みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

雛祭りの前日

2019年03月02日 | 俳句日記

カートから降りたがる子雀


3月2日〔土〕曇りのち雨

目を合わせた途端に破顔一笑、屈託のない子雀に会いました。
早速ママにお願いしたら気持ち良くOK。
ひよつとしたら彼とは宿世の縁かも知れません。

そう思うと子雀達と会うのが楽しみになります。
ま、滅多に無い事ではありますが。
しかも彼はカートから降ろせとせがみ始めます。
余程私に興味を持ってくれたのでしょう。

ママが慌てていましたので、私はママに目配せをして彼に手を振りました。
彼も手を振り返してくれました。
ママはその間にレジの方へカートを進めました。

彼は右に一回、左に一回体を捻り振り向いて、私を見てくれました。
目が合って手を振ると彼も手を振ります。
カートがレジの列に並ぶまでそんな事でした。

も一度会いたい子雀君です。

さて、明日は「雛祭り」。
女の子の健やかな成長を願って、家族でお祝いをする日です。
町ぐるみの伝承行事として残る処も有りますね。

それは、元々が「人形(ヒトガタ)払い」の神道行事であったことに由来します。
古来の人々は、身体に異変が生じると土で作った人形に自分の厄を移し呪術を施しました。

縄文中期から盛んになった人形土偶です。



大和朝廷が成立して大陸から陰陽道が入って来ると、その厄祓いの神事を奇数月と日が重なる日は天地の霊力が強くなるとの教えから3月3日の「桃の節句」として定着しました。

なぜ桃かと言うと、節分の日に書いた「出雲神話話」を思い出されるでしょう。
そう、節分の豆の由来です。
桃は🍑古来厄祓いの果物なのです。

節句にはそれぞれ人が生きていく上での大切な意味合いが含まれているのですが、取り分けてこの「桃の節句」は仇おろそかにしてはいけません。
人と災いの関わりを伝える祭りだからです。

ある外国の民俗学者は、日本人の霊性を表す祭り
として評価しています。
その後人形も紙、木、布地と変わり、今では文化財として各地に保存される物まであります。

明日は幸に日曜日、お父さんも白酒を召される前に、ご家族共々神社⛩にお詣りをして下さい。



実は今日2日は、涙無しに読めにない日記を残して餓死させられた船戸結愛ちゃんの命日です。
結愛ちゃんがもし雛祭りを楽しみにしていたとするならば、また新たな怒りが込み上げて来ます。

伝承や伝統行事に流れる「心」をもっと大切にしていたならばと悔やまれてなりません。

〈ゆかしきは 常の心ぞ 雛の家〉放浪子
季語・雛の家(春)








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