
2016年1月9日。
ユナイテッドシネマ豊洲、10番スクリーン。
やっとI列で鑑賞できた。
H列でも悪くはないがI列の方が高さはぴったり。
**
トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、スコット・シェパード。
*
1957年、東西冷戦の真っただ中、アメリカとソ連の双方は
互いにスパイを送り込み、諜報合戦を繰り広げていた。
ニューヨーク、ブルックリンブリッジの近くに住むソ連のスパイ、
ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)は、黙々と活動していたが、
FBIにしっぽをつかまれスパイ容疑で逮捕される。
ニューヨークで保険関係の仕事をしていた敏腕弁護士の
ジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)はアベルの裁判で
いわゆる国選弁護人として推薦され弁護を引き受けることになった。
ドノバンがアベルの弁護をすることは新聞で報道され、
ドノバンは人々の好奇の目にさらされる。
ドノバンの弁護も虚しく陪審がアベルに対し有罪を宣告して結審した。
ドノバンはアベルを捕虜交換要員として生かしておいて損はないと判事を説得、
判決は死刑ではなく懲役30年となる。
一方、米空軍はフランシス・ゲイリー・パワーズ(オースティン・ストーウェル)らを
超高空を飛びながら超高感度カメラで地上の軍事施設などを撮影するU2で、
ソ連上空をスパイするメンバーに選出する。
1960年のスパイ飛行の日、対空砲火が届かないはずだったU2はあっさり被弾して
コントロールを失い墜落、パワーズはソ連軍に捕まり、10年の刑となる。
1961年、東ドイツは、西ベルリンを包囲する壁の建設を開始、
逃げ遅れたアメリカ人留学生のフレデリック・プライヤー(ウィル・ロジャース)は
東ドイツ公安に逮捕されてしまう。
*
同じころ、ドノバンにアベルの妻から手紙が届き、
CIAはソ連からの捕虜交換の申し出だと見る。
こうしてドノバンに捕虜交換交渉の密命が下った。
場所は東ベルリン。
政府は表向き関与しないことになり、ドノバンただ一人で東ベルリンに入る。
果たして交渉の行方は。
パワーズ、そしてプライヤーの運命は。
**
派手な撃ち合いも爆破もなく展開は淡々と進むが、
そこここで垣間見せる緊張感が真に迫る。
ほぼほぼトム・ハンクスの一人舞台だが、対比するマーク・ライアンス(アベル役)の
飄々とした感じが、更にトム・ハンクスを際立たせている。
語りで説明をせず、表情で語り、状況を背景で見せるところなどはさすが。
ギリギリまで本当にうまくいくかどうかドキドキさせ、
さらにその後の展開まで観客の脳裏に刻みこむ。
演技、演出、カメラワークがうまくマッチしている。
*
「事実に基づく」とあるが、英語字幕では「Based on a true story」ではなく
「Inspired by a true story」なので、事実からは多分に脚色されてますよ、
というところか。
これもスピルバーグのお得意かな。
*
捕虜交換のグリーニッケ橋は実際の場所だそうだ。
チェックポイント・チャーリーは専門用語っぽく聞こえるが、
単に「検問所C」の意味。
日本的言い方なら「第3検問所」といったところか。
チャーリーはCを聞き間違えないためのフォネティック・コードと呼ばれる言い方。
A:アルファー、B:ブラボー、などの決まりがあるが、違う言い方をすることもある。
例えば、戦争映画でよく無線通信の時に了解の意味で「ラジャー」と言うが、
「ラジャー」という単語があるわけではない。
無線通信で了解を表す略語が「R」であり、「R」のフォネティック・コードは
本来「ロミオ」だが「ロジャー」を使うこともあり、それがアメリカ訛りで
「ラジャー」と聞こえると言うわけ。
ユナイテッドシネマ豊洲、10番スクリーン。
やっとI列で鑑賞できた。
H列でも悪くはないがI列の方が高さはぴったり。
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トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、スコット・シェパード。
*
1957年、東西冷戦の真っただ中、アメリカとソ連の双方は
互いにスパイを送り込み、諜報合戦を繰り広げていた。
ニューヨーク、ブルックリンブリッジの近くに住むソ連のスパイ、
ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)は、黙々と活動していたが、
FBIにしっぽをつかまれスパイ容疑で逮捕される。
ニューヨークで保険関係の仕事をしていた敏腕弁護士の
ジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)はアベルの裁判で
いわゆる国選弁護人として推薦され弁護を引き受けることになった。
ドノバンがアベルの弁護をすることは新聞で報道され、
ドノバンは人々の好奇の目にさらされる。
ドノバンの弁護も虚しく陪審がアベルに対し有罪を宣告して結審した。
ドノバンはアベルを捕虜交換要員として生かしておいて損はないと判事を説得、
判決は死刑ではなく懲役30年となる。
一方、米空軍はフランシス・ゲイリー・パワーズ(オースティン・ストーウェル)らを
超高空を飛びながら超高感度カメラで地上の軍事施設などを撮影するU2で、
ソ連上空をスパイするメンバーに選出する。
1960年のスパイ飛行の日、対空砲火が届かないはずだったU2はあっさり被弾して
コントロールを失い墜落、パワーズはソ連軍に捕まり、10年の刑となる。
1961年、東ドイツは、西ベルリンを包囲する壁の建設を開始、
逃げ遅れたアメリカ人留学生のフレデリック・プライヤー(ウィル・ロジャース)は
東ドイツ公安に逮捕されてしまう。
*
同じころ、ドノバンにアベルの妻から手紙が届き、
CIAはソ連からの捕虜交換の申し出だと見る。
こうしてドノバンに捕虜交換交渉の密命が下った。
場所は東ベルリン。
政府は表向き関与しないことになり、ドノバンただ一人で東ベルリンに入る。
果たして交渉の行方は。
パワーズ、そしてプライヤーの運命は。
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派手な撃ち合いも爆破もなく展開は淡々と進むが、
そこここで垣間見せる緊張感が真に迫る。
ほぼほぼトム・ハンクスの一人舞台だが、対比するマーク・ライアンス(アベル役)の
飄々とした感じが、更にトム・ハンクスを際立たせている。
語りで説明をせず、表情で語り、状況を背景で見せるところなどはさすが。
ギリギリまで本当にうまくいくかどうかドキドキさせ、
さらにその後の展開まで観客の脳裏に刻みこむ。
演技、演出、カメラワークがうまくマッチしている。
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「事実に基づく」とあるが、英語字幕では「Based on a true story」ではなく
「Inspired by a true story」なので、事実からは多分に脚色されてますよ、
というところか。
これもスピルバーグのお得意かな。
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捕虜交換のグリーニッケ橋は実際の場所だそうだ。
チェックポイント・チャーリーは専門用語っぽく聞こえるが、
単に「検問所C」の意味。
日本的言い方なら「第3検問所」といったところか。
チャーリーはCを聞き間違えないためのフォネティック・コードと呼ばれる言い方。
A:アルファー、B:ブラボー、などの決まりがあるが、違う言い方をすることもある。
例えば、戦争映画でよく無線通信の時に了解の意味で「ラジャー」と言うが、
「ラジャー」という単語があるわけではない。
無線通信で了解を表す略語が「R」であり、「R」のフォネティック・コードは
本来「ロミオ」だが「ロジャー」を使うこともあり、それがアメリカ訛りで
「ラジャー」と聞こえると言うわけ。
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