5/11のNHKで、プロフェッショナル、仕事の流儀という番組を見た。
鎌倉投信(http://www.kamakuraim.jp/)という会社の荒井氏の
ストーリーなのだが、ちょっと驚いた。
投資の第一線で疲弊してた時、「日本でいちばん大切にしたい会社」
という本を読んで、考え方がガラッと変わったという。
それから、仲間と、鎌倉投信という会社を興し、単に、投資家を儲けさせる
ためではなく、日本で本当に社会的な価値を創出させるいい会社に
投資していこうと決めたとのことだ。
所詮、株式の上がる下がるなどというのも予測できるものではないと
達観しており、いい会社に、同じ割合で投資することを基本にしているのだ。
そのためには、実際に、その会社に訪問して、事業内容だけでなく、
従業員が誇りに思って仕事をしているかを自分の目で確認するのだ。
もちろん、それだけでなく、やはり、会社としての存続のための安心度も
大事にしており、不安要素は、いくらいい会社でも、安心を得られるように
アドバイスするのだ。
この番組を見て、「日本で一番大切にしたい会社」とは、どんな本かと興味を
持って、図書館から借りてきた。
この本には、5社について主に述べられているが、どれも知らない会社だった。
しかし、その企業理念は、半端ではなかった。
いい会社とは、周りのみんな、特に従業員を幸せにする会社であり、
業績よりも、継続を大切にする会社である。更に、自分たちにしかできない
オンリーワンを大切にする会社だという。
たとえば、島根県の中村ブレイスという会社は、義肢装具の会社だが、
ここで働きたいという若者が後を絶たないという。
それは、この会社が作るものが、世のため、人のためになることがわかって
いるからだという。
10年後には、日本の人々にとってなくてはならない会社になろう。
20年後には、世界の人々にとってなくてはならない会社になろう。という
気持ちで立ち上げたという。
こういった、しっかりとした理念を持つ会社が日本に増えれば、日本という国を
誇りに思える若者も増えていくような気がする。
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