読み切れなかった本の書評を書くというのも、ありかなと思い始めている。
この本は、従来の5文型が英語をわからなくしているとして、
VSOP(VERY SIMPLE ONE PATTERN)英文法を提唱している西巻氏の
著書だ。
何故、読み切れなかったかというと、VSOP英文法と、現在の英文法の
違いは、前半部に説明のある下記だけで、残りは、いろいろな場合に
おいて、VSOP英文法でも、説明ができるというところを示している
だけのように感じたからだ。
1.従来の英文法:Oは、目的語(名詞、名詞相当句)
VSOP英文法:Oは、動詞の対象語(動詞のすぐ後ろにくるあらゆる言葉)
2.従来の英文法:文の最後は、副詞、形容詞、直接目的語などバラバラ
VSOP英文法:Pとして、[S,V,O]の主題に対して、叙述語の働き。
補語の定義を理解できる人は、英語の教師以外いない。英語の教師でも
怪しい人がいると、著者は喝破しており、これは、理解できる。
たとえば、I got ready.のreadyは、補語だが、品詞などは気にせず、
”私が手に入れたのは、用意のできた状態。”-->"用意できたよ。”と
動詞の対象語、話の中心Oと考えなさいというのだ。
ここまでは、ちょっと、面白いかもと思えたのだが...
そのあとは、英文法書のいろいろなパターンを、このVSOP英文法で
説明しようと試みたようであり、ちょっと、読み切れなかった。
いずれにしても、英文法がわかりずらくて、私も、学生時代、
英語が嫌いになった原因の一つだっただけに、今の若い方は、
少しは、わかりやすく英文法を習っているといいなと思う次第だ。
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