ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

君たちはどう生きるか

2024年04月15日 | 雑記

アカデミー賞を受賞したとのことで、再度、映画放映されだしたので、
「君たちは,どう生きるか」を、先月、見に行った。

平日だったせいか、数えるほどの人数で、しかも、私も含め、中年以上
が多かった。

映像は、さすがという美しさだった。7人の小人ならず、7人のおばばが
出てくるのが面白かった。声優に豪華な俳優陣をふんだんに使っている
のも、面白かった。

ストーリー的には、今までにない新規性は薄かったが、ジブリ的 
ファンタジーを楽しめた。

表題になった「君たちはどう生きるか」の本が映画の中で、最後に
出てくるのだが、著者が、吉野源三郎と山本有三の共著になっている
のが気にかかった。

山本有三は、中学の頃に読んだ「路傍の石」に感動した記憶がある。

調べたところ、山本有三が、体の具合が悪く、吉野に委託して作成
されたらしい。当初は、共著と表記されていたが、途中から、吉野の
名前だけになったらしい。

小説の「君たちはどう生きるか」も気になって、読んでみることにした。

戦時中に、子供たちに読ませる本がないということで、作成されたらしい。

ぎりぎりのところでの、軍部に対する抵抗もあったのかも知れない。

児童文学のようで、哲学的な要素もあり、不思議な感じを覚えた。

山本有三が書いていたら、ちょっと、違った感じになっていたかも知れない。

 


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