ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

英国諜報員アシェンデン(サマセット・モーム)

2024年01月17日 | 海外ミステリー(和書)

サマセット・モームは、うん十年前の学生時代、
「人間の絆」を読んで以来だ。

あの、サマセット・モームが、小説家が主人公のスパイ小説を書いていたのか?

それどころか、ウイキペディアによると、サマセット・モーム自身が、
実は、諜報活動をしていたという事実に驚愕して、この本を読んだ。

小説家が、諜報活動に関わるという設定は、よくある設定らしい。

過去読んだ、ジェフリー・アーチャーの作品の中でも、記憶力抜群の
小説家が、ロシアの小説家の作品を口述で聞いて丸暗記して、
西側で出版するという話を記憶している。

今回の主人公、アシェンデンには、そのような特殊な能力がある
わけでもなければ、007のようなアクションがあるわけではない。
ただ、非常に、冷静であり、人間観察に優れているというものだ。

その結果、信頼され、徐々に、より大きな任務についていくのだ。

16章に分かれているが、それぞれが、短編集でもあり、連続小説
のようにもなっている。

なかなか、面白かった。

 

 


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