ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

試写会「火天の城」@ヤクルトホール

2009-08-22 14:23:24 | 映画感想
2009/8/21、新橋のヤクルトホールでの開催。
  
西田敏行、椎名桔平、大竹しのぶ、福田沙紀、寺島進、水野美紀、
笹野高史、山本太郎、夏八木勲、緒方直人、西岡徳馬、石田卓也。

有名俳優人がいっぱい出ているし、ところどころお笑い
(マエケンこと前田健、次長課長河本、ココリコ遠藤)も出ている。

**

冒頭に字幕での説明があって、
謎に包まれた信長の安土城の築城にまつわる物語だと知らされる。

時は1500年代後半、群雄割拠の時代。
熱田の宮番匠、岡部又右エ門(西田敏行)の仕事場に、
織田信長(椎名桔平)が現れ、安土に5重の天守閣を持つ城を造るという。

そしてそれを5重の天守閣はできると明言した岡部又右エ門に託す、というのだ。

冷ややかな目で見る城奉行らをよそに、又右エ門は設計準備に取りかかる。
また、安土の城建設予定地で信長の大構想を知り、驚愕する。

信長は、5層の4層目までを吹き抜けにせよと命じるが、
又右エ門は首を縦に振らない。
突如、信長は指図較べ(設計コンペ)にすると言い出した。
対抗馬は金閣の設計者池上五郎右衛門(石橋蓮司)と
東大寺の設計者一族の中井孫太夫(内田朝陽)。

コンペには図面と雛形が提示され、5層6階地下1階で、
唯一吹き抜けを造らなかった又右エ門は打ち首になりかけるが、
雛形に火を放ち、吹き抜けは火の通り道となるからだめだとして信長を説得、
3年の工期で築城を命じられる。

大挙して建設現場に赴いた岡部衆、石工の戸波清兵衛(夏八木勲)らの
協力もあって、順調に進んでいるかに見えた。

この後も心柱にする巨木の調達、地盤沈下による骨組みの狂い、などの不具合や、
戦争による職人たちの供出と離反、愛する妻の死などが起こる。
又右エ門は無事に期日どおりに工事を完成させられるのだろうか。

***

長い。
全体に盛り上がりに欠け、それぞれのシーンがやや冗長というか緩慢。
もう少しテンポよく進行してもらえると良かった。

熟年向けには、大竹しのぶと西田敏行の夫婦愛、
もう少し若い世代には、水野美紀と山本太郎、
さらに若い世代には福田沙紀と石田卓也、と
各年代層に受けるようなエピソードを混ぜたのも長くなった要因か?

ほかにもエピソードが展開上無意味とはいわないが、
他のシーンとつながらない部分もあって、
2時間20分にする必要があったのかは疑問だ。

**

余談だが、記になった点を2つ。

ひとつは緒方真人から西田敏行に当てた書状で、
カタカナが多用されていたのは時代考証から見てどうなのか?
カタカナはこの時代には完成していたとは思うが、書状に使ったのか。
特にヒノキを「ヒノキ」としたのは違和感があった。
最低でも檜でしょう。

もうひとつこれは突っ込みどころではないが、
椎名桔平のせりふが途中からモンスターエンジンに聞こえてしょうがなかった。
あの例の上半身裸で「わたしだ」とかやるやつね。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« USLPGA、ソルハイムカップ、初日 | トップ | MLB、8/21、松井2発7打点 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (maki)
2012-05-04 14:46:26
コメントありがとうございました

必要のないエピソードが多く散漫な印象が残る作品でしたが
クライマックスの「おまえたちこそ神の手じゃ~」のあたりは
さすがに上手くて感動できましたね
役者のレベルをそろえて欲しかった気もしますが、
なかなか豪華な俳優陣でした、だからこそもったいない気もするんですよねえ
返信する
makiさんへ (KGR)
2012-05-04 15:33:29
そうですよね。
邦画は総じて編集に問題がある気がしなくもありません。
基本長すぎですよね。
返信する

コメントを投稿

映画感想」カテゴリの最新記事