試写会「シェイプ・オブ・ウォーター」@有楽町朝日ホール

２０１８/２/２２、有楽町朝日ホール。

久々の試写会で、久々の有楽町朝日ホール。
行き方を忘れ、最寄り駅を確認してから出かける。

ここは舞台のサイズが変えられ、それに伴って座席の構成も変えられるが、
今回はＡタイプ６３６席構成だった。

前方のＡ列からＥ列の５列は傾斜がなく、横通路を挟んでＦ列から傾斜がある。
全席自由席で今回はＥ列１３番１４番に陣取った。

全体に空きがあったとはいえ、中央付近の良い席に座っていながら、
荷物用に席を取るのは止めてほしいものだ。

さて、映画は今年の第９０回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞など
最多１３部門にノミネートされている「シェイプ・オブ・ウォーター」

監督はギレルモ・デル・トロ、異形のクリーチャーがお得意。

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サリー・ホーキンス、オクタビア・スペンサー、リチャード・ジェンキンス、
マイケル・シャノン、マイケル・スタールバーグ、

＊

時は１９６２年、米ソ冷戦の真っただ中。

聴力に問題はないが、声が出せないエリザ・エスポジート（サリー・ホーキンス）は、
政府のオッカム航空宇宙研究センターで夜勤の掃除婦をしている。

ある日、研究所にストリックランド（マイケル・シャノン）がアマゾンで捕まえたと言う
半魚人を連れてくる。

ストリックランドは責任者のホフステットラー博士（マイケル・スタールバーグ）の制止も聞かず、
半魚人を虐待し、両生類的能力の秘密を探ろうとしている。

一方、ホフステットラー博士は、ソ連のスパイでありながら、半魚人に魅入られる。

エリザは密かに研究室に入り、半魚人に茹で卵を与え、音楽を聴かせるなどして警戒心を解き、
心を通わせていく。

しかし、ストリックランドは半魚人を解剖してその構造や機能を明らかにしようと考える。

エリザは隣のジャイルズ（リチャード・ジェンキンス）に手伝わせて、半魚人を逃がすことを計画する。

同僚のゼルダ（オクタビア・スペンサー）はエリザの不穏な動きに気づく。

果たして、エリザの計画はうまくいくのだろうか。
仮に連れ出せたとして、半魚人を生きながらえさせることはできるのか。

ストリックランドにばれないのか。
ホフステットラ―博士は敵か味方か。

＊＊

ギレルモ・デル・トロ監督お得意のダーク・ファンタジー。
主人公とその相手役がともにセリフがない異色作。

異端、異形、異文化などへの偏見に対する皮肉も交えており、けっして若い女性受けを狙った作品ではない。
シリアスな場面だけでなく、そこここに笑えるシーンがあるが、現実にもありそうなもので違和感はない。

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半魚人が単なる異形の半魚人ではなく、治癒力などを持った超人的存在として描かれる。
時々体の模様が青く光り、姿にビビるリチャード・ジェンキンスにも「美しい」と言わしめる。

演じるダグ・ジョーンズはギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」でも異形の怪物を演じるほか、
同監督の「ヘルボーイ」でも半魚人のエイブ・サピアンを演じている。１９２ｃｍの長身。

人の良い店員が、黒人にあからさまな差別をしたり、ホモっ気に嫌悪感を示したり、当時のアメリカの気質と言うか、
差別や偏見がごく普通に存在していたことを示す場面もあったり。

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マイケル・スタールバーグはホアキン・フェニックスに似ている。
「メッセージ」や「ドクター・ストレンジ」にも出ていた。

サリー・ホーキンスの出演作は何本か見ているが出演の記憶がない。
ハリウッド版（渡辺謙版）の「ゴジラ」に出ているし、その続編にも同じ役で出ているので
それなりに重要な役だと思うが、全く覚えてない。

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アマゾンで捕獲したと言う割には塩水に棲むのはどういうことか。
「海に帰す」ことと「未開の地で現地人に崇められている」ことの辻褄合わせにしてはきつい。

猫のようにいざと言うときに爪が出る方が、半魚人の感情がわかりやすくなって良かったかなとも思う。

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最後に、
試写会主催者にお願い。
穴の開いていない（ホチキスしていない）チラシも是非用意しておいてほしい。
出来れば、きれいなチラシを取っておきたいから。


私だけでなく、チラシの収集をしている人は結構多い（はず）