以前、ダイヤモンドヘッドを登った時の話。
友人の車に乗って、ダイヤモンドヘッドの麓のサンデーマーケットで買い物をしていました。間近に見えるダイヤモンドヘッド。これほど近いと、見上げるという感じではありません。 今度一度ダイヤモンドに上ってみるか・・・
そんな事を考えていながら、なんだか人の流れる方に歩いていって。。。 その先にはどんな景色が広がっているんだろう・・ 山の反対側の景色はどうなっているんだろう。。。 トコトコトコトコ。 話をしているうちに友人を含めて3人の僕達は、結構な所まで歩いて来てしまいました。山頂までは行くと大変だろうけど、かといってここまで来てしまったのだから、最後まで行きたい気がするし・・・ こんな感じでのぼり始めてしまったのが、最初のダイヤモンドヘッド登山でした。
何の準備もした訳ではなく、本当にカジュアルな格好。もちろんミネラルウォーターも懐中電灯も持っていませんでした。(※多分、今はトンネルにライトがついて懐中電灯も必要ないのでは??ないでしょうか) やがて、友人との口数も少なくなって・・ 小学校の時の遠足の岐路、ふざけ疲れてもうすぐ学校に着くという距離で下を向きながら、ひっこぬいた “すすき” をぶんぶん振って皆が無口になって学校到着までを堪えているようなあの風景を想い出しました。トボトボトボトボトボトボ
どれくらい時間が立ったでしょう。 あ~これが登山の苦しみと楽しみなんだ・・
途中からは息をきらし、滴り落ちる汗をふくタオルさえなく、喉の乾きに堪えながら、やっと山頂に辿り着きました。 うわ~~~っ
ワイキキと逆の方向の写真
山頂に辿りついた人々
山頂付近
うわ~風が気持ちいい。友人は、ポケットからハンカチを取り出し、両手で広げて風になびかせていました (多分登頂成功時に国旗を立てるマネをしているのでしょう) うわ~ ホノルルが全く違う顔に見える・・・
山頂からすぐ下を見下ろすと・・
カイマナビーチあたりです
ワイキキのホテル群も小さく・・
達成感と共に、下りの事を考えて意気消沈 この日は風が強くて、汗がひいて体が冷えていくのがわかるので、風邪をひかないように早々に下り始めました。
ところが、登頂の喜びもつかの間、歩いて下りる途中でガムを踏んでしました。一気に最悪の気分。 なんてヒドイ事をするんだろう・・・。疲れている上に、ガムまで踏んでイライラして、ついたガムを取ろうと靴底を石の上にこすりつけました。
綺麗には取れなかったけど、しょうがないな・・と思って歩き始めて振り返ると、年配の女性が、僕が石にこすりつけたガムをティッシュを持ちながら手で取って、ご自分のポケットにしまうのを見ました。
あっっ・・・・・・・。 すぐ戻ってその方に「すみません」と謝りました。
その方は日本人でしたが、「次にまた踏んでしまったら、その人もお気の毒ですものね。」 とにっこり微笑みながら言葉にされました。
穴があったら入りたい。自分のした事が情けなくて、恥ずかしくて、、、 それから下山の風景を見ることもなく、うなだれてホテルまで戻ってきました。
僕のダイヤモンドヘッド初登山の想い出は、自分がした恥ずかしい行動の想い出です。 でも、あの時僕にさりげなく言葉をかけて下さった方の優しさが本当に心にしみました。 人に何かをされて嫌だな・・と思っていても、自分できずかないうちにヒドイ事をしているのだとつくづく思いましたし、本当に勉強になりました。
これも大切なハワイの想い出の1ページです。