ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

潮鳴り(葉室麟)

2023年05月29日 | 時代劇はミステリー

「蜩の記」続く羽根藩シリーズ第二弾を読んだ。

蜩の記との繋がりは、まったく無いように感じた。

役目をしくじっって、無頼暮らしに落ちた主人公が、
家督を譲った義理の弟が、切腹したことから、
弟の無念を晴らすべく、立ち上がる物語だ。

主人公は、剣にも優れているのだが、今回は、あまり、
剣劇は見るものがなかった。

むしろ、どうやって、いったん落ちた花を咲かせるのか?

ぼろぼろになった人間が再生するのかの物語になっている。

また、女性の役割が、おおきなウエイトを占めている。

最後は、まるで、水戸黄門か、大岡越前ばりの爽快な
エンディングとなる。

葉室麟の小説は、どれも、読んで損はない。おもしろい。


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