炎環(永井路子) 2020年12月01日 | 時代劇はミステリー 歴史小説で、直木賞受賞作ということで、「炎環」を読んでみた。 鎌倉幕府の成立、武士の台頭のころを、4編の連作を一本にしたものだ。 阿野禅師、梶原景時、北条保子(政子のいもうと)、北条四郎の4人が、主人公のような4篇であるが、不思議なのは、どれも、かなりの部分で重なり合っている物語の部分があるところだ。 また、鎌倉幕府と言えば、当然、源頼朝、義経、政子、北条時政などの普段なら主役間違いなしの者 . . . 本文を読む