シドニー・シェルダンの作品のなかで、少し、異色な感じがするが、
傑作という声もあり、以前から、読んでみたかった作品だ。
物語は、4人の修道女が、バスク人の地下組織の英雄と逃避行を
することになるが、その4人には、それぞれの過去があるのだ。
その過去がオムニバス形式に語られていくのだ。
異色だと感じるのは、やはり、バスク人の地下組織に対する思い入れ
が感じられるせいかも知れない。
決して、政治色が強いわけではない。
しかし、バスク人の自由を叫ぶ姿は、やはり、シドニーシェルダンとしては
めずらしいかも知れない。
英語も難しくなく、読みやすい。機転で、絶対絶命を切り抜けるシーンも
てんこ盛りで飽きさせない。
一時、シドニー・シェルダンは卒業などと思っていた時期もあるが、
気楽に読めるという点では、やはり、秀逸なストーリーテラーだ。
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