
2010/4/24 TOHOシネマズ錦糸町。
3D字幕版。
TOHOシネマズの3DはXpanD。
例の赤いメガネで返却するやつ。
重い、暗い、メガネ使用者には使いづらいなどの不評があるが、
2時間程度の映画ならさほど苦にならない。
**
サム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、ピート・ポスルスウェイト。
**
漁師のスピロス(ピート・ポスルスウェイト)は海で棺を拾い、中にいた赤ん坊を助ける。
ちなみに一緒にいた母親と思われる美女はすでに死亡。
やがて、赤ん坊はペルセウスと名付けられ、スピロスの子として育てられる。
20年後、人々の信仰心は薄れ、不作は続きスピロスでさえ、
このままではいつかだれかが立ち上がるだろうという時代。
ある日海岸近くを行くスピロスの船から、崖の上のゼウス像が倒されるのが見える。
信仰心を失い、奢ったアルゴスの兵士が像を壊したのだ。
途端に海中から冥界の神ハデス(レイフ・ファインズ)の部下の怪鳥が現れ、
あっという間に兵士全員を殺害する。
続いて現れたハデスはスピロスの船も破壊、海中に没したスピロスは
ペルセウスの救助空しく海中に没してしまう。
ペルセウスはアルゴス兵に助けられてアルゴスへ行く。
アルゴスではケフェウス国王とカシオペア王妃主催の酒宴の最中だった。
奢り高ぶり、神への蔑みの言葉を吐くカシオペアの前にハデスが現れ、
カシオペアの若さを吸い取り、王女アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)を
生贄にしなければ、クラーケンによってアルゴスを滅ぼすと言い残して去る。
アルゴス兵のリーダー、ドラコ(マッツ・ミケルセン)は、
クラーケンを倒すため隊を編成し、ペルセウスも入れる。
この時点でペルセウスはすでにデミゴット(半神半人)であることがわかっている。
一方、オリンポスでは、ゼウス(リーアム・ニーソン)の12神会議が行われていた。
そこへハデスが現れ、人々の信仰を取り戻すのは慈愛ではなく畏怖だとして、
人々に恐怖を与える許可を取り付ける。
ペルセウスの一行は、クラーケンの弱点を探るため、3人の魔女の住む地獄山に向かうが、
ハデスの手下のカリボス(ジェイソン・フレミング)に襲われる。
果たして一行はクラーケンの弱点を知り、それを倒すことができるだろうか。
***
この映画のタイトルでゼウスらの父、クロノスの一族である巨神「タイタン」は出てこない。
時系列的には、ゼウスがタイタンを滅ぼして神々の王に君臨してから後のことになる。
本作では、ペルセウスをゼウスとアクリシオスの妻との間にできた子としているが、
神話では、ペルセウスの母はアクリシオスの娘ダナエであり、
アクリシオスは妻の不倫を怒ったわけではなく、ペルセウスが自分を殺すと予言されたため、
ダナエを隠していたが、ゼウスに忍び込まれた。
アクリシオスは自分を殺すとされたペルセウスを殺そうとしたができず、
ダナエとともに流し、セリポス島のディクチュスに救われたとされている。
*追記*
「アクリシオスの妻」とはどこで見たかはっきりしないが、確かにそう出ていた。
しかし、最近見た「特典映像」では、アクリシオスがダナエとその子を棺桶に入れて
流すシーンがあるのだが、字幕には「娘ダナエ」とはっきり出ていた。
赤ん坊は(自分の)「孫」とも出ていたように思う。
**
映画では、メデューサの姿を映す盾をサソリの殻で作っているが、
神話ではアテナにもらった盾になっている。
また、神話ではペルセウスの妻はアルゴスの王女アンドロメダ。
映画で妻になるイオは、神話ではゼウスの妻のヘーラーに使える女官だったが、
ゼウスの浮気相手となってヘーラーに追われ、のちに許されてエジプト王の妻となる。
*
ペルセウスは、Perseusとつづり、英語ではパーシアスと発音する。
そう、パーシーが耳に残り、そこここで「パーシー・ジャクソン」が頭をよぎった。
3Dは迫力があるがもともと3Dとして撮影していないため、
一部に不自然に見える部分があったり、せっかくの3Dが生きてこないシーンもあった。
とはいえ、大作の3D化はもはや戻れない「流れ」であろう。
「3Dであることの是非」を議論することはある意味無駄かもしれない。
*
イオのジェマ・アータートンを「007慰めの報酬」のボンドガールと書いている記事がある。
「慰めの報酬」のボンドガールって、オルガ・キュリレンコじゃん、
007に出たら誰でもボンド・ガールでもあるまいと思ったのは私だけではないだろう。
(Wikiには、ジェマ・アータートンの名前も載っている)
映画を見てもさっぱりで、誰だっけ?状態。
調べたら、あのオイルまみれで死ぬ役のフィールズだった。
ついでに「007」つながりでいえば、マッツ・ミケルソンは
「007/カジノ・ロワイヤル」のル・シッフルです。
あの映画でもなかなか名演技でしたが、今回も光ってました。
3D字幕版。
TOHOシネマズの3DはXpanD。
例の赤いメガネで返却するやつ。
重い、暗い、メガネ使用者には使いづらいなどの不評があるが、
2時間程度の映画ならさほど苦にならない。
**
サム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、ピート・ポスルスウェイト。
**
漁師のスピロス(ピート・ポスルスウェイト)は海で棺を拾い、中にいた赤ん坊を助ける。
ちなみに一緒にいた母親と思われる美女はすでに死亡。
やがて、赤ん坊はペルセウスと名付けられ、スピロスの子として育てられる。
20年後、人々の信仰心は薄れ、不作は続きスピロスでさえ、
このままではいつかだれかが立ち上がるだろうという時代。
ある日海岸近くを行くスピロスの船から、崖の上のゼウス像が倒されるのが見える。
信仰心を失い、奢ったアルゴスの兵士が像を壊したのだ。
途端に海中から冥界の神ハデス(レイフ・ファインズ)の部下の怪鳥が現れ、
あっという間に兵士全員を殺害する。
続いて現れたハデスはスピロスの船も破壊、海中に没したスピロスは
ペルセウスの救助空しく海中に没してしまう。
ペルセウスはアルゴス兵に助けられてアルゴスへ行く。
アルゴスではケフェウス国王とカシオペア王妃主催の酒宴の最中だった。
奢り高ぶり、神への蔑みの言葉を吐くカシオペアの前にハデスが現れ、
カシオペアの若さを吸い取り、王女アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)を
生贄にしなければ、クラーケンによってアルゴスを滅ぼすと言い残して去る。
アルゴス兵のリーダー、ドラコ(マッツ・ミケルセン)は、
クラーケンを倒すため隊を編成し、ペルセウスも入れる。
この時点でペルセウスはすでにデミゴット(半神半人)であることがわかっている。
一方、オリンポスでは、ゼウス(リーアム・ニーソン)の12神会議が行われていた。
そこへハデスが現れ、人々の信仰を取り戻すのは慈愛ではなく畏怖だとして、
人々に恐怖を与える許可を取り付ける。
ペルセウスの一行は、クラーケンの弱点を探るため、3人の魔女の住む地獄山に向かうが、
ハデスの手下のカリボス(ジェイソン・フレミング)に襲われる。
果たして一行はクラーケンの弱点を知り、それを倒すことができるだろうか。
***
この映画のタイトルでゼウスらの父、クロノスの一族である巨神「タイタン」は出てこない。
時系列的には、ゼウスがタイタンを滅ぼして神々の王に君臨してから後のことになる。
本作では、ペルセウスをゼウスとアクリシオスの妻との間にできた子としているが、
神話では、ペルセウスの母はアクリシオスの娘ダナエであり、
アクリシオスは妻の不倫を怒ったわけではなく、ペルセウスが自分を殺すと予言されたため、
ダナエを隠していたが、ゼウスに忍び込まれた。
アクリシオスは自分を殺すとされたペルセウスを殺そうとしたができず、
ダナエとともに流し、セリポス島のディクチュスに救われたとされている。
*追記*
「アクリシオスの妻」とはどこで見たかはっきりしないが、確かにそう出ていた。
しかし、最近見た「特典映像」では、アクリシオスがダナエとその子を棺桶に入れて
流すシーンがあるのだが、字幕には「娘ダナエ」とはっきり出ていた。
赤ん坊は(自分の)「孫」とも出ていたように思う。
**
映画では、メデューサの姿を映す盾をサソリの殻で作っているが、
神話ではアテナにもらった盾になっている。
また、神話ではペルセウスの妻はアルゴスの王女アンドロメダ。
映画で妻になるイオは、神話ではゼウスの妻のヘーラーに使える女官だったが、
ゼウスの浮気相手となってヘーラーに追われ、のちに許されてエジプト王の妻となる。
*
ペルセウスは、Perseusとつづり、英語ではパーシアスと発音する。
そう、パーシーが耳に残り、そこここで「パーシー・ジャクソン」が頭をよぎった。
3Dは迫力があるがもともと3Dとして撮影していないため、
一部に不自然に見える部分があったり、せっかくの3Dが生きてこないシーンもあった。
とはいえ、大作の3D化はもはや戻れない「流れ」であろう。
「3Dであることの是非」を議論することはある意味無駄かもしれない。
*
イオのジェマ・アータートンを「007慰めの報酬」のボンドガールと書いている記事がある。
「慰めの報酬」のボンドガールって、オルガ・キュリレンコじゃん、
007に出たら誰でもボンド・ガールでもあるまいと思ったのは私だけではないだろう。
(Wikiには、ジェマ・アータートンの名前も載っている)
映画を見てもさっぱりで、誰だっけ?状態。
調べたら、あのオイルまみれで死ぬ役のフィールズだった。
ついでに「007」つながりでいえば、マッツ・ミケルソンは
「007/カジノ・ロワイヤル」のル・シッフルです。
あの映画でもなかなか名演技でしたが、今回も光ってました。
昨年の平均単価は1217円ですから、+300円は劇場にとっても大きいでしょう。
全米でも年間興行収入が過去最高だったり、3Dの経済効果は大きいようです。
XpanDよりRealDが増えてほしい。
この作品は3Dで観たんですが、どうも違和感がありました。
メガネをはずして観たほうが、よっぽどすっきり観れるのでは・・・と、
クラーケンあたりで気がつきました。
特にアクションシーン。
横への移動が多く、縦方向の奥行きの見せ方が薄かった気がします。
それはともかく3D化はもう戻れない流れでしょう。
伝えられてる神話と比較されてるレビューをほとんど見かけないのでKGRさんの記事を楽しく読ませて頂きました。
そういえば神話ではゼウスは黄金の雨に身を変えてダナエに会いに行ったと思うんですけど、その部分も過激な話になっていて子供向けと思われる吹替版ではどう訳してるのか気になったんですよね(笑)。
神話をよく御存じのかのんさんに比べて、俄か勉強でお恥ずかしいですが、元々はどうだったのか気になったもので。
「違い」を記述してはいますが、実のところ、映画は映画、神話は神話(あるいは原作は原作)別物で構わないと思ってます。
3Dは主流になってくるのかなあ。
そういや007つながりが二人いましたねー。
マッツ・ミケルソンは見違えました。
この映画、映画館で上映中には(3D上映で)観に行こうと思っていたのですが、時間の都合がつかず断念。
ただ、KGRさんの記事やコメントも含め、後で情報を得る限りわざわざ観に行くほどでもなかったのかな…と結果オーライな感じですかね。
原点の神話とは細かな部分が違うストーリーでしたが、細かすぎてどうでもいいじゃん…とか思ったりもして。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
いや、その通りですね。
巷では原作とどう違うとかこう違うとかが盛んに言われますが、とか言ってる私も神話とどう違うとか書いてますけど、原作は原作、映画は映画ですから。
ただ、後付け3D化は失敗の部類に入るでしょう。
ダメになったとは思いませんが、金掛けたほどの効果はなかったです。