みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

天皇誕生日と日の丸

2017年12月23日 | 俳句日記

戦前戦中の方にとってはもちろんのこと
であるが、私たち終戦直後に生まれた、
いわゆる団塊の世代も、天皇陛下と言え
ば昭和天皇のことを頭に想い浮かべる。

それ程昭和という時代は事が多かった。
国際関係においても、日本の天皇として
お役目を果たされてきた事績は、摂政を
含を含め、昭和天皇が圧倒的に長い。

しかし平成もあと数日で30年を迎える。
125代の歴代天皇の御在位期間を調べると明治天皇の44年には及ばないが、歴代8位の長さになる。

無論、昭和天皇の64年が最長である。
2位の明治天皇が44年、3位の光格天皇が37年、4位が推古天皇の36年、後花園、
後土御門のお二人が35年で同率5位、
醍醐天皇が33年で第7位となる。

伝承も加えてとは言え、約2680年に亘る
一系の皇位継承がなされてきた事は、人
類史上ほとんど奇跡のようなことで、日
本国民としてそれに何故⁈と思いを巡ら
すことが、これからの国際関係を模索す
る上で重要なことではないかと思う。

国旗の歴史はそれよりはずっと短いが、
この皇位継承の歴史の中で国柄が収斂さ
れて来た結果、この旗印が定まったと思
うと感慨深いものがある。

昭和23年、GHQは祝祭日に日の丸を掲揚することを許可した。
我々日本国民は誇りを持って祝祭日には門々に日の丸を掲げ、祝うべきではなかろうか。

それが唯一、我々一般国民が出来る国防だと思うからである。


〈門ごとの 天長節や 日の誉〉放浪子
季語・天長節(冬)

12月23日〔土〕晴れ
今上陛下のエピソードについて、語り残
しておかなければならないことがある。
私がまだ10代の後半だった頃、元少年航
空兵であった方が次のように語られた。

昭和28年、明仁殿下はエリザベス女王の戴冠式に、天皇の名代としてのご出席を
なされたが、それを兼ねて世界の主要国
を回られた。

米国では、ダレス空港で大統領に就任し
たばかりのアイゼンハワーが歓迎に出迎
えたが、大きなアイゼンハワーが小柄な
殿下に背を丸めて握手を求めると、臆す
る事なく殿下はすっと片手を出された。

そのニュースを映画館で見た彼は、殿下
の堂々とした御姿に胸のつかえがスーと
消えて「よし!日本の再建に力を尽くそう」と決意を新たにされたという。

同時にアメリカの懐の深さも感じ、以後
米国が好きになったそうだ。
皇室外交の大切さと凄さを物語るエピソードだと思う。
敗戦国の首相ではこうはいかない。

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