みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

「ハルノート」と「トランプ書簡」

2018年05月25日 | 俳句日記


米朝首脳会談が中止された。
どうやら、北の外交筋が強硬な談話をニ
度も発表したり(バロン・レッセ=観測気球、外交的瀬踏み行為)。

6月12日へ向けての実務協議を度々スポイルした事などから〈非核化の意思なし〉
と判断したとみられる。
相手がそうなら原則に立ち返るだけだ。

そう、CVIDの原則を押し通すのみ。
米国はその姿勢を押し通す事で国際的な
評価を得るはずだ。
何故ならば核不拡散防止の大義がある。

これには、露中も内心賛成なのである。
考えてもみるがいい。
核保有数の1〜3位の国が、北とイランの
核保有を容認すれば、他国も右へ倣う事
で地球が破滅することを知っている。

どうやらトランプさんも、文の仲人口に
乗せられていた事から正気づいた。
後は近平さんが非情にも正恩の梯子を外
せば事は終わる。

北の外交筋の談話にしても、実務協議の
不調にしても、果たして正恩の指示なの
だろうか?
私は、体制内部の崩壊の兆しと見る。

不拡散の大義に立ち返れば、体制の保証
など米中露とも拘る必要はない。
ならば、金一族の生活保証だけで良い。
だから、近平氏の梯子外しがキーだ。

ただ、何処にでも教条主義者はいるもの
で、現実主義者との内乱に発展する可能
性は多いにある。その時は、ミサイルの
ボタンを確保しなければならない。

ポンペオ氏の訪朝はその為のものだ。
これが可能であれば、後の軍幹部と一部
の兵員は義和団より脆いはずだから、国
連軍の介入であっと思う間に終わる。

左すれば、国連監視の下で彼らの望み通
り、南北統一をさせればいい。
この水脈にあるプログラムがあるとする
ならば、書簡は「ハルノート」である。



コーデル・ハル、見るからに冷徹な顔。
トランプ氏とはまるで違う。
が、米国の国家意思は彼のようなスタッ
フが担う、侮れない。

トランプ書簡の末尾は、教条主義派の粛
生を示唆し、必要とあらば協力するよ!
と言っているようにも読める。
かくも厳しく非情な物が外交なのだ。

昭和14年(1939年)、わずか8ヶ月間で、
大命に背き「欧州情勢は複雑怪奇なり」
と投げ出した宰相がいた。
今日本を取り戻そうとする宰相がいる。

〈くにたみと 天命に在り 青田風〉放浪子
季語・青田風(夏)

5月25日〔金〕晴れ
この稿を書いて、成る程と思い至った。
半島、中東情勢に大きな変化がある時に
限ってモリカケが浮上する。
もはや一年もこんな事が続けば、明確に
国民の目を逸らす所業としか思えない。

朝・毎・東京の新聞とNHKのマスコミ、
そして一部野党は、最早世界の情報機関
から正確な情報を取る事も出来ず、第三
国からの指示が無ければ、外交論争を世
に問うことが出来なくなっていたのかも
知れない。

蕎麦談義は紙面を埋める為の、質問をす
る為だけの苦肉の話題だったのか⁈
国民の情報リテラシーと信頼のおける情
報原の模索が試されている。

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