Sleeping in the fields of gold

小麦畑で眠りたい

The Guardian Angel?

2007-12-15 | Weblog
姪からクリスマス・カードが届いた。手描きの絵を添えてくれている。
左側の、胸に囚人のごとく「4」マークがついているのが姪で、どうやら4歳になったことをひどく誇りにしているらしい。それはいい。が、どうも説明によると右側のなんだか「血反吐を吐いて空を舞っている幽鬼」のように見えるのが、どうやら「ワタクシ」であるらしい。

・・・。

どうよ、それ(笑)。
なんで血反吐、吐いてますか?
なんで大空に手を開いて、足がなく空を飛んでいますか?

疑問は尽きない。
が、4歳の描く絵には敵わんなと思う。

大人になっても子どものようなラインで絵を描ける絵本画家がいる。
荒井良二という作家だ。本を買ってみようか迷っている。まだ一度も本を読んだことがないのだけれど、たまたま友人のブログの書評コーナーを目にしていたら荒井さんの作品が多数ストックされていた。さすがだな、友人。この「絵」は普通の大人には描けん。

ちなみにその友人の書評のところでかつて私が大好きだった「青い目の子ねこ」という児童書まで紹介してあった。ちょっと感動である。目にした途端、自分の深いところに眠る記憶から、なんとも言えず嬉しいという気持ちが湧き上がってきた。懐かしさと嬉しさと、同じ作品を好きでいてくれる人に出会えたという喜びと。どうも私は昔から「夜の信号色の青」が好きだったようだ。青い子馬の話の児童書もとても好きだった。

絵本は、ヒトが一番初めに出会う書物。
不思議と何十年経っても、好きな作品というのは鮮明に記憶に残っている。
一番清らかで柔らかな場所に閉まってある原風景。
ここにどんな作品がしまわれているかで、その後の人生が変ってしまうこともあるかもしれない、というのは言いすぎだろうか。

姪は余りにも多くのプレゼントに囲まれすぎて、余り物を大事にするということをしない。大きくなって、あの子の記憶には一体何が残るのだろうか。買い与えられた多くの玩具や絵本に、どれほどの人の思いが込められているか、いつか知る時がくるのだろうか。

願わくば、それに気付く子になってほしい、と。
背後霊のオバは、そんな風に少し心配している。



コメント
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