メコン川の水位上昇 流域住民に避難呼びかけ タイ東北部
ラオスと国境を接する東北部ナコンパノム県では国境線をなしているメコン川の水位が上昇し続けており、流域の住民に洪水の恐れがあるとして避難準備が呼びかけられた。
メコン川は7月に入ってから1日に10~15センチずつ水位が上昇。とりわけムアン郡、バーンペーン郡、ターウテーン郡、タートパノム郡のメコン川に面しているエリアで洪水のリスクが高まっているという。
毎年のことですが、雨期になればタイでは北部、東北部で必ず川の水位が上昇し洪水が発生します。
すぐ川は決壊し、周辺部に大きな被害をもたらします。
これにダムからの放流などが加わるとバンコクのある中央部にも影響が出てきます。
近代化に力を入れるタイ政府ですが、こういう洪水対策としての治水事業(堤防やダムの増設)こそ真っ先にやるべきことだと私は思います。
こういうことが東北部の不満となり、赤シャツのような反政府分子を生み出しているのです。
雨期はまだまだこれからが本番、10月末まではどんどん大雨も降り、各所が水没するのがタイです。
ちなみに南部の雨季は10月頃から始まり、年明け2月ぐらいまでとなります。
タイで家を建てる場合、誰もが必ず盛土、くい打ちをし、道路より高くして建設します。
車で4輪駆動車やトラックが売れるのはいつ道路が冠水してもいいようにとのためです。
私もピックアップトラックを買いたいのですが、女房が田舎くさいから絶対嫌だと反対されています。
田舎の家はほとんどが高床式住宅で、1階部分は柱だけで、2階以上に居住します。
木造住宅(ほとんどが鉄筋コンクリート造り)がタイに少ないのは、水没やシロアリ、暑さ対策を考えたタイ人の知恵なのです。
これからの日本には必要なことになるでしょう。
我が家の1階は道路より1.5M高くしてあり、ある程度の洪水なら床上浸水はしません。(2階部分は日本の住宅の3階以上の高さです)
裏にある川の支流も洪水になった場合、早く水が引くためのものです。
洪水対策で土嚢とかよく聞きますが、はっきり言って何の役にも立ちません。
水は地下の排水溝や浄化槽から逆流し家内に侵入してきます。
まあ、バンコク周辺部は政府が特別治水に力を入れてくれているおかげでその点安心です。
多くの家にも必ず船があり、いつ洪水が起きてもいいようにとの準備です。
我が家も去年ボート(手漕ぎですが)を購入しました。
洪水を経験した方はわかると思いますが、水の増水する速さは半端でなく早く、その勢いは強く怖いです。
なお、バンコクやパタヤはそれほど先でない未来に水没してしまうと言われています。
すでに水没は大分前から始まっています。
マンションの高層階であっても、常時道路が冠水していると生活はできなくなります。
バンコクやパタヤのマンションはあまりお勧めできません。
特にバンコクは土が少ないため、いったん冠水すると水はけが非常に悪く、水が引くまでかなり時間がかかります。
殆どが平地のタイでの生活は洪水なしには考えられないのです。