赤毛の司天台(新田次郎) 2020年11月10日 | 時代劇はミステリー 新田次郎の作品としては、マイナーかも知れない。 だが、傑作短編集と言ってよいだろう。 特に、新田次郎のもう一つの専門分野である気象と歴史の関わりに着眼した表題作の「赤毛の司天台」は、面白い。日本の気象予報の先駆けの話なのだ。天文を専門にしている部署に、無理やり、気象予測もやるように指示が出たのが始まりだという。 大奥が参拝に出かけるのに、良い天気の日を聞いてきて、もし、外れたら切腹ものだなん . . . 本文を読む