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プレSE、「少額訴訟」 第二章 その5

2008-03-24 09:24:24 | 趣味
御厨は、相槌を打ちながら、諫元の言葉をメモしていく。

「そうです。まあ、業者が原告になって訴訟を起こすような場合は、
 彼らも法に則って計算し直して、書類をきちんと揃えてきますから
 あまり問題になるようなことは無いんですが。
 それでも確認のために再計算しないといけませんし、
 金融業以外の企業や個人対個人などの場合は、
 利率は約束していても計算がちゃんとできてなかったりしますから。」

「なるほど。」

「場合によっては裁判官が利率を減免したり、
 分割払いを認めるようなこともありえます。」

「分割だとまた、利息が変ったりするんですか。」

「原則として、利息に利息をつけることありませんが、
 分割手数料のようなものを認める場合はあります。
 ま、いずれにしても裁判の場で請求金額の確定をするわけです。」

「今までの訴訟の場合の計算とは違うんですか。」

「基本的には同じですが、大体の場合は、相当長期間の貸借になりますし、
 利率の異なる借り増しなどもあって、計算がかなり複雑になります。
 関係書類の精査も必要ですし、少額であっても少額訴訟になじまないと判断すれば
 通常の訴訟になることもあります。」

「はい。」

「それで判決の言い渡しと判決文の交付を行います。」

「即時ですか。」

「ええ、まあ。
 実際には判決文の印刷などに多少時間が掛かるとは思っていますが、
 定型文をいくつか用意しておいて、その中から選択して組み合わせていけば
 判決文が出来上がっていくような仕掛けを考えています。」

「定型文はどんな内容ですか。」

「まだ完全に決まっているわけではないのですが、
 別の法律の関連で、ここに事例が載っているので
 これが参考になると思います、この本を後でお貸しします。」

諫元は、A5かもう少し小さめのサイズの小冊子を開いて見せた。

***


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