Sleeping in the fields of gold

小麦畑で眠りたい

豚汁

2015-10-18 | Weblog

ここのところ寒くなって来たので、豚汁を作った。
今日の豚汁はね、割りに上手くいった気がする。

というのも、昼間から作ってそのまま夜まで放置しておいたから、少し味が染みて二日目の豚汁みたいに。

相変わらず具だくさんで。
汁が見えん(笑)。

大根
人参
里芋
牛蒡
豚バラ肉
ネギ
豆腐
まいたけ

で、お味噌も仙台味噌と、もそっと若い味噌とマルコメの味噌と。3種類ブレンド。
赤みそも入れてみたらよかったかなー?
そろそろ手前味噌も食べられる時期なはずなのだが、あれしょっぱいんだよねー(笑)若いから尚更。

信州の八幡屋さんの柚子七味で食べました。
あれ、つい「ありごろう」って読んじゃう。磯五郎なんだけど(笑)。

温かいものが美味しく感じるようになってきましたねぇ。

幼いころ、私は「ぶたじる」と呼んでいた。
いまでも「とんじる」より「ぶたじる」の方がしっくりくる。

コウノドリ

2015-10-17 | Weblog

綾野剛くん主演の産科医の活躍を描いたドラマ『コウノドリ』の初回を観た。

なかなか、良かったと思う。
1話完結的に、さまざまな事情の患者さんが来て、という設定。

初回は妊娠したものの通院しておらず検診を一度も受けていない「未受診妊婦」のお話。妊婦を演じた清水富美加ちゃんが、とても良かったねぇ。この子、若手の中では結構好きな女優さん。ちょっとげっ歯目っぽい顔立ちで、美人というわけじゃないけれど、なんとなく魅かれる。

綾野君の愛情あふれる産科医役ももちろんいいが、私は星野源くんが普段の明るいキャラを隠して、冷徹で優秀な産科医、四宮春樹を演じているのが好き。まぁ、この冷徹さには裏があるんだろうよなとは思っていたが、早くも一回目でその裏が読めたような気も。四宮が執刀している分娩時に不測の事故が起きて、たぶん産まれた子供が植物状態のまま、少女にまで成長しているというような設定なんじゃないかな。

出産は病気ではないけれど、やはり女性にとっては命がけだ。
きちんと通院して検診を受けていても、いざという時に何が起こるかは、本当に分からない。

皆、恵まれて望まれて産まれてくるのであればいいが、必ずしもそういうケースばかりでもないものな。

1回目を観ただけだけれど、総体的には良さげなドラマでした。
しかし、最近原作が漫画ってやつばっかりねー。

1話の最後に出てきた、救急医の先生、かっこよかったなー(笑)。


***


そして、そんなドラマを観たばかりのところ、現実でもなかなか厳しい話を耳にした。

知人のお嬢さんが出産をしたそうである。孫が産まれて大喜びというところなのだが、その数日後、その出産したばかりのお嬢さんが癌に侵されていることが判明したそうだ。

妊娠中は、飲めない薬があるし、レントゲン検査などさまざまな医療行為が制約を受ける。
早くに発見していたらあるいは早期治療も可能だったのかもしれないが、運悪く妊娠中と時が重なってしまったため、判明した時には手術ができるステージではなくなってしまっていたそうだ。しかし早期発見していたら、彼女は妊娠・出産も叶わなかったかもしれない。どちらがいいのか悪いのか、というところだ。

本来ならば、喜ばしい出産のニュースであったろうけれど、母親は満足に赤ちゃんと接する機会もなく、別の病棟へと移って抗がん剤投与を開始するのだそうだ。だがそうなれば、母乳を飲ませることもできないだろう。余命はうまくいっても半年~1年だろう。どこかに転移があれば、もっと短いかもしれない。

彼女にとっては日々が闘いで、そして我が子と過ごせる貴重な時間になっていくことだろう。

こういうところ、私はドライなのかなと思う。
淡々と、目の前のことをこなすことをまず考えてしまう。

なぜなら、実際泣きごとを言っている時間はないのだもの。病状は刻一刻、進んでいくし。
周りが思っているよりも早く、現実の方が動いてしまうからさ。

産まれてくる命と亡くなっていく命。
どこかで等価交換なのかな。紡がれていく命。


彼女が幼子に遺すものは、なんだろうか。


どうか、彼女が精いっぱいの愛情をわが子に注ぎ、限られた時間を生き尽くせるよう。




彼女の愛情

2015-10-17 | Weblog

友人のゆうこちんは、これまたいい奴だ。
連日、アテクシはヤマアラシさんと諍いを起こしている。
毎日、毎日、ストレスの連続だ。

ストレスのせいで、吐気が止まらない。

先日は、彼の首を絞め、頬を平手打ちし、頭から水をかけた。
十分、虐待にあたる。
アテクシは普段、そう簡単に切れるタイプでもないし、暴力を振るうタイプでもないが、そういう人間でも追いつめられるのが現状。
介護というのは、そういう毎日である。
もう嫌だと泣きの電話をケアマネに入れた。

それでも、誰も私の役目を代わってくれる人はいないのである。

老人ホームで虐待などの報道があると、そりゃ、そうだろうなと思う。むしろ虐待した側を気の毒に思う。
よほど大変だったのだろうなと。
血が繋がっていても難儀なのに、赤の他人の下の世話までして月給20万円にも満たない「はした金」じゃ、虐待するのも無理はない。医者と同じ給料で然るべき業務内容だ。


たまりかねると、友人のゆうこちんに助けを求める。
ほとんど彼女から電話がかかってきたことはないと思う(笑)。
いつも、私が愚痴を聞いてもらうのだ。

夜の11時近くに電話をかけた。
「ちょうどいま帰って来たとこなの」と彼女は答える。残業で遅くまで働いていて、夕食も食べていないと言う。

いつも、気構えとしては申し訳ないから早めに切り上げようと思っているのに、話し出すと長くなって数時間話してしまう。
それも予期できたので、「長くなると悪いから、とりあえず夕飯の用意をして食べながら話そうよ」と提案したのだが「大丈夫だよ」と言って、ずっと話を聞いてくれた。

首を絞めたという事実については、さすがに引くだろうなと思っていたのだが。
彼女はそれを大声で笑い飛ばした。

救われた。


愚痴を吐いて、そのまま話はあちらへ飛び、こちらへ飛び。
なにかの拍子に彼女が「私がいなくなって、本当に困る人なんていないもの」と言う。

いやいやいや。

私、困るよ?
もっぱら愚痴を聞いてもらっているの、ゆうこちんだもの。
ちみがいなくなったら、人格崩壊すると思う。

自分だって目いっぱい働いていて、連日過酷な業務をこなしていて、日付が変わるくらいの時間に帰宅している。
その状況で、私だったら「他人の愚痴」なんてとても聞けないよ。
そのうえ「聞くことしかできなくて、ごめんね」と謝られる。

いやいやいや。

謝るとこじゃないから。

迷惑かけているの、私だから。
君の夕飯を奪っているのも、私だし。
すまんよ、ひもじいだろうに。

アテクシの友人は、本当に「愛の人」だ。
心底、優しいのだ。
自らを犠牲にしても、愛を与えることに喜びを見出す人。

彼女の愛情。
それによって、アテクシは「殺人者」となることを、かろうじて免れている。

アテクシの「命綱」。



いい奴♪

2015-10-16 | Weblog

泣かせるなぁ。
又吉君ってなんていい奴なんだろう。

芥川賞の賞金100万円で、彼は母校のサッカー部にユニフォームを贈ったのだそうだ。
それで使い切り。

なんていい賞金の使い方なんだろうね。
お世話になった恩師に恩返しをして、そして若い世代のために自分で頑張って稼いだお金を使う。

イイ男だなぁ。
惚れ直すゎ♪

図書館戦争

2015-10-14 | Films

明らかに何かが間違っている。
『図書館戦争~The Last Mission~』なる映画を観てきた。

いやさ、アテクシが観るような映画じゃないですよね。エェ、知っています。
どうかしているんです、俺。

なんというかメディアに踊らされてですね。
まんまと戦略にはまっている視聴者です。

先日、この「図書館戦争」シリーズの第1話と2話をTV放映していたのですゎ。
見ちゃったのです。設定的に「なんじゃ、そりゃ?」なんだけど(笑)、岡田准一君のアクションが見事なんですね。
そして、榮倉奈々ちゃんがかわいい♪この子、美人じゃないけれど、愛らしいんだよな。

岡田君ってハンサムすぎて、あまり好みではなかったのです。
でもこの映画では、原作の設定もそうなのでしょうけれど、背の高い奈菜ちゃんの上官である彼が、デキる上官だけれど、「チビ」という。で、彼、本当に背が低いのですね。ですが、格闘技とか武道とかやっているらしく(あのブルース・リーのやっていた武道の流派なんだそう)、動きが明らかに違う。綺麗なんです。身体の使い方を本当に知っている、というのが良く分かる。

チビだけど、カッコいい。あるいは。
チビ『だから』、カッコいい。

アクションシーンと、二人のもどかしい恋模様(プラトニック過ぎてイライラするけど(笑))がなんだかキュンキュン♪します。

しかし、冷静に考えると、原作の設定の何たる無茶なことか。
国の法務省管轄で「メディア良化法」という法律が制定され、世の図書や表現に対して検閲が広く行われている世界。
検閲によっていわば、焚書坑儒が行われるのですね。
それに対して、地方自治体の図書館に属する「図書隊」という組織が、「表現の自由」を守るために、検閲機関と武力を持って闘争する、と。しかし、まるで自衛隊のように「図書隊」は先制攻撃はできないので、相手に発砲されてから自己防衛のために武力使用が可能である、と。

ガンガン撃ちあってですね、時に死人も出る。
本を護るために…。

熱くなればなるほど、なんか笑っちゃう設定なんですよ(笑)。


いや、そもそも検閲があるような時代で、国家ならね。それに対抗するような組織なんて存在するはずがないし、その存在に武器使用が許されるはずがないでしょう、と。で、図書館を利用している一般人がいるところで、発砲とかね(笑)。無理があるやろとは思います。

まぁまぁまぁ。
それ、言ったらおしまいですからね。

まぁ、笑っちゃうんですけどね。
岡田君のアクションは見事で、見応えがあるし、奈々ちゃんのドジっぷりが可愛いので、ま、こんなもんでしょと。
もうちょっと濃厚なラブシーンを見たかったけどな。
だって、命かけているんだしさ。そういう状況なら、もそっとこう、なんか、ありそうじゃないか(笑)。

以下、ネタバレなので、これから観る可能性のある方は読んじゃダメです。



***



そして、岡田君演じる堂上教官、どう考えても頸動脈辺りを撃たれていて、あれだけ失血していたら、


普通


死ぬよね…w。


それから、奈々ちゃん。
そこはお見舞いに行くべきでしょう?

てか、行くでしょう、普通

とは思いますが。

(好きなんだよね?彼のこと???)



お気楽にアクションと乙女心を楽しめたので、これはこれでいいです。
難しい映画を観る気力がない今日この頃。

レディース・デー料金だしね。(←ここ重要)




そして、不運は続く…

2015-10-14 | Weblog

いやぁ、我ながらこの不運続きはすごいなぁと。

ショッピングモールに買い物へ出た。
長袖のシャツを数枚買って、お会計をクレジットカードでした。数千円だったのだが、ここのモールのカードだし、ポイントもつくので。

レジのおねぇさんが何度も読み取り機にかけるがエラー。
「読み取りエラーが出てしまいます」

いや、見れば分かるけどね。
今まで使っていらっしゃいましたか?と聞かれるが、ここ数ヶ月は使っていないかもしれないが、その時は問題なく使えていた。
支払いに問題があるとかではないだろうし、期限が切れているのかなとも思ったが、そうでもない。

どうやら「磁気不良」らしい。

しかし、財布に入っていて、他のカードは(たぶん)大丈夫。
ポイントカードとかも使えていたし。

ショッピング用のエコバッグにマグネットがついていて、そのマグネットに触れるとダメになる可能性はあるけれど、でもそれなら、財布の一番外側に入っている別のクレジットカードとかだって影響を受けるだろう。このカードだけダメになっている理由が良く分からん…。

仕方がないので、現金で払いましたよ。
現金持ってて良かった…。

で、インフォメーションカウンターに相談に行くと、カード窓口は別の棟にあると言う。
(そこ、おいらがさっき行ってたところだが…、またそこに戻るのか)
とりあえず、磁気不良ということで再発行手続きをする。

新しいカードが届くまでの間、買い物をする際には「手書き伝票」をスタッフに申し付けると、ポイントも溜まってクレジットカード払いできます、と言う。

ので、モールに入っているちょっとお高めのパン屋でパンを買って、「カードが磁気不良のようなので、手書き伝票でお願いできますか?」と尋ねると、理解はしてくれたが、その「手書き伝票」とやらが普段は使わないせいかオラオラ状態。レジは入力した状態。レジは2つしかない。私が清算できない限り、次のお客の会計もできない。しばし待っていたのだが、どうにも埒が明かないので、もうしょうがないやと思って、結局現金精算した。

なにひとつ。

私が間違ったことをしているわけではない(はず)。

なのに、なぜこんなに疲れるのか…。
これじゃ、まるで外国にいるみたいである(笑)。

なにか一つ事を起こすとトラブル続出。
一つ解決するのにも、時間がかかる。

結局、カードって便利だけど、一つ機能が損なわれれば、何の役にも立たないプラスチックカードなのよね(笑)。

まぁ、キャッシュもキャッシュで信用が損なわれれば、何の役にも立たないただの紙っぺらだが。

まったく、この世は冒険に満ちていることであるよ。
不測の事態、続出である。



リーチ

2015-10-13 | Weblog

ラグビーW杯、日本頑張りましたね。
まさか日本がラグビーの強国を相手に3勝もできるとは、思っていなかった。

ルールもぼんやりとしか知らないけれど、連日報道されているので、よく頑張ったなぁとは思う。
五郎丸、って名前もすごいよね。インパクトあるし。
かんちょーポーズもいいです。(おい)
歩くん。

昔、ちょっと好きだった男の子の名前が「歩」くんでした(笑)。

3勝までしてベスト8に残れなかったのは残念だけれども、次回W杯は日本開催。
またいい試合をみせてくれて、ラグビーファンが増えるといいですね。
(でもあれ、結構危険だけどな。脊髄損傷とかしちゃう人、結構いるもんね)

それはさておき。

帰国した日本代表。
キャプテンのリーチ・マイケル選手がコメントしてて、それはいいんだけど、そこでニュースで報道されていた年齢に驚いた。


27歳。


え゛~っ?マイケル、27歳なのっ???


み、見えん…。
30代前半くらいかと思っていた。

少なくとも20代という発想はなかったス(笑)。

以外にお若いのね。
リーチ・マイケル(笑)。

ひげジョリジョリ。
奥さん、セックスした後、肌痒くなって大変だろうなぁ…(笑)(←いらぬ世話)


礼儀が仇となる

2015-10-13 | Weblog

なんちゅうこった。
運のないこと。

いや、俺に運のあった試しがあるか?
おみくじでは90%「凶」を引く人間である。末吉で狂喜乱舞するほど喜べる人間さ。

さておき。
父の見舞金をいただいた親戚に礼状とお礼の品を送った。
ところが先日、従姉夫婦の家に送ったお礼状が「宛所に尋ねあたりません」と戻ってきてしまった。

え~~~?
つぅことはである。

同じ住所で発送している、デパートからの返礼の品はどうなっているのだ?

およそ30年以上、アテクシは一切やりとりのない相手。
父は時折電話を受けたりはしていたかもしれないが、父方の親戚が好きではないのでできるだけ関わらずに生きてきた。
故に住所なんか知らんし、ヘタしたら従兄弟でも名前さえ知らん。

で、父の古い電話帳やら、姉の結婚式の時の招待客のリストみたいなのがあったので、そんな10年以上前の情報を元に発送しているわけよ。

どうも間違っているようなんだよね。

仕方がないので、先日お見舞いに来てくれた叔母に電話して、従姉の住所と電話番号を教えてもらった。
ほぼ合っていたのだが、末尾の数字が間違っていたようだ。

さてと、困ったよ。
デパートに連絡しようと思ったら、こんどはデパートのサイトがメンテナンスのために2日間もダウン。
ネットショッピングで手配した贈り物だから、ネットに繋がらないと履歴とか見られない。

トホホ…。
とりあえず、礼状だけ書き直し、再度送る。

で、2日間が過ぎてようやっと履歴を確認。ヤマトさんで送られたみたいなのだが、宛所不明で配送センターに返品されている。
そこで留まってくれているのであれば、と思ってヤマトのサービスセンターに連絡して、正しい住所と電話番号を教えて「転送」の手配をしてもらう。

結果を電話連絡くれるはずであったが、結局、今日中には来なかった。

夜に確認すると、転送手配はしてくれたようなのだが不在で持ち帰り。
返品完了となっていた。

ということは、東京のセンターに戻されているのだろうか。
焼き菓子なんだかな(笑)。ナマモノでなくて良かったが。

や、ひとえにアテクシが住所を誤っていたので誰のせいでもないのだけれど。

注文したのは10月4日なんすよ。
1週間以上経っているよね。
宛先不明なんだったら、1回発送元に連絡を取るとかいう判断はないのかねーと思う。
ま、一生懸命探してくださっていたのでしょうけれども。
ヤマトさんが悪いわけではないしな。

デパートの方からは連絡さえないのよ。
自分で調べたから分かったことなので。

まったくお礼のつもりが、とんだことで。
なんだか疲労は増すばかりである。

だからお見舞いなんていらないんだって、本当に。
余分な仕事が増える。

東京のセンターまで返品されたなら致し方ない。行き違いになってしまったか。
一旦キャンセルして、再度注文となるか。

良く知りもしない親戚の住所も電話番号も知らんもんよ。
リストに載ってりゃ、それが住所だと思うし。それが間違っているなんて思いもせんわ。
間違った情報載せてちゃ意味ないだろ。アドレス帳。
まったく父のやることはなにもかにもがザルだな。

はーっ。
疲れるなぁ…、連日。


感動!

2015-10-12 | Weblog

小さな感動。

出かけた帰りに八百屋やドラッグストアで少し買い物をした。
帰宅してから夕飯を作らねばならんが、なんせ疲れているのでそこから全部作るのは億劫。

つぅことで、お惣菜を買っていっちゃおうと。
なんかトンカツが食べたかったので、ちょっとお高いけれどヒレカツを2切買った。900円くらい。ふぅっ。

あとはキャベツの千切りをすればいいかぁ。ちょっと面倒だけど。
お味噌汁作って。ご飯は冷凍してある栗ご飯があるからそれでいっか。
ほうれん草のお浸しの残りもあるし。小なすの漬物とワサビ漬けもある。
ま、そんなもんでよろしかろ。

そう思いながら帰ってきて。
トンカツ屋さんの袋を開けたならば。


?!


や~ん、嬉しいっ♪(涙目)
千切りのキャベツが2パック、ちゃんと袋にいれて入っているの~~っ♪(喜)


もう、なんか嬉しくて泣きそうになった(笑)。
なんたる、気遣い。これもついての値段なら致しかたないかねー。
だって、楽で嬉しいもんね。

アテクシなんてスライサーでジョリジョリやるだけだけど、それでも疲れている時にそれをやるのもしんどいものよ。
ありがたい気遣いだなぁと、ほんとに感動してしまった。

ケアマネさんにも「手抜きをして」と言われているのだが、根っから貧乏性な私はなかなかお惣菜を思い切って買えないのよ(笑)。
だって、やっぱり割高だなって思っちゃうからさ。
無論、いろんな利便性を考えれば決して高くもないんだろうけれどね。
自分の「時間」を買うのだと思えば。

あぁ、こんな小さな出来事が。
今日のアテクシの幸せでありんしたョ。

トンカツに付属する、千切りキャベツの袋(笑)。



生きた化石

2015-10-12 | Weblog

外に出ると、見事な秋晴れであった。
気持ちのよい清々しい青空。

バス停に向かう途中でなにやらにぎやかしいなと思ったら、近所の小学校の運動会のようであった。
あぁ、そうか。体育の日か
いいお天気に恵まれてよかったねー。

学校の周りには父兄の自転車などがたくさん。
楽しいんだろうなぁ…。

騎馬戦とか好きだったな。
でも、ガタイがでかかったのでいつも「馬」だったけどね。一度くらい上に乗って、鬼神のように戦ってみたかったな(笑)。
短距離走はそこそこ早かったし。

立てかけられた看板の周りには、薄い紙で作ったピンクの花が飾られている。
あぁ、ああいうの、いくつも作ったよねぇ…。

懐かしい。

そう思いながら、目の前の信号が青になったので、歩きはじめる。

すると、斜め後ろを歩いている老婦人とその娘さんと思しき中高年の女性が

「何かしら、この臭い。なんか変な臭いがしない?」
「なんか臭いわねぇ、なんの臭いかしら?」とぼやいている。

それを歩きながら脇で聞いていた私は、思わず
「それ、銀杏です。たぶん、ギンナン。そこに銀杏並木があるから」笑顔で答えた。

「あぁ、ギンナン!」
「まぁ、これギンナンの臭いなの~~」と

と女性陣は、その話でひとしきり盛り上がっているようだった。

ギンナン。美味いんだけど、確かに実は臭いんだよねぇ…(笑)。
実はなんとも言えない腐臭を放つ。

思い返せば、アテクシの通った学校には常に銀杏があったわいな。
だからこれがギンナンの臭いだと、経験上知っている。
ブツを仮に見ていないとしても、臭いで分かる。

そうか、世の人はこれがギンナンの臭いだと知らない人もいるのだねぇ。
出会う機会がなければ、それは知らないかもしれないねぇ。

銀杏ってのは、実に古い種の植物なんすよ。2億年ほど前から銀杏の類は存在していたらしい。
とても原始的な植物。
それが未だに子々孫々続いているってのは、なにか浪漫であるなぁと思う。
たとえ臭くても(笑)。

雌の木だけだしね。実をつけるのは。
何億年の悠久の営みのワンシーンが、この臭い(笑)。
そう思えば、これもまた愛し。


温かな日差しが注ぎ、時折爽やかな風が吹き抜ける。
名も知らぬ雑草が、陽に透けてキラキラと輝いている。


つかの間の、


秋の風景。





意味があるのかねぇ…

2015-10-09 | Weblog

連日、愚痴みたいになってしまって申し訳ないが。
「みたい」というか愚痴「そのもの」だがな(苦笑)。

ごめんなさいね。不快であれば、読み飛ばしてください。
ここで愚痴を吐かないと、自分がほんとに壊れそうなので…(涙)。

あのね、疑問に思うんですよ。
「お見舞い金」ってなんだろうな、って。

父の入院・退院を知った親戚が、ご丁寧にお見舞金を送ってくださる。
気持ちは、ありがたいですが…。
これって結局、退院した今、半返し的なお礼をしなければいけないでしょう?

もう介護とその関連の事務処理で疲れているし、先日も往診で先生は処方箋だけは出してくれるけれど、薬は出さ(せ:医薬分業ってやつっす)ないので、それを最寄りの薬局まで取りに行かねばならなかった。しかも、小さな薬局なため薬が足りなくて、一度では事足りず後日また不足分の薬を取りに来てくれ、と。そっちの落ち度なんだから、郵送でもしろやと思うのだが。そんなに暇じゃねーよ。ただ、担当してくれた薬剤師の男性の声が、めっちゃいい声♪そこだけは幸せだったが(笑)。(指輪してるのが残念だわ(笑))

介護用品レンタル会社の人も様子見に来ているし、ケアマネも来て、の。
介護に暇なしなんですよ、ほんと。四六時中、人が出入りすることになるから。
社交的な人ならそういうのもいいんでしょうがね、アテクシ基本的に人嫌いなので、人と接しているだけで疲れるんです。

で、そういう日々疲れている状況にありながら、親戚は次々と見舞金を送ってくれる。
書留で送ってくるからいちいち、玄関先に出なきゃいけない。面倒。

その上、お礼状を書いてポストに出しに行き、お礼の品を送る手配をせねばならない。

そうして、送ったら送ったで、これまで30年以上やりとりもしていないし、顔も覚えていないような叔母がSNSを送ってきたり「何か手伝えることがあったら言ってね」とか、「お礼状ありがとう」とか「お礼の品なんて気遣いはいらないのに」とか、いちいち連絡してきて、その応対だけで正直疲れる…。

親戚一同よ、
ほんとに心配してくれるなら

頼むから、放っておいてくれ…

とマジで思う。

なにか手伝ってくれると言うなら、介護を代わってくれ。
家でお留守番して、父に飯を作って食わせてください。
掃除、洗濯、調理、買いだしを代わってくださいな。

糞の役にも立たないのに、ガタガタ周りで騒ぐばっかりで。
私が倒れたら、父もどうにもならないのだから。


少しは俺を休ませてくれ。


親戚って、ほんと。
ありがためいわくだよな。
だから面倒なんだよ。

アテクシはね、「誠意」ってのは「行動」だと思っている。
口先だけなら人間、なんとでも言える。

本気なら、黙って「行動」してくれ。




広報の鑑

2015-10-07 | Weblog

虎屋の赤坂本店が建て直しの為にしばし休業するそうである。
それに際して、虎屋の17代目が寄せたあいさつ文が泣かせる。

以下、引用。

***

十七代 黒川光博より 赤坂本店をご愛顧くださったみなさまへ

赤坂本店、および虎屋菓寮 赤坂本店は、10月7日をもって休業いたします。
室町時代後期に京都で創業し、御所御用を勤めてきた虎屋は、明 治2年(1869)、東京という全く新しい土地で仕事を始める決断をしました。赤坂の地に初めて店を構えたのは明治12年(1879)。明治28年 (1895)には現在東京工場がある地に移り、製造所と店舗を設けました。

昭和7年(1932)に青山通りで新築した店舗は城郭を 思わせるデザインでしたが、昭和39年(1964)、東京オリンピック開催に伴う道路拡張工事のため、斜向かいにあたる現在地へ移転いたしました。「行灯 (あんどん)」をビルのモチーフとし、それを灯すように建物全体をライトアップしていた時期もありました。周囲にはまだ高いビルが少なかった時代で、当時 大学生だった私は、赤坂の地にぽっと現れた大きな灯りに心をはずませたことを思い出します。

この店でお客様をお迎えした51年のあいだ、多くの素晴らしい出逢いに恵まれました。
三日にあげずご来店くださり、きまってお汁粉を召し上がる男性のお客様。
毎朝お母さまとご一緒に小形羊羹を1つお買い求めくださっていた、当時幼稚園生でいらしたお客様。ある時おひとりでお見えになったので、心配になった店員が外へ出てみると、お母さまがこっそり隠れて見守っていらっしゃったということもありました。
車椅子でご来店くださっていた、100歳になられる女性のお客様。入院生活に入られてからはご家族が生菓子や干菓子をお買い求めくださいました。お食事ができなくなられてからも、弊社の干菓子をくずしながらお召し上がりになったと伺っています。
このようにお客様とともに過ごさせて頂いた時間をここに書き尽くすことは到底できませんが、おひとりおひとりのお姿は、強く私たちの心に焼き付いています。

3年後にできる新しいビルは、ゆっくりお過ごしになる方、お急ぎの方、外国の方などあらゆるお客様にとって、さらにお使い頂きやすいものとなるよう考えています。
新たな店でもたくさんの方々との出逢いを楽しみにしつつ、これまでのご愛顧に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

虎屋17代
代表取締役社長 黒川光博

***

まぁね。これをご本人が考えたと思うほど、世の人はピュアではありませんわね。
でも、いい広報がいるなと思います、虎屋。
「虎屋はこういうことを大事にしていくのだ」という方向性が明確です。

羊羹と言えば、やっぱり虎屋ですし。
室町から続く老舗って、なかなかすごいもんだなぁ。

本店で買ったことはないのだけれど、いつか買ってみたいものですね。

和菓子は好きです。
シンプルで、それでいてとても繊細。
細やかな手仕事の数々。

日本人の「心」です。




『海辺のカフカ』

2015-10-04 | Arts

いい舞台だった。

蜷川さん演出、村上春樹原作の『海辺のカフカ』を観てきた。
残念ながら日本公演は今日で終わりだが、シンガポールと韓国でも公演予定だそうだ。

昨日、父が退院したばかりで、どうせならこの公演が済んでからの退院の方がありがたかったのだが、早く出ろと言われるし。
一人おいて出かけるわけにも行かず、かといってせっかく買ったチケットを無駄にしたくない。仕方がないので、別れた母に頼んで代わりに留守番をしてもらうことで、出かけることができた。申し訳ないけれどね。
早く帰宅せねばならないという気持ちが常に働くので、のんびりともできないけれども。
それでも観られただけ、嬉しい。最悪、諦めなきゃいけないかなと思っていたから。
そういう状況だから余計、セリフ一つひとつも胸に響いたのかもしれない。私にとってはとても「贅沢」な時間になった。

蜷川さんの舞台は好きで、時々観ている。
でも「海辺のカフカ」はあまり蜷川さんっぽくないというか、蜷川さんよりもやはり村上色が前面に出ている感じ。
そもそもセリフが、やはり村上春樹っぽいセリフ回しだからね。

実は原作を読んだことがないのですよ(笑)。それが却ってよかったのかもしれない。先入観なく観ることができた。
村上春樹の作品はいくつかは読んでいるのだが、網羅しているわけではない。友人のジロー君は村上春樹を結構好きで、何かの折に「ぽっちりさんはたぶん『海辺のカフカ』とか好きだと思いますよ」と薄く笑って言っていた。
それがどういう意味なのか、舞台を観おわった今でも分からないが(笑)。

とてもいい舞台だった。
滅多にスタンディングオベーションはしない私が、この舞台ではしたほどだから。

全てのセットがガラスケースに入っていて、そのガラスケースを巧みに組み替えることで場面転換。
この舞台、大道具さんが尋常でなく大変な舞台だと思う。すべて人力で動かしているのだし、頻繁に場面転換が起こるし、順序も複雑なので、とんでもない労働量だ。(最後に黒子姿の大道具さんたちにもアプローズが送られたのは良かった。)

おかげでとても幻想的で、美しい舞台に仕上がっていた。

主人公は田村カフカという15歳の少年。幼いころに母親に捨てられ、父親とは反りが合わず家出中。旅先の四国で、図書館に通ううちに、美しい佐伯という女性に恋をする。一方、知的障害のあるナカタさんは、知人の迷い猫を探して旅をする。これまた何かに導かれるようにナカタさんも四国へ向かう。カフカとナカタ、そして佐伯。関係のないそれぞれの物語が、同時並行して進んでいきながら、やがてそれらが一つに絡み合っていく…

これ、筋を書こうと思うと難しいね。筋、云々の話じゃないのだもの。春樹だし。
やはりね、言葉が美しいのですよ。流れるように紡がれる言葉の数々。分かるような分からないような、哲学的であるようで、なんてことないシンプルなことであるようでもあり。ただただ煙に巻かれるような言葉の羅列。
それでいて、その一つひとつを噛みしめていくと、どこかで自分の人生に必ず呼応しているような思いがふつふつと湧いてくる。

とても静かで、哀切で、幻想的な舞台。

俳優さんたちが皆良かったですね。
佐伯を演ずる宮沢りえさんは、初めて舞台を観たが、やはり美しい。細くてスタイルが良くて、声質はあまり舞台向きではないけれど、繊細な存在感がある。クラシカルなブラウスに膝下のスカートという保守的な服装をしていても、とてもエレガントでセクシー。佐伯の部下を演じる藤木直人さんも綺麗でしたねー。美しくて、声質も綺麗な人だなーと思ったら、藤木さんでした(笑)。ナカタさんを演じられた木場勝己さんは素晴らしかった。俳優さんとしてではなく、私はそこに「本物のナカタさん」を見ていたから。演技だということを忘れていた。少年カフカを演じていた子も良かったと思うし、カフカと旅する女性を演じる鈴木杏ちゃんがこれまたいい。杏さんは見る度どんどん舞台が上手くなるなぁ。声の通りもすごく良い。ちょっとセリフを早く言いすぎかなとも思うけれど。

そして、ナカタさんを四国まで乗せていってくれるトラック運転手を高橋努さんが演じてる。配役なんて全然知らないでチケット取ったものだから、舞台見始めて「あれ、高橋さんだよな?」と遠目に分かって、超嬉しかった♪しかも濡れ場。前張りセックスシーン(笑)。得したわ♪高橋さん、大好きな俳優さん。脇役が多いけれど好きだなぁ。武骨な感じの、味のあるイイ男。こういうタイプ、好きだなぁ。

時空や出来事が入り組んでいて、これと言った解があるわけでもないお話だから、分かるようで分からない。
分からないようで、分かっている。
心のどこかで「あ、これ知っている」と。

やや物語にイベント詰め込みすぎな感はありますけどね。盛りだくさん。
本当に原作でこれだけ描かれているのか分からないけど。

ただ、基本的に村上春樹って「死に魅かれていく」人が好きなんだろうね(笑)。
彼の描く女って大抵そういうパターンな気がする。

その中で少年カフカだけ、まるで砂嵐のような現実のなかで目をつむりながらも、嵐を乗り越えて一歩一歩自分の足で進んでいくしかない。

ただなぁ。
自力で頑張れと、ただ一人、カフカを現実世界に留めることは。少なくとも、佐伯がそれを無責任に願うことは、随分とズルいんじゃないのかねぇと思ってしまうんだが。自分は手助けできないけれど、君はそっちで一人頑張れってさ。なぜなら私が君にそうあってほしいと願うからってのはさ(笑)。どんだけ自己中よ(笑)。私だったら、なかなか言えないね。自分で最後まで責任持たないことに、口出しなんてできやしない。

まぁ、それでもそう願わずにはいられないのだろうけれどね。
その気持ちも分からぬではないのだが。

ただ、カフカの向き合う現実はあまりに厳しく、それを15歳の少年一人に背負わせるのは、あまりに忍びない気がした。


世界でいちばんタフな15歳。



無論、『生きる』ということは、そういうことなのだろうけれど。