みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

夏の雨

2018年05月23日 | 俳句日記


こないだから、三晴二雨の調子で天候が
変わる。
大陸の気団が、千切れ雲のように次々と
流れ来て、まぁ、有難い雨を降らす。



傘を差す子雀たちの姿は何とも健気で、
連れ立ち登校する風情がまた良い。
緑の叔父さん、叔母さん達守り人の心根
も情に沁みて、雨の景色を丸くする。



あらら⁈ 誰を待つのか、高学年の女子が
傘も差さずに辻角に立っていた。
ずぶ濡れで柳の根元に泣いている訳では
ないが、気にはなる。

童謡の「雨ふり」では、お母さんが蛇の
目傘で迎えに来てくれた男の子が、自分
の傘を差し出し、窮地の児童を救う段取
りとなる。

北原白秋、中山晋平のゴールデンコンビ
が大正14年に作ったこの歌は、子供の情
操教育の模範として歌われていた。
戦後は、日教組が歌詞が古いと捨てた。

其のせいかあらぬか、団塊以降の大人は
卑しさが目立つ。
しかし、スポーツの世界には、まだ士魂
が残っていると思っていた。

だが今回の日大アメフト事件は、高級官
僚と同様、指導的立場の者ほど士魂が欠
除していることに気付かされた。
もう肩書きに惑わされる時代では無い。

角に立っていた女の子を、やや暫く見て
いたがお目当の仲間達が現れた。
小躍りしながらキャアキャアと声を掛け
合い、校門への坂を登って行った。

雨は昼過ぎまで降り続いた。
そのうち学校から、祭り太鼓の稽古の音
が聞こえ始めた。
伝統文化に学ぶことは尊いことだ。

〈夏の雨 祭り太鼓に 揺れて降り〉放浪子
季語・祭り太鼓(夏)

5月23日〔水〕雨 のち 曇り
九州7県に沖縄、山口の2県を加えた
九州知事会は、災害時の自衛隊派遣
活動の円滑化を目的として、陸上自
衛隊西部方面隊と協定を交わした。

全国に7つある地域毎の知事会で初め
ての事と言う。
これ迄の県境を跨いでの自衛隊の移
動には各県知事の許可が必要だった
がこれで事務方の処理が早くなる。

有事を想定した場合の運用にも資す
る体制作りだと歓迎したい。
まだまだ自治体間のこの種の協定が
推進されることを望む。


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