父の入所が決まった。
といっても、老人ホームではく介護老人保健施設(在宅復帰を目指すリハビリを主とした施設)なので、最長3ヶ月位しかいられないのであるが。
今朝連絡があって、来週中には入所して欲しいと。こういうのって本当に「急」なんだよね。
こちらの心づもりとか準備とかもあるのにさ。退出しそうな人がいるのなら、1週間前くらいからおおよその日程を教えてくれて、せめて準備に2週間くらい欲しいでしょう。
訪問入浴があったので、いつもの元気な看護師さんにその旨、話したら。「寂しいです」と泣きそうになっていた。
いい子だなぁ。
元気で、愛嬌があって。
本当に、こうした介護のお仕事をしている人々は、大変な仕事だろうに明るくほがらかに頑張ってくれている。
来週がおそらく最後になると思うが、皆、いつも以上に熱心になってくれる(笑)。
人間て、そういうものね。
あと、少しと思うと「できるだけのことをしてあげよう」と思うもののようだ。
彼女は今日、父の足の角質を、軽石で一生懸命磨いてくれた。
角質が取れて靴下の履かせやすくなった父の足を、ことのほか喜んでくれた。
アリガトね、美雪ちゃん。
アテクシとしては、入所の決定はありがたい。
しかし、父としては「来週にはこの家を(たぶん永遠に)さよならですよ」なわけだから、ショッキングだよね。そりゃ、そうだ。今まで身を粉にして働いて。小さな団地の一室を購入した。慎ましやかな自らの城。長年親しんだその家とも、あと1週間で別れるのだから。世の中はそんな風に「ドライ」なのだ。心の準備の暇もなく。施設の都合で、突然その日はやってくるものさ。
気の毒だなと思うが、難病の上に妄想性障害という精神疾患の症状もかなり頻繁に(というか毎日)出ているわけで。付き合うこっちも本当に大変なのだよ。妄想が酷くなると自分がどこにいるのかも分からなくなるし、普段は降りられる介護ベッドの降り方も分からなくなる。
朝起きて彼の部屋を覗くと、ポータブルのトイレにつかまってボーっと立ってパンツ一枚で震えて、なぜか押入れのふすまが開いていて。
「閉じ込められていて出られないから、ぽっちり助けて~」と。
そりゃ、押し入れからは出入りできんだろ…。ドラえもんじゃあるまいし…。
せっかく敷いた毛布なども「虫に食われた」と言って全部はいでしまったり。着替えたばかりの服も、虫に食われたから洗わないと。とか。トイレの中からお椀が浮かんできているよ~~と叫んでみたり。
放っておけば数時間、一人で架空の誰かとずうっと話している。
怖いですよ(笑)。普通に。
こちらも精神的に追いつめられていて、普通に枕を顔に押しあてたりして虐待していたので、ようやっとどこか入れるところが見つかったかと、肩の荷が降りる思いだ。
しかし、このショッキングなニュースのせいで父の妄想は一層ひどくなり。さぁ、果たして入所したらどうなることやら。多床室のはずなのだが、相当周りの迷惑になるんじゃないかなぁと心配である。しゃべっちゃうからねぇ。
入所の準備等もあるし、数日後には契約も結ばなきゃいけないし。
各方面への連絡もあるし。
今後の自分の身の振り方も考えなきゃいけないので、大変だが。
哀れな父よ。
アテクシは、あなたに不憫さを感じながらも、解放感に酔っているよ。
この1週間は少しだけ、優しくもなれよう。
さぁ。終わりの、はじまりだ。
老健だとその次どうするかですけど、、、とりあえずごゆっくり。お疲れ様でした。
Mojioさん
やっぱ通だなぁw。「老健とか」略称、普通知らないですよ(笑)。さすがだね。
決まったのはありがたいのですが。
そう、仰る通り。ずっといられるわけじゃないので、その次どうするかなんですよね。
そして、明日、というか日付変わったので今日、入所日なのですが、父の精神状態が不安定で、「入院したくないよぉ~」と言って、さっきまでぐずっていたんです。
まぁね、そりゃ腐っても我が家なんだろうけどさ。
もうね、勘弁してほしいゎ。
ほんと、この人女々しいなぁ。
人間て、哀しいですね。
でも、アテクシも。
もう限界だもん。しょうがないよ。
彼の人生より、端的に言えば、自分の人生の方が大事だもの。