ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

消え失せた密画(エーリヒ・ケストナー)

2024年08月16日 | 海外ミステリー(和書)

多分、新聞の書評を読んで、読む気になったのだろう。

ミステリーで、しかも、絵画の盗難にかかわるのだからと。

図書館から借りてきて、その古さに驚いた。

1976年に再版されたものだから、50年近いことになる。

そして、読み終えて、訳者のあとがきを読んで、もっと、
驚いた。あの、「飛ぶ教室」や、「エミールと探偵たち」を
書いた作家の著書なのだ。

読んだことはないが、その題名には、子供ながら、興味を
持った記憶がある。児童文学の傑作であることも。

さて、作者は、ドイツ人で、戦中に、ナチスから迫害されたが、
老母もおり、亡命せず、ドイツ国内に留まっていた。

その中で、何の、政治的な風刺も入れられない、明るいだけの
本作品を書いたのだ。

そう考えると、何とも、やるせなくもあるが、飽きさせない
ストーリー展開には、再度、驚かされた。

 

 


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