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映画「アーティスト」@TOHOシネマズ錦糸町

2012-04-20 12:01:05 | 映画感想
2012/4/19、TOHOシネマズ錦糸町。

第84回アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門を制覇。

やっと見れました。

ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、アギー。



1927年。
ハリウッドでは大人気のジョージ・バレンティン(ジャン・デュジャルダン)
愛犬(アギー)との共演も人気で、新作の初日は大盛況。
劇場の外では追っかけファンや、記者に囲まれて身動きが取れないほど。
そんな中、ファンの一人が落とした財布を拾おうとしてジョージにぶつかる。
ジョージは怒るどころかそのファンを抱き寄せて写真に納まる。

翌日、
新聞を見た妻のドリス(ペネロペ・アン・ミラー)は不機嫌だが、
ジョージはスタジオ運転手(ジェームズ・クロムウェル)の車で出かける。

一方、昨日のファン、ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)は、
自分の写った新聞を手にエキストラのオーディションに出向く。

ダンスのできる女性、としてエキストラに受かったペピー。
背景のスクリーンの向こうでタップの練習をしていて、ジョージと偶然出会う。

スタジオのトップ、アル・ツィマー(ジョン・グッドマン)は、
新聞で映画より目立ったとして彼女に激怒するが、ジョージは彼女が気に入り、
彼女との絡みでは何度もNGを出すほど入れ込んでしまう。

その後、ペピーは少しずつ良い役を貰い、ビッグネームになっていく。

1929年、スタジオはトーキーの試作に入る。

最初のデモンストレーション・フィルムを見たジョージは一笑に付すが、
スタジオはサイレントの製作を止め、オール・トーキーで行くことにした。

ここからジョージとペピーの人生は交差し、
映画界の主役は交替することになる。

おりしも大恐慌の時代。
サイレントにこだわるジョージは凋落し、
時代の波に乗ったペピーはスターの座に。

二人の行く末はどうなってしまうのだろうか。

**

音声によるセリフが「ほとんど」ない、BGMだけの映画。

本物のサイレント映画のように字幕のカットがそこここに挿入され、
すべて観客の想像で進むわけではなく、展開が分からなくなることはないし、
音楽が情景と感情を表していて効果的だった。

アギーがいい味を出していて、とてもいいアクセントになっている。



1930年代。
カメラは手回し式。
上映館がソニーデジタル4Kというのも象徴的。


山肌に掲げられた「ハリウッド」サインは「HOLLYWOODLAND」

大恐慌が落とす暗い影はピーター・ジャクソンの「キングコング」にも出てきた。



あちらこちらに見た顔が。

運転手のジェームズ・クロムウェルは
「i,ロボット」の博士、「ブッシュ」のパパブッシュ。

オーディション会場で会う老人は「時計仕掛けのオレンジ」
「ドゥームズデー」のマルコム・マクドウェル。

ジョージがタキシードを売る質屋の親父は
コメディに多く出てるケン・ダビシャン(デイビシャン)。

最初のカーテンコールの女優は「チャリチョコ」で
アナソフィア・ロブの母、ミッシー・パイル。

などなど。

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2 コメント

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映画の通 (iina)
2012-05-04 09:18:34
登場人物の俳優たちまで列挙できてしまうとは、さすがに映画通ですね。
低予算で、撮影日数はわずか35日間で、アカデミー賞5冠は快挙でした。サイレントらしさを出すため
コマ落としする等していてもCGを用いたシーン等、手法は新しくもありました。

ところで、まだ若いのに体調を崩したとは養生ください。
返信する
iinaさんへ (KGR)
2012-05-04 10:03:25
お気遣いありがとうございます。
でも、若くはないんですよ。
けさから流動食になりました。

「通」と言っていただくほどの知識はありませんが、嬉しいです。

古い映画に関しては「ヒューゴ」の方が盛りだくさんでしたね。
あちらでは噂に聞いていただけの映画も見れて良かったです。
返信する

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