親は、少女だったコーラを置いて、農園から、
逃亡した。成功した唯一の例だった。
とても、無理と考えたコーラも、少年、シーザーから
奴隷を逃す「地下鉄道」の話を聞き、一緒に、逃亡
するこに決める。
それからが、大変な逃亡劇の始まりだった。
前半の農園での生活などは、悲惨な生活に少々、うんざり
するぐらいだったが、逃亡してからは、かなり、スリリング
で、面白くなってくる。
アメリカの闇を描いた作品だが、この地下鉄道がフィクション
ながら、あたかもノン・フィクションのごとく感じる作品に
筆者の筆力を感じさせる。
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